福島県須賀川市岩瀬地区にて毎年秋に開催されるいわせ悠久まつり。
例年であれば、午前中から米どころ岩瀬として米ロールケーキやかっぱ巻きの早食い、演奏会や歌謡ショーのイベントが始まり、午後には豪華景品が当たる大抽選会なども行われたりと地域密着型のお祭りが開催されます。
しかし、今年はコロナ禍によりお祭りは中止。それでも何とか花火だけでも打ち上げようと地元の皆さんで協賛金を募り花火大会が行われました。
10月25日。当日の午前中は晴れていた天候も午後になると不安定な状態に入り、打ち上げの準備も大変そうに思えていたのですが、糸井火工の公式Twitterを見ると着々と準備が進んでいる様子。
降ったり、晴れたり…
そして虹が🌈 pic.twitter.com/j47GORkD5l— 糸井火工 (@itoi_fireworks) October 25, 2020
今回は例年の会場ではなく、少し離れた場所にある「いわせ食品」がメイン会場となっているので、糸井火工の花火師さんが取材用として用意してくれている駐車場券を受け取りに向かいました。
花火の規模を聞くと予算の確保ができて、幅400mワイド、尺玉(開花直径330m)も15発が組み込まれ、更にメイン会場では音響設備も用意されてミュージックスターマインとなり、おそらく2020年の福島県最大規模の花火大会になるとの事。確か例年のいわせ悠久まつりではワイド200m程で最大号数も7号玉(開花直径約210m)だった様な…。
打ち上げ開始30分前になるとようやくメイン会場にも人が集まり始め、その多くが「いわせ食品」の社員やその家族達で、今回の花火大会でのメインスポンサーです。
勿論、シークレット花火なので公的な告知はしていませんが地域住民には予め知らせているので、地元の人達はメイン会場ではなくても色々な場所で観覧されていた様です。
18:00から打ち上げ開始。最初は単発の花火を少しずつ上げて行き、次第にワイドへ。打ち上げられた玉は全部手の込んだ花火でかなりヤバかった!時間にして20分程でしたが、周囲の人もみんな盛大な拍手でした。中には「いやぁ、冥途の土産になったわ!」とはしゃぐ、じいちゃん達も…。(もっといい花火を見る為に長生きしてくださいw)
ただいま帰宅〜
ほんと豪華な花火だったなぁ🎆
ありがとうございました#糸井火工 pic.twitter.com/TC2QbIFb3u
— hiroko (@aichubb) October 25, 2020
花火大会はどうしても集客の為に打ち上げ数や演出時間を気にする傾向にあり、その為、安い海外製の花火や小型煙火に頼らないといけない部分もあるのですが、品質の良い花火を見れば時間も打ち上げ数もどうでも良くなります。今回はそんなお手本の様な花火でした。
2020年いわせ悠久まつりの花火が何故これほどまでに盛大に行えたのか。おそらく糸井火工の花火師さん達が長い期間、地元にお世話になっている感謝を花火に表してきた事が住民に届き、コロナ禍で自身も大変な中、大きな支援をしてくれたのだと思っています。