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やねよーりふーかーいー「深海魚こいのぼり」を作ってみた

更新日:2021/4/27 寺川 芳雄
やねよーりふーかーいー「深海魚こいのぼり」を作ってみた

空の色がより一層濃くなってきて、吹く風にも初夏の味がしてきた。

この時期に屋根より高いこいのぼりとはよくいったもので、実家では結構大きなサイズのこいのぼりが空にたなびていたのを思い出す。

空が狭い都内に住んでいると、なかなか大きいこいのぼりを見る機会がないのが正直なところ。

だったら作ってみない?といつもの無茶ぶりが編集部から来たけれども、

結構なサイズ感にこの細かい装飾、ダイナミックな絵付けは流石日本の伝統文化。ちょっと絵を描く程度じゃどう考えても太刀打ちできない。

うまくデフォルメして逃げられそうな、フォルムと色の構成にインパクトのあるものがいいな…と悩んでいたら、ふと思いついた。

 

そうだ!深海魚だ!と

ということで、天高く昇るとは全く逆のベクトルだけど、多分ニッチに深く深く下を目指して「深海魚こいのぼり」を作ることにした。

図鑑とにらめっこしながら、そろえた材料はこんな感じ。

布を切るハサミと接着用のボンド&両面テープ、あと針金を扱うのでペンチがあるといい。

光沢あるグレーの布を2.5mほどと、赤・黒・オレンジの端切れを購入。サテン地で結構質感もいい。
日暮里の繊維街周辺を少し歩くと全部で¥1500ちょっとでそろうからすごい

まずは小手調べとして、「深海のアイドル」のアイツからいこう

適当なスケッチからオレンジの端切れを切り出し、片方の辺をギザギザに。反対の長辺に針金を巻き込んで接着していく。

白ガムテは発色がいいので結構便利。眠そうな瞳を書いて楕円に切り出す。

眠そうな瞳をはりつけて、半円に切った耳も両面テープで貼り付けたら、針金を丸めて円柱上に。

深海のアイドル「メンダコ」だ!!

 

メンダコ

水深200m~1000mの海底にすむタコのなかま。膜に覆われた短い脚とぴこぴこ動く耳が非常に愛らしい。何年か前に沼津深海博物館で実物も見たことあるけど、醤油皿サイズのめんこいヤツがとても不機嫌そうな表情で砂地に鎮座してたのを覚えている。

 

いつも思うけど、すごくあざといデザインだと思う。かわいい。

二匹目は、デカいクチがインパクトあるあいつだ。

ちょっと大きめのものを作る時、ワイヤーハンガーを芯にすると丈夫でいい。パワーまかせにグイっとハンガーをひねって、でかいクチのフレームを作ったら、

100×80cmぐらいの黒布を二つ折りして短辺に沿って両面テープで貼り込んでいく。

ハンガーと反対側をバッサリ断って尾びれを切り出して、全体のフォルムを整えたら

深海の暴食王「フクロウナギ」だ!!!

フクロウナギ
水深2000~4000mに生息する深海魚。
名前の由来は見たまんま、巨大な口で獲物を飲み込み、風船のように膨らませたお腹でゆっくり消化する。こう、「俺、食べることしか考えてねえから」ってストイックさがあふれてて結構好きな生き物、
でもまあ、友達にはなれないかなあ…

 

最後は、神秘なる巨体、吉兆なのか凶兆なのかよくわからないアイツだ。

2.5m×1mのグレーの布を二つ折りにし、フクロウナギ同様ハンガーを留めていく

机で作業できるわけないので、膝を汚しながら床作業である。

赤い端切れを帯状に切り裂き、二つ折りにした小口をカバーしていく。

残りの端切れを使って特徴的な王冠のようなヒレを作っていく。

長辺を生かして長めのヒレを何本か切り出しておくのも忘れないように。

ひげのような長いヒレを顎下に、王冠を頭に張り付けて組み合わせると…

突然ですが、㈱オマツリジャパンの新オフィスは新宿駅南口出てすぐ、このビルの3Fです。

奇跡的に1Fのテナントが磯丸水産ですがその上に…

リュウグウノツカイだ!!!!

※デカすぎてこうでもしないと写真とれなかった。

 

リュウグウノツカイ
最大で11mにもなる超大物深海魚。実は水分の多いふわふわの食感で甘味もあっておいしいらしい。地震の前触れ?なんていわれるけど、白銀の魚体に真っ赤なヒレがたなびく姿は美しい。人魚伝説のモデルになった地域があるのも納得である。

そしてここまでの三種が勢ぞろい。

昔からの夢だった、「打ち上げられた深海魚の脇でサイズ比較用に寝る人」にもなることもできた

たたむとこんなにコンパクト。これならオフィスに置いといても多分怒られないはずだ。来年までこうしておこう。

実は楽天やAmazonでも買える「こいのぼり」だけど、実際問題一般家庭だと絶滅危惧種になりつつあるだろう。だったらもう、いっそ自分で作っちゃうというのも手ではある。(かもしれない)

えいやっと着手すれば驚くほど大きなものもできるので、おうち時間に試してみてはいかがだろうか。

寺川 芳雄
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
伊豆生まれ伊豆育ち、お酒もオマツリも基本雑食ですが生魚だけは食べられません。

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