「人形のまち」として発展したさいたま市岩槻
室内のインテリアとして様々な人形を棚に飾っている人も多いことでしょう。さいたま市の岩槻地区は江戸時代から人形職人が定住するようになり、「人形のまち」として発展しました。東武アーバンパークライン岩槻駅の東部の市街地には数多くの人形店が店舗を構えています。毎年、桃の節句が近づくと街中に「ひな人形」の幟が溢れます。「ひな人形」は女児の健やかな成長を祈るものですが、年齢や性別を超え様々な願いを込める縁起物がだるまです。毎年2月10日には加倉の金比羅神社で「加倉のだるま市」が開催されています。
歴史的な情緒を漂わせる市宿通り
金比羅神社は、岩槻駅から市宿通りを南西に1キロあまりの加倉北交差点の本堂を構えています。市宿通りには蔵造りの和菓子店
の姿も見られ、歴史的な情緒を漂わせています。通り沿いに金比羅神社の鳥居が立っていますが小さく目立たないのですが、自動車販売店のマツダに接しているのでこれを目印にすれば迷うことはないでしょう。
市宿通り沿いに建つ金比羅神社
市宿通り沿いの鳥居を潜って金比羅神社の境内に入り、もう一つの鳥居を抜け約10段の石階段をのぼると本堂です。「加倉のだるま市」の開催日には、本堂下の鳥居の前後に露店と「だるま市」が各々1店舗ずつ出店されます。
大きさや色彩の異なるだるまが勢揃いする「加倉のだるま市」
「加倉のだるま市」の規模は大きくはありませんが、「だるま市」には、大きさや色彩の異なるだるまが勢揃いしています。色だるまに込める願い事の案内ボードも設置されているので、願いを叶えるだるまを見つけることができるでしょう。
さいたま市の岩槻地区は、「人形のまち」として発展してきました。毎年「ひな人形」の幟が溢れる2月10日には、加倉の金比羅神社で「加倉のだるま市」が開催されています。