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春日大社【悪疫退散特別祈願】朝拝でコロナウイルス蔓延に終止符を

春日大社【悪疫退散特別祈願】朝拝でコロナウイルス蔓延に終止符を

春日大社の公式Twitterを見ると

と書かれていました。
この【悪疫退散特別祈願】がどんな行事なのかレポートいたします!

◆世界遺産「春日大社」奈良の鹿は神様の使い

節分万灯籠より
『白き神鹿にのり いざ鹿島を立たんとするときに
鹿島の神官 中臣時風秀行(なかとみのときふうひでつら)兄弟がすすみ出て
ある日 榎本大明神が訪ね来て言いました
「私の住まい致す 春日の御蓋山はまことに麗しき所で都にも近い」
そこをあなたに差し上げますからあなたの住むこの安部山を私にくださらんか
タケミカヅチはさっそく時の称徳(しょうとく)女帝の夢に現れて
御蓋山(みかさ山)のふもと 我らを共に祀ると告げました』


写真:節分万燈籠の燈籠には春日大社の四柱の神さまのお話が書かれている

春日大社は四柱を祀っており、1300年前の奈良時代に茨城県鹿島から武甕槌命(タケミカヅチノミコト)様を神山御蓋山(ミカサヤマ)山頂浮雲峰(ウキグモノミネ)にお迎えしたことをはじめ、千葉県香取から経津主命様、大阪府枚岡から天児屋根命様・比売神様をお迎えしました。

鹿に乗って武甕槌命(タケミカヅチノミコト)という神様をお迎えしたことから、奈良の鹿は神の使いとして手厚く保護されています。

◆1300年続く春日大社の朝活「朝拝(ちょうはい)」

今までご本殿で神職のみ行っていた朝拝(ちょうはい)
平城遷都1300年を記念して国の平安を参拝者と一緒に祈る儀式に変わりました。

朝拝は事前予約なしで大丈夫です。
本殿参拝所のすぐ横にある直会殿にて祭礼のある日以外、毎日行われます。

お祓いと祝詞奏上ののち、大祓詞(おおはらえのことば)を三度、参拝者とともに唱えます。


写真:本殿の左隣、御朱印所の斜め向かいが直会殿です

◆コロナウイルス撲滅と復興祈願

祝詞奏上ののち、まず震災復興祈願が行われます。
そのあとに今回の新型コロナウイルスの撲滅祈願が行われます。

復興祈願も東日本大震災だけでなく、以前から祈願しており、新型肺炎についても平成15年のSARSなどウイルス撲滅による国の平安を祈り続けています。

大祓詞を唱えたあとは心中ご祈念。静かな時間が流れます。

そのあとはご神体の御蓋山(みかさやま)、伊勢神宮に向かって拝礼。
次に摂社の紀伊神社、水谷神社に向かって拝礼します。

最後は神職からご挨拶。
「古来より大祓詞を唱えて、現在で約25万回になりました。
巫女さんがマスクやアルコール消毒で守るのは自分だけではなく、相手へのエチケット。
これからも健全な姿でご奉仕するためです。
東日本大震災、温暖化、ご神前で自然の猛威を鎮めていただくよう祈ります。
この自然の猛威、人知を超えた力に対抗するのは順応です。」という言葉をいただきました。

◆春日大社で「神職と一緒」に巡拝

朝拝が終わると希望者は若宮神社や御蓋山などを神職の案内で巡拝できます。
今回は巫女さん修行の方々と一緒に参拝。
二泊三日の巫女修行は初級課程と上級課程があり、夏に行われる上級課程では禊も行なわれます。
春日大社を大好きな方が多く、修了後にボランティアのご奉仕をはじめる方もいらっしゃるのだそうです。

木や森を護る紀伊神社は遷宮(せんぐう/引越)の最中で御神霊は現在、直会殿の御仮殿にお鎮りになってます。
スサノオノミコトをお祀りする水谷神社は病気平癒のご利益があり、直会殿から遥拝します。
若宮神社の説明では「遷宮をした後は銅板が綺麗です。そこも是非違いを感じてください。
塗料が落ちる理由は2つ。
ひとつは昔から変わっていない塗料。赤い色は金属の化学反応でできています。
もう一つの原因は「にかわ」です。動物性でできているノリで水に弱く、毎日の水ふきではがれてしまいます。
かといって掃除をしないわけにはいかないため信仰と建物の保存の両立が難しい状況です。」

本宮神社の遥拝所では「鳥居の奥は禁足地で、この奥はご神体の御蓋山です。」など、色々なお社の説明をしていただきました。

朝拝のない日は恒例祭典のある日で、中でも1、11、21日は神職により旬祭が行われます。特に1日は旬祭後にこの巡拝と同じようなルートではありますが、もっと広い範囲を巡り、お参りします。

最後にお神酒をいただき10時ごろ解散。

コロナウイルスが鎮まるようにと始めた神事ではなく、毎朝の世界平和の祈りの一環で行われており、震災も忘れずにという優しい心に触れるひとときでした。

朝拝スケジュール

恒例祭典日以外、ほぼ毎日行われます。直会殿に8時50分ごろから開始。
朝拝が30分ほど、その後に巡拝が行われ10時ごろ終了です。

春日大社 〒630-8212 奈良市春日野町160
電話:0742-22-7788 FAX:0742-27-2114
URL: http://www.kasugataisha.or.jp/

written by
佐々木 美佳

佐々木 美佳

毎日「京都散歩の旅」のカメラマン。
「アマビエまつり」主催。
雅な文化、民俗風習、旅が好き。
instagram @kyoto.photographer
https://earth-traveler.com/
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