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足袋についてメーカー「丸五」さんに聞いてみた!エアージョグ誕生秘話も!

足袋についてメーカー「丸五」さんに聞いてみた!エアージョグ誕生秘話も!

2020年は新型コロナウィルス感染予防のため、あらゆる祭りが中止となってしまいましたが、そんなのときこそ祭りについて勉強し、祭りに関わる人を応援したい!

そこで、神輿には欠かせない「祭り足袋」について取材しました。お話しを伺ったのは、祭り足袋シェアナンバーワン、岡山県倉敷市の株式会社丸五さん。営業担当の松野さんに、祭り足袋のタイプ、選び方、お手入れ方法、そして祭り足袋誕生秘話も教えていただきました!

1.祭り足袋/地下足袋とは?

「祭り足袋」とは、地下足袋(じかたび)をルーツとする、底が補強された足袋で、主に神輿、その他エイサーやよさこいなどの踊りで使われます。

では地下足袋とは?これは農作業、林業や、大工、左官、鳶などの建設業で使われるもの。名前の由来は、草鞋などの履物を履かず「直に」土の上を歩くという意味で「直足袋」から変化したとも、炭坑の地下作業で使われたため、とも言われます。

靴に比べて足指の自由が利くため踏ん張るよう動作が可能で、職人たちに永く愛されています。もともとは丈夫な皮が使われていましたが、安価で洗いやすい布で作られるようになったと考えられます。

® MARUGO Company Inc.

2.祭り足袋はどう生まれた?ワーク靴メーカーが祭り足袋を作るようになった経緯

倉敷はデニムなどでも有名な繊維加工の盛んな地域。丸五さんは、そこで1919年(なんと今から100年前!)、作業用の地下足袋メーカーとして誕生しました。

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2019/03/28👟 . 【写真で振り返る丸五の歴史⑤】 ​. 宣伝コピーの載った絵葉書(残念ながら時期は不明)​ ​. 『今は郵便 昔は飛脚 わらじすたれて ⑤たび』​ ​. 当時、相当の距離を歩いた郵便配達の人たちにも、丸五の地下足袋がたいへん重宝されたであろうことが想像されます。 ​ テクノロジーの差はあるかもしれませんが、現代で言えばガラケーからスマホへと移り変わったような、そんな大きな転換点になったのが地下足袋という商品だったのではないでしょうか。 . . ​#丸五#地下足袋#祭り足袋#安全スニーカー#安全靴#スニーカー#作業靴#長靴#手袋#自動車部品#岡山#倉敷#100周年#Ohマルゴー#いだてん #marugo#footwear#shoes#jikatabi#ninjatabi#safetyshoes#safetysneakers#sneakers#workshoes#boots#gloves

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祭り足袋が生まれたのは1990年代。当時、大阪のお客様が作業用の地下足袋を祭り用に購入されているのを見てからでした。

作業用の地下足袋は、足裏の動きやすさや踏ん張りを重視するため、クッション性がありません。しかし、祭りでは固いアスファルトの上で神輿を担いだり走り回るため、作業用地下足袋では脚への負担が大きい。そのため祭り好きのお客様たちはインソールを別に買って、足袋型にカットして差し込んでいたそうです。

そこで丸五さんでは、底にEVAのクッションを仕込んだ祭り足袋を開発。EVAを取り付けると言ってもその道のりは長く、布とEVA、EVAとゴムの接着は大変な時間と試行錯誤を要したと言います。

そしてついに2000年、エアーバック入り祭り足袋「エアージョグ」を発表。これはエアー入りバスケットボールシューズにヒントを得て考案。祭り好きにとっては、丸五さんのシグネチャーモデルともいえる製品となりました。

© MARUGO Company Inc.

エアー入り祭り足袋は、視覚的アピールも強く、祭り業界に衝撃を与えました。昔からの祭り好きには「邪道」と思われる節はあったものの、実際に履いてみると、履き心地は格段の差。特にだんじりなど走り回る祭りでは「エアージョグのおかげで、祭りの翌日痛くて仕事ができないという悩みが解消された」という声が聞かれるようになりました。

3.祭り足袋の違い:祭り好きは何を理由に足袋を選ぶのか?

祭り足袋の違いを見るポイントは以下の3つ。

①エアー入り、エアー無し

②長さ

③側面の仕上げ

順に見てみましょう。

①エアー入り、エアー無し

資料提供 © MARUGO Company Inc.

エアーが入れば当然クッション性がアップします。神輿を担いで激しく上下運動をする場合や、長い距離を歩く場合には、脚や膝への負担が劇的に緩和されます。

昔ながらのスタイルにこだわりたい方や、 滑りやすい場所で使ったり踏ん張る動作が多い方はエアー無しを選ばれるようです。エアーがなくても、クッション材の位置や素材、熱さで履き心地が変わります。

クッション性かグリップ力か、スニーカー選びを想像すると選びやすいですね。

②長さ

資料提供 ® MARUGO Company Inc.

これは地域差があるようです。浅草をはじめ関東はこはぜ6枚ほどの短い足袋が多く履かれます。きりっと締まった江戸前の半纏姿には短い足袋が合わせられます。

® MARUGO Company Inc.

これに対し関西ではこはぜ12枚の長い足袋を履く祭りが多く見られます。下は播州祭の様子。こちらの写真を見ても、ガッチリとした強さが印象的です。かっこよさへの感覚の違いが表れているのかもしれませんね。

® MARUGO Company Inc.

なお、こはぜが扱いにくい人にはファスナーやマジックテープで留めるものもあります。

③側面の仕上げ

資料提供 ® MARUGO Company Inc.

最後は見た目のスッキリ感を求めるかどうか。ゴムやエアークッションが見えないほうがいいという方には、それらをカバーした加工がされたものもあります。よさこいなど、見た目の美しさを大切にする踊り手さんが選ばれることも多いようです。

4.長く大切に履くために。サイズ選びとお手入れの方法

さあ、祭り足袋でお探しのタイプが見つかったらサイズ選びです。松野さんによると、普段履いているスニーカーのサイズと同じで構わないですが、リアルな足の大きさより5~8mmほど大きいサイズが適切となることが多いとのこと。意外と正しい靴のサイズがわからない方が多いので、可能であれば試着をお勧めします。祭りは長い距離を歩くことが多いので、脚が浮腫むことを想定しておくのも良いですね。

長く使うためにはお手入れも大切。疲れても洗濯機に入れてしまうのは厳禁。手洗いで、洗剤はなるべく使わないことがお勧め。そして風通しの良い日陰で干してください。これにより、色落ちや接着剤が剥がれるのを防ぐことができ、痛みも少なく長く使うことができます。

® MARUGO Company Inc.

丸五さんオンラインショップでは、さらに詳しく足袋の違いを解説。上記①エアー入り、エアー無し②長さ③側面の仕上げの3つのポイントで読むと分かりやすいと思います。

松野さんは、「祭りに出る人は、足袋を履くと気が引き締まる、いざ行くぞ!という気持ちになります。」と語ります。そんな思いをしっかり受け止める祭り足袋。じっくり選んで、大切に使いたいですね。

株式会社丸五 ホームページ https://www.marugo.ne.jp/

written by
リエコ

リエコ

阿波踊りが大好きです。
古いものが好きすぎて、日舞や歌舞伎を見て、味噌やら醤油やら作って、もう自分が何歳かわかりません。
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