Now Loading...

これぞ金沢!雪景色が金色に輝く「金沢城・兼六園四季物語~冬の段~」

更新日:2023/2/9 やた 香歩里
これぞ金沢!雪景色が金色に輝く「金沢城・兼六園四季物語~冬の段~」

金沢の代表的な観光スポット「兼六園」。日本三名園の1つにも数えられ、江戸時代から続く美しい庭園です。兼六園では季節ごとに夜間のライトアップを行っており、2023年は1月21日より、「金沢城・兼六園四季物語~冬の段~」が開催されています。

雪景色の中に金色の雪吊りが輝く眺めはまさに金沢の冬の絶景!その様子をレポートします。

2023年のライトアップ「冬の段」は1月21日より開催!

2023年の「冬の段」は、1月21日~28日の間は毎日、2月からは金・土・祝日に開催されます。

1月の開催期間中、北陸には大雪が降り、ライトアップが中止になった日程もありました。ですが筆者の訪問した1月28日は、大雪ながら荒天ではなく、雪景色に映える金色のライトアップを見ることができました。

兼六園兼六園 唐崎松

金沢城金沢城公園 玉泉院丸庭園

兼六園から金沢城公園へ、順にレポートしていきます!

まずは兼六園へ

兼六園へは真弓坂口から入園しました。

兼六園

たっぷり雪が積もっていますが、通路は踏み固められていて、端に逸れなければ問題なく歩けました。

兼六園

行灯が風情を添えます

兼六園

瓢池(ひさごいけ)の前に来ると、水面は半ば氷が張り、周囲の樹々から時おり雪が落ちていました。

兼六園

派手なライトアップではないモノトーンの景色が、荘厳さを感じさせます。

やがて、霞ヶ池が見えてきました。
兼六園の代表的景観の1つ、「徽軫灯籠(ことじとうろう)」も雪をかぶっています。

兼六園写真右側の二本足の燈籠が「徽軫灯籠」

「徽軫灯籠」は、二本の足を開いたような独特の形をしています。この形が、楽器の琴についている琴柱(ことじ:琴の糸を支える部品)に似ていることがその名の由来だそう。

そしてここまでくると、有名な「唐崎松(からさきのまつ)」がよく見えてきます。

兼六園

雪の庭園が金箔をまとうように輝く

おそらく兼六園のライトアップでは一番人気の「唐崎松」。見事な松に雪吊り(※)をほどこしたこの景色は、秋冬の兼六園の風物詩で、象徴的な眺めともなっています。

※雪吊り:冬期に積雪で枝が折れてしまわないように縄を吊ること。

兼六園

「唐崎松」の名は、この松が琵琶湖畔の唐崎から取り寄せた種子から育てられたものであることに由来します。

兼六園

まるでこの光景のために雪吊りをほどこしているように思えるほど美しく、「一幅の絵のよう」とはまさにこのこと。

兼六園

その他にも、園内のいたるところで素晴らしい眺めが見られました。

こちらは雪をかぶった蓬莱島。

兼六園

凍って雪が積もった水面を灯りが照らします。

兼六園

地上約2mの高さにまで根がせり上がっているという「根上松(ねあがりのまつ)」にも雪吊りがほどこされています。

兼六園

シックなライティングが貫禄を際立たせるよう。

日本武尊像の建つ、明治紀念之標。

金色のイメージが強い兼六園ですが、こんな落ち着いたライトアップもありました。

兼六園

まるでモノクロ撮影したかのようですね。でもこんな水墨画のような眺めがリアルに見られるのです。

金沢城の雪化粧は重厚かつ幻想的

次は金沢城公園へ向かいます。なお、金沢城公園では通年、夜間ライトアップが実施されています。

重要文化財でもある石川門から入りました。

金沢城

城門が白く浮かび上がり、別世界への入口のよう。

雪の中にそびえる菱櫓と橋爪門続櫓、それを繋ぐ五十間長屋も、圧倒的存在感です。

雪原に浮かぶ重厚な建築物が非現実的に美しく、江戸時代に入り込んでしまったような気さえします。
兼六園とはまた違う、スケールの大きな造形美が圧巻。

そしてライトアップのメイン会場である玉泉院丸庭園を目指し、雪の降り積もる通路を歩きました。

金沢城

玉泉院丸庭園では、2つの演出でのライトアップが行われており、「三つの灯り」では夕焼けから宵を経て夜更けへと変化していく庭が、「四季折々の灯り」では和楽器に合わせて四季の変化が表現されています。

金沢城

音楽に合わせ移り変わっていく灯りがゆっくりと庭園を彩ります。

最後に鼠多門(ねずみたもん)と鼠多門橋を見学。

金沢城

鼠多門と鼠多門橋は明治期まで存続していたのですが、鼠多門橋は老朽化のため明治10年に撤去され、鼠多門は明治17年に火災により焼失してしまいました。

2020年に鼠多門・鼠多門橋ともに復元され、堂々たる黒漆喰の海鼠壁(なまこかべ)の姿が新しい名所となっています。

金沢城

降りしきる雪がなんと似合うのでしょうか。

筆者は19時に兼六園に入りましたが、雪で足もとに注意していたのもあり、鼠多門まで見るのに2時間ほどかかりました。
園内をよく把握していればもう少し早く見て回れると思いますが、特に雪の日には時間に余裕をみておいたほうがよさそうです。

兼六園初心者ならぜひ昼間にも

もし兼六園に来るのが初めてなら、ぜひ昼間にも訪問してみてください。

兼六園

特に晴れた日は、青空とのコントラストが素晴らしいです。

兼六園

徽軫灯籠と唐崎松。夜とはまったく違い、威厳ある佇まいですね。

兼六園

昼と夜で大きく印象が違いますし、夜間は入れなくなるエリアもあります。
また、明るいうちに園内の構造をつかんでおくと、夜でも自分のいる場所がよくわかり、見どころを逃さずにすみます。

「金沢城・兼六園四季物語~冬の段~」開催情報

開催日程:1月21日(土)~28日(土)および2月中の金・土・祝日
※金沢城公園のライトアップは毎日行われています。
点灯時間:
〔兼六園〕18:00~20:45(閉園21:00)※17時にいったん閉園後、18時からライトアップを開始。
〔金沢城公園〕日没~21:00
入園料:無料
※日中の兼六園への入園には入園料(大人320円、6歳~17歳100円)が必要。
アクセス:金沢駅兼六園口からバスにて約10~20分(バスの種類・路線により異なる)

*注意点*
・新型コロナウイルス感染症の影響や荒天等により中止・変更になることがあるので、「ほっと石川旅ねっと」で最新情報を確認の上でお出かけください。
・ライトアップ時の出入口は、兼六園は蓮池門口・真弓坂口・小立野口、金沢城公園は石川門口・玉泉院丸口・鼠多門口となります。
・雪が降っていると、坂道などもあり滑りやすいので、滑りにくい靴にてご訪問ください。

【公式】「金沢城・兼六園四季物語~冬の段~(ライトアップ)」

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
花火や花見、季節のイベントなどが大好物。車の運転ができない分、飛行機・鉄道・バス・自転車そして自分の脚を駆使して全国を飛び回る、自称「鈍足の旅人」。

オマツリジャパン オフィシャルSNS

あわせて読みたい記事