Now Loading...

小倉のまちが太鼓のビートで満ちる3日間!「小倉祇園太鼓」の見どころをご紹介!2023年開催情報も!

2023/7/6
2023/7/6
小倉のまちが太鼓のビートで満ちる3日間!「小倉祇園太鼓」の見どころをご紹介!2023年開催情報も!

毎年7月に開催される祇園祭「小倉祇園太鼓」。博多から車で約60分の位置にある、福岡県北九州市小倉北区が舞台です。お祭りが行われる期間は、毎年7月第三土曜日を含む3日間、2023年は7月14日から16日の日程で行われます。祭礼行事が歴史的変遷の中で太鼓芸を中心としたものに発展した希有な事例として「国指定重要無形民俗文化財」にも指定された「小倉祇園太鼓」をご紹介!

(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2023年7月6日 編集部更新)

1.見逃せないのはココ!

①太鼓総見 小倉城大手門前広場 7月16日(日)16:00ごろ〜18:00ごろ

 

この投稿をInstagramで見る

 

kmtyw07(@tatsuhiro03)がシェアした投稿

 「子供競演会」

【競演大会】小倉城大手門前広場 7月15日(土)16:00ごろ〜18:00ごろ

2022年は規模縮小のため各団体の技術を競う競演会は行われませんでしたが、2023年は打ち手が中学生以下の子供競演会が行われます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

#小倉祇園 #小倉祇園太鼓競演大会 #附属小

Kyokoさん(@coolbeauty_k)がシェアした投稿 –

ジモティーじゃなくてもたたける!体験コーナー「おもてなし太鼓」

人間、見ていたらやりたくなるものです。誰でもOK!実際に叩いてOK!な体験コーナーがあります。しかも、ただ太鼓が置いてあるだけじゃなくて、太鼓競演大会に出場する団体が教えてくれるとのこと。これは嬉しい!!!15日・16日の両日とも開催していますので、時間を合わせて実際に触りに行きたいですね。

7月15日 JR小倉駅小倉城口ペデストリアンデッキ
11:00~12:00、13:00~14:00の2回

7月16日 勝山橋
13:00~14:00

2. 2023年開催情報!

【日程】

2023年7月14日(金)〜16日(日)

【会場】

八坂神社(小倉祇園)(福岡県北九州市小倉北区城内2−2)ほか各所

【スケジュール】

※7月1日(土)
太鼓台開き【打ち初め式】 19:00~20:00 於:JR小倉駅小倉城口ペデストリアンデッキ

7月14日(金)

宵祇園(初日)

・山車巡行 於:町内各所

・据え太鼓披露 18:00~22:00 於:紫川親水広場、市庁舎北側広場

7月15日(土)

大賑わい(2日目)

・おもてなし太鼓 11:00~12:00 13:00~14:00の2回 於:JR小倉駅小倉城口ペデストリアンデッキ

・子ども競演会(打ち手が中学生以下) 16:00~18:00(※冒頭30分間程度 開会式) 於:小倉城歴史の道

・山車巡行 於:町内各所
・据え太鼓披露 18:00~22:00 於:紫川親水広場、市庁舎東側駐車場・北側広場

7月16日(日)

打ち納め(3日目)

・おもてなし太鼓 13:00~14:00 於:勝山橋

・体験山車運行 13:00~14:30 於:小倉城歴史の道

・太鼓総見(大人) 16:00~18:00 於:小倉城歴史の道

・山車巡行・地域の太鼓広場 18:00~21:00頃(時間は各地域により異なります) 於:町内各所、米町ちゅうぎん通り、堺町公園、西小倉駅前など

・据え太鼓披露 18:00~22:00 於:紫川親水広場、市庁舎東側駐車場・北側広場

※スケジュールは変更になることもあります。

3. 小倉祇園太鼓は他の太鼓と何が違うの?

