※2021年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。 2022年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。 (2021年3月30日 編集部)
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2021年3月30日 編集部更新)
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江戸川東岸の国府台合戦跡を整備した里見公園
東京都と千葉県の境を流れる江戸川東岸の市川市国府台には、15世紀に太田道灌の弟、太田資忠らが国府台城を築いていました。その後の16世紀には里見氏と後北条氏が2度にわたって国府台合戦の激戦が繰り広げられた江戸川の東岸には里見公園が整備されています。園内には260本を越える桜が植栽され、例年3月下旬から4月上旬にかけて初春の彩りで包まれます。2020年には3月21日~4月5日に「里見公園桜まつり」が開催される予定でしたが、新型コロナウィルス感染防止のため全ての企画イベントが中止となりました。
里見公園は千葉県道1号線の松戸街道の西約400メートルの江戸川沿いに位置します。公園と街道を繋ぐ道沿いには桜が並木を作っているので、園内に入ったようにも感じられます。
ソメイヨシノ、オオシマザクラ、河津桜など260本余りの桜が初春を彩る里見公園
約8.4ヘクタールの敷地面積をもつ里見公園の中央には芝生広場が設けられ、これを囲むようにソメイヨシノ、オオシマザクラ、河津桜など260本余りの桜が育っています。
芝生広場の中央には藤棚が設けられ、例年の「里見公園桜まつり」の期間中には、棚の下に特設ステージが設置され休日を中心に、手作り甲冑隊による武者行列や日本舞踊、フラダンス、ジャズダンス、和太鼓演奏、マジックショーなどの多彩なイベントが行われますが、2020年は全て中止となりました。
芝生広場を一周する遊歩道沿いにも露店の出店がなく、2020年は公園の隅々から障害物なく桜の花を眺めることができます。
里見公園を彩る季節の花
里見公園の初春を彩るのは桜ばかりでなく芝生広場の南には花壇が設けられ、桜の開花に合わせるようにパンジーが花を咲かせ豊かな色彩を加えています。
花壇の西にはバラ園が設けられています。バラは桜の季節の後に開花しますが、園内中央の噴水に落ち着いた雰囲気が漂います。
桜の花で覆われる遊具広場
芝生広場の北のエリアは遊具広場です。桜の花に彩られる空間で様々な遊具を使って遊べば、すがすがしくなるに違いありません。
歴史や文化を感じる施設が残る園内
里見公園では四季折々の彩りを楽しむことができますが、歴史や文化を感じる施設も残されています。明治時代から詩人として活躍した北原白秋は、市川市真間の亀井院で暮らしていたことがあります。その時の離れ「紫烟草舎」が里見公園内に移築されています。また、公園の南斜面には、里見氏が布陣したとき飲用水として利用したと伝わる「羅漢の井」では、今も水が湧き出しています。公園の入口付近には花と緑のステーションが設置されているので、ここで園内の植物や施設の情報を仕入れることができます。
「羅漢の井」の西には江戸川が豊富な水量で流れています。ここから県境を数キロ流れ、東京湾に注ぎこむのです。江戸川越しには東京スカイツリーを眺めることができます。
東京都と千葉県の境を流れる江戸川の東岸には里見公園が整備されています。園内にはソメイヨシノ、オオシマザクラ、河津桜など260本を越える桜が植栽され、例年3月下旬から4月上旬にかけて初春の彩りで包まれ、「里見公園桜まつり」が開催されています。