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【秋のバラフェスティバル】季節の彩りの化粧をまとう旧古河庭園の洋館

更新日:2020/11/12 obaq
【秋のバラフェスティバル】季節の彩りの化粧をまとう旧古河庭園の洋館

足尾銅山を運営していた旧古河家の邸宅

現代の日常生活に電気は欠かせない存在です。様々な家電製品の中で電気の流れを導いている金属は銅です。明治時代に富国強兵政策が推進された頃には、栃木県の足尾銅山から大量の黄銅鉱が採掘されました。足尾の銅山を運営していたのは古河家で、第3代当主の古河虎之助は東京都北区に邸宅を構えました。現在、洋館や西洋庭園、日本庭園が、旧古河庭園として公開されています。西洋庭園にはバラが植栽され、例年10月上旬から下旬にかけて「秋のバラフェスティバル」が開催されています。ところが2020年は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となりましたが、秋バラの見頃時期には大勢の人々が訪れました。

旧古河庭園の秋バラの見頃時期の掲示

旧古河庭園の正門

旧古河庭園の正門の案内パネル

チケット売場

バランス感覚が溢れる洋館

旧古河家の邸宅は、旧岩崎邸庭園洋館、鹿鳴館、ニコライ堂などを設計した英国人建築家のジョサイア・コンドルによってデザインされました。煉瓦造りの骨組みに、外壁は真鶴産の新小松石が野面積みされ、バランス感覚が溢れています。天然スレート葺き屋根もとても印象的です。

バランス感覚が溢れる旧古河家の邸宅

バラの花が色彩によるハーモニーを奏でる西洋庭園

西洋庭園は洋館の南壁に接しています。バルコニーから西洋庭園の花を観賞することができるのです。色とりどりのバラを眺めながらティータイムを過ごせば、満ち足りた気分になるに違いありません。

洋館の南壁

洋館の南面に設けられたバルコニー

洋館の南面に接する西洋庭園

洋館の南面に接する西洋庭園

洋館の南はバラの花園です。左右対称のシンメトリックな庭園に約200株のバラが植栽されています。各々のバラが個性を競いつつ、色彩によるハーモニーを奏でています。

東の芝生広場から眺める西洋庭園

洋館のバルコニー前から眺める西洋庭園

東から眺める西洋庭園

西洋庭園の中央

西洋庭園の中央

旧古河庭園のバラ10選

庭園には約100種類のバラが育てられています。この中から10種類をご紹介します。

アロマテラピー

インカ

イングリッド・バーグマン

カトリーヌ・ドゥヌーブ

サマー・ドリーム

シャルル・ドゥ・ゴール

ピンク・ピース

プリンセス・オブ・ウェールズ

マリア・カラス

初恋

深まりゆく秋が感じられる回遊式庭園

旧古河庭園には洋館や西洋庭園が設けられていますが、敷地の大半は日本庭園となっているのです。西洋庭園の南には広大な回遊式庭園となっています。バラの花の見頃時期に回遊式庭園を歩くと、深まりゆく秋を感じることができることでしょう。

旧古河庭園の園内マップ

旧古河庭園の回遊式庭園

回遊式庭園に設けられた心字池

東京都北区の旧古河庭園の西洋庭園には約100種のバラが植栽され、例年10月上旬から下旬にかけて、秋バラが花を咲かせ洋館を季節の彩りで包み込みます。バラと洋館の壁石の色彩が見事なコントラストを見せてくれます。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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