太鼓は地域によって特色が違う楽器ですが、小倉祇園太鼓は他の地域とどういった違いがあるのでしょうか。

全国的にも珍しい両面打ち

太鼓には面が二つありますね、近年の演奏用の太鼓は多少の音程の差はあるものの、だいたい同じ高さになるように皮を張っています。ところがどっこい!小倉祇園太鼓は、音の高さに差が出るように、わざと皮の張り加減を調節しています。この音程の差が大事!同時に鳴ったときのハーモニーが気持ちいいのです。「ソプラノ2人で歌う」じゃなくて「ソプラノとアルトの2人でハモる」みたいな意味合いです。片面だけ使い続けると皮が消耗して、両面で音の高低差ができてしまいます。なので多くの演奏用太鼓はなるべく使用頻度を均一にすることが多いです。それなのに、わざと音に高低差がついているなんて!皆さん、お持ちの太鼓が片面だけ低くなりすぎてしまって困っていますか?これを機に小倉祇園太鼓を取り入れてみては?あれ、お持ちではない?笑

太鼓とヂャンガラによる演奏で三拍がひとかたまり

低い音がする面を「ドロ」と呼びます。単調なリズムを正しくきざんで、テンポをキープする役割。ずっと同じリズムを打つので、新しいことに気が散りがちな、動物占いがペガサス気質の方(わたし)はより集中が必要でした!

ドロと比べて高い音がする面を「カン」と呼びます。色々なリズムパターンを打つので、ドロよりも技術を要するといわれています。体験ではドロ側がやっとでしたが、いつかカンもやってみたい!

太鼓の各面それぞれ違う動きをしていますので、この記事を読んだ皆さんは「あ!あっちがドロであっちがカンだ!」と発見する楽しみができましたね!

それから太鼓だけではなく、ヂャンガラと言われる鉦があります。

ドロもカンもマスターした人が演奏できるという、あの、太鼓の調律リード役!ヂャンガラ!!!!

TwitterやFacebookのプロフィール欄に「特技ヂャンガラ」と書かれていたら、その人は、数々の壁を乗り越え、ドロもカンも打ちこなしてきた人生の深みをお持ちの方かもしれませんねぇ。

「ドロ」、「カン」、「ヂャンガラ」この三役で三拍子のリズムを刻んでいき、そして忘れてはいけない、子どもたちの元気なお囃子!

お祭り気分がますます盛り上がります!

③山車と一緒に歩きながら太鼓を叩く

歩きながらの太鼓演奏を円滑にするために太鼓山車が工夫されています。この山車も町内によって違いますし、

山車だけではなく、太鼓の打ち方が若干違うんです。

鍛冶町と魚町三丁目の違いを見せてもらいましたが、鍛治町が、左右の手を交差して叩く打法で、魚町三丁目は、両腕を元気よく回していました。その他、左手は回すだけで、右手を上下させる叩き方もあるそうです。

「山車がたくさん出ていてそれぞれの特色が見られて楽しいよ~」どころか、お気に入りの打ち方、お気に入りの奏者を見つけてはみてはいかがでしょうか!

「たけのこ派?きのこ派?」なんてもう古い!(私はたけのこ派ですけどね)この記事を読んで小倉祇園太鼓を見た皆さんは「鍛冶町派?魚町派?」なんていうディープな会話ができちゃいますね(ディープすぎる)

3.400年の歴史 小倉のにぎわいは”太鼓の祇園”からはじまる

小倉祇園祭りは江戸時代初期にはじまり、今年2019年でなんと、400周年を迎えます。

無病息災等を祈念する祭事として小倉藩主細川忠興が京都から祇園祭を取り入れたのが始まり。山車に太鼓を据え付け、和太鼓中心とした今の形になったのは明治頃で、町中が勇ましい太鼓の音で賑わったそう。会長の話しでは「今は22時までと規制があるが、昔、祭り期間中は一晩中鳴らしていてよかった。むしろ鳴りやまぬように、飲んではたたいて、また飲んではたたいていたよ。」とのこと。和太鼓って防音施設ならどこでも練習できるわけではないんです。ライブハウスやコンサートホールでも、ドラムはOKだけど和太鼓はダメ、というところがあるくらい。現代では演奏場所、練習場所に困る楽器なので、町中で叩き放題だなんて、こんな嬉しいことないですよ。余談ですけど、私は太鼓始めたばかりのころ、スタジオ代節約のために人里離れた河原で練習してたら、結局響いちゃってたみたいで通報されちゃったことがあります。太鼓あるあるです(よね?)。

4.最後に

小倉祇園太鼓保存振興会では「小倉のにぎわいは”太鼓の祇園”からはじまる」と掲げて、今後の盛り上がりにもますます力を入れているようです。

400周年の今年は、記念誌を発行したり、歴史展や写真展を開催したり、小学校や一般、外国人向けの普及活動などイベントが盛りだくさん。

この400周年をきっかけに、大事にされてきた想いを知る人が増えて、紡ぐ歴史が末永く続きますように・・・

画像引用元:wikipedia

タグ一覧