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春バラに見劣りしない秋バラ
バラには春のみに咲く一季咲きの品種の他、春、夏、秋の3シーズンに花を咲かせる四季咲きのバラがあります。冬に蓄えたエネルギーを使って咲く春の一番花はサイズが大きく色も鮮やかですが、眠りにつく直前の秋バラも見劣りすることはないでしょう。神奈川県平塚市の花菜ガーデンでは、例年10月上旬から11月上旬にかけて数多くの種類の秋バラが園内を彩り、「ローズフェスティバル」が開催されています。2020年は10月5日~11月3日の期間で実施されました。
鉢植えのバラが左右に並ぶ「春告げの小道」
花菜ガーデンは、園芸や農業を楽しみながら学べる施設です。約9.2ヘクタールにも及ぶ広大な園内には、約3,280品種の花々を植栽する「フラワーゾーン」、田植えや野菜植えや収穫などの体験の場となる「アグリゾーン」、農業や食の大切さを学ぶ体験ルームや、展示室、ライブラリーを備えた「めぐみの研究棟」が設けられています。
花菜ガーデンでバラが育てられているのは、園の北側の「フラワーゾーン」です。エリアには約1,500品種、約2,600株のバラが栽培され、関東でも屈指の規模を誇っています。「めぐみの研究棟」に繋がる園路は、鉢植えのバラが並び「春告げの小道」を作っています。
「春告げの小道」には、「クロード・モネ」、「デリシャス・ムード」、「ハニー・キャラメル」、「フレグラント・アプリコット」、「ベルナール・ビュッフェ」、「ほの花菜」、「レッド・レオナルド・ダ・ビンチ」、「ロマンティック・メモリーズ」、「花ぼんぼり」、「志野」などのバラが個性的な花を咲かせています。
バラの品種改良の歴史が物語られる「薔薇の轍」
「春告げの小道」から東に向かうと、「薔薇の轍」に入っていきます。このエリアでは、バラの品種改良の歴史が物語られています。
「薔薇の轍」では、「オールド・ブラッシュ」、「オクラホマ」、「ベティ・ブープ」、「モダン・タイムス」、「たそがれ」などがバラの品種改良の歴史を実証しています。
立体的にバラの花が広がる「蔓薔薇エリア」
「薔薇の轍」の東に接するのは、「蔓薔薇エリア」です。自宅に大きな庭があれば、蔓薔薇でアーチや壁面を飾ってみたくなることでしょう。中央には展望コーナーが設けられ、蔓を巻きながら咲くバラを楽しむことができます。
「蔓薔薇エリア」で立体的に咲く品種は、「アルティッシモ」、「カクテル」、「サハラ’98」、「ドン・ファン」、「羽衣」などです。
「風ぐるま迷図」に設けられた四阿やアーチから気分を変えて眺めるバラの花
「蔓薔薇エリア」からさらに東に向かうと、「風ぐるま迷図」のエリアです。「風ぐるま迷図」には、四阿やアーチなどが設けられ、気分を変えながらバラの花を観賞することができます。
「風ぐるま迷図」を彩るのは、「あゆみ」、「かぐや姫」、「ソフィア・ローズ」、「ヨハネ・パウロ2世」、「雪っ子」などです。
「風ぐるま迷図」の東のゾーンに入ると、サルビアなどバラ以外の秋の花が次々に姿を見せてくれます。
「みはらしデッキ」から眺める富士山
「フラワーゾーン」をさらに進んだセンターフィールドの東面には、「みはらしデッキ」が設置されています。デッキからは、広大な敷地に広がる花菜ガーデンの全景が見られるばかりでなく、「めぐみの研究棟」の先に富士山の姿をとらえることができます。
花菜ガーデンに公共交通機関で訪れる場合には、JR平塚駅と小田急秦野駅を繋ぐ路線バスを利用することになります。最寄りの「平塚養護学校前」のバス停からも富士山を見ることができます。
神奈川県平塚市の花菜ガーデンでは、約1,500品種、約2,600株のバラが植栽され、例年10月上旬から11月上旬には「ローズフェスティバル」が開催されています。「フラワーゾーン」には4つのバラ園が設けられ、数え切れない品種のバラを楽しむことができます。