新型コロナウイルスの影響で2020年７月１８日に開催予定だった九州花火大会が2020年９月21日（月・祝）18：45から約１０分間、唐津市で花火大会が開催されました。
花火大会概要
佐賀新聞社 唐津市 主催
「第68回九州花火大会」 ～明日への光～
開催日時
令和2年9月21日（月・祝）18時45分～18時55分（10分間）
※荒天の場合は9月22日（火・祝）に順延
趣旨
新型コロナウイルスを乗り越え、明日への希望と元気を届けるため標記大会を開催する。 唐津市の地域活性化に貢献する従来の目的に加え、コロナ禍で閉塞感がある中、夜空を見上げる“笑顔の輪”を広げる。 佐賀新聞社と唐津市で組織した実行委員会が、二者の力を最大限に生かし、「３密」を避けるなどの感染対策と地域の活力づくりを両立させる。
打上場所
唐津市内数ヶ所
特別協賛
株式会社DHC
花火打ち上げ現場付近から「FM生中継」
唐津市内の複数箇所から「ライブ動画配信」
お家で花火を楽しもう、お家で花火セット配布（佐賀新聞LIVE）
インタビュー＆花火レポート
今回は、花火の打上担当をされている地元唐津市の株式会社唐津煙火代表取締役社長 木塚博治様のインタビューを交えて花火のレポートをさせて頂きます。
9月21日早朝より3艘の台船に花火の資材設置と花火の積み込みをされていました（右奥は二尺玉の筒）
いいだこ「今回は花火の打上場所などが分散されて内容も非公開ということですね」
木塚社長「コロナの影響で唐津市では花火を打ち上げる条件が変わり、観客を集めないように花火の打上場所は分散し非公開とし、花火の詳細も非公開、打上は10分以内と厳しい制約があり、そのどれか1つでも守れない時は中止になる可能性があるという厳しい条件付きで花火の打上許可が下りたので、今回は特に慎重にと心掛けました」
いいだこ「なるほど。かなり厳しい制約での花火大会が開催されるにあたって気を付けられた事とかありますか？」
木塚社長「通常であれば花火大会があるので皆さん寄ってくださいってなるのでしょうが花火大会があるけど10分間で終わるから来ないでねという異常な状況ですから、私のところにも、お久しぶりですって電話が相当数掛かってきましたが、とても辛いですが事情をお話ししてご理解いただきました」
いいだこ「花火の許可が下りるのに色んな制約があってやっと花火が打ち上げられるのですね。よく制約があるとはお聞ききしますが、そこまで厳しいとは･･･
台船に積んでいる花火ですが、きょうは斜め打ちもあるのですね。しかしかなりの物量ですね」
木塚社長「今回は台船３台に分けて、西の浜、東の浜、浜崎から一斉に花火を打ち上げる予定です。通常の九州花火大会の物量よりも少し多く載せています。斜め打ちの方法は各社で特徴があって、うちは頑丈な柵をオリジナルで作っています。
頑丈なだけあってとても重たくて、数人がかりで設置するのですが、かなり大変です(笑)
3か所で花火の色を少し変えたりしていますよ。最初の信号ライで打ち上げ場所の確認をしてくださいね。まぁ台船が見えているから分かるか(笑)
後半辺りから５方向連発と徐々に大玉が打ち上り、最後に20号玉の打上で、この量を10分間で消費します」
写真の台船は左側から西の浜、東の浜、浜崎（20号玉の保安距離は300ｍ以上、20号玉は上空500ｍまで上がり半径約450ｍ開花します）
いいだこ「この物量を10分間で打ち上げるとかなんか勿体ない気もしますが(笑)
今年は無許可で上げられる75発以下の花火でも密を避けるために非公開とか、大きな花火大会がことごとく中止となり大変ですよね」
木塚社長「弊社も予定していた沢山の花火大会が中止になり、かなり大変な状況ですが、従業員にはボーナスも支給しましたよ。借金しましたが笑」
いいだこ「今日は少し風が強いですが無事に花火が上りますように、よろしくお願いします」
花火の詳細はブログいいだこの花火撮影日記をご覧ください。
SNSで投稿された花火の写真や動画を紹介
強風の中、初の2尺同時打上が無事に上がり色んな方向から撮影された写真や動画がSNSでもアップされていました。
九州花火大会in唐津
海辺から観る花火のなんと素敵なことか✨✨
頑張ろう！
唐津❗️九州‼️#九州花火大会 #ラジハナ#fmsaga #CROSSFM pic.twitter.com/2MA4IEsmL7— DJYUYA (@djyuya1969) September 21, 2020
9月21日（祝）に唐津市で開催された九州花火大会を唐津市東城内の事務所で観覧しました。きれいな花火の動画が撮れました。#九州花火2020唐津 pic.twitter.com/U9Sv6Oldsq
— 唐ワンくん (@karawankun) September 23, 2020
九州花火大会🎆🎆🎆
浜崎海岸から💕 pic.twitter.com/u4TKN74CeB
— 🐸 (@Sakura_Saku1218) September 21, 2020
九州花火大会
近所から～ pic.twitter.com/cBQY6i2IPa— k-k (@kk_5997) September 21, 2020
唐津の九州花火大会が中止になった代わりに、今日色んな海岸で同時に花火大会があったんだけど家からめっちゃ近いとこ2箇所であって、すんげぇー良かった😊😊😊2尺玉が2ヶ所からあがって同時に見れて最高でした！ pic.twitter.com/EMOPKLVSMg
— ニコチャン (@25nicochan25) September 21, 2020
そして後日、改めて木塚社長に今回の開催についてコメントをいただきました。
木塚社長からのメッセージ
木塚社長「新型コロナウイルス感染拡大防止措置の影響で、今シーズンの花火大会が中止になる中で規制をクリアしながら10分間という短い時間ではありましたが開催できたことに感謝します。
今回は、お家で花火ということで主催者より事前に各家庭におもちゃ花火セットとお家で花火のお願い20,000個を配布され、打揚場所を非公表で市内複数ヶ所に分散し時間を短縮して唐津市内の広い範囲でお家から花火を観覧していただきました。
通年の観覧場所にも観覧者がおられましたが、自然にそれぞれに間隔を開けて座って観覧されていました。露天商の出店を止めていたので、帰りの人の流れもスムーズに流れていたようです。少し離れた運動公園に露天商が多数出店しておりましたが、買い物をしたらそのまま車をグラウンドに並べて車の中から観覧されたようです。
主催者、関係各所の協力、そして観覧者の皆様の協力なしでは開催できなかったと思います」
まとめ
新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、無観客の花火大会や観客数を制限した花火大会、ドライブイン花火など、いろんな形の花火大会が開催されだした昨今、今回の九州花火大会の様な「自宅で花火」「街中からの観覧」という新しい花火観覧の方法としては成功したのではないでしょうか。
花火を見ると人は笑顔になり、元気になる！花火は、人にとって なくてはならない元気になるカンフル剤なのかもしれないですね。