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宮本卯之助商店の職人に聞いた!あらゆる祭り用品を作って直せる職人技とは?!

宮本卯之助商店の職人に聞いた!あらゆる祭り用品を作って直せる職人技とは?!

江戸文化が息づく町、浅草。
今回取材した‟宮本卯之助商店”は、この地で江戸時代から続く老舗企業です。
「商店」という名称ですが、小売店ではありません。
太鼓、神輿などの「祭り用品」を製作、修繕する技術者集団で、祭り好きの間では知らない人はいない…という企業。

今回は、そんな宮本卯之助商店ってそもそもどんな会社なの?
職人さんが神輿、太鼓、獅子頭…etc あらゆる祭り用品をどうやって製作・修繕しているのかを伺ってきました。

宮本卯之助商店の歴史~はじまりは太鼓の製作から~

宮本卯之助商店の始まりは江戸時代。文久元年の創業ということですが、西暦で言うと1861年!
あの池田屋事件が起こったのがその3年後の1864年ですから、まさに幕末の動乱の時期に創業した企業なんです。

もともと宮本卯之助商店は、「太鼓」の製作・修繕からスタートした企業。
大正時代に宮内庁にお納めする楽器一式を製作して以来、宮内庁御用を賜るようになりました。昭和に入ってからは、東京オリンピックの開会式で演奏された大火焔太鼓を製作。平成には浅草神社御本社神輿(三基)の大修復を手掛けるなど、日本を代表する太鼓・神輿製作の老舗企業として知られています。

太鼓だけでなく神輿も?お客様のニーズに応えて

浅草神社御本社神輿の一つ、「三之宮神輿」の宮出しの様子。平成の大修復を宮本卯之助商店が手掛けた。※画像出典:江戸村のとくぞう (Edomura no Tokuzo)Wikipedia

宮本卯之助商店は、もともと太鼓の製作からスタートした企業ではありますが、後に神輿の製作も手掛けるように。
その理由は…お客様の声にあったのだそう。

太鼓の修繕を依頼するお客様は、その大半が祭りの担い手の方々。
祭りの際には神輿と太鼓を両方使用することが多いため、祭の後は神輿も太鼓も一斉に修理に出す必要がありました。
担い手にしてみると、太鼓は宮本卯之助商店に。神輿は別の所に修繕を依頼する…というのは大変。
出来れば一ヶ所で神輿も太鼓も直して欲しいという声が多かったのだそう。

お客様のニーズに応える形で、太鼓も神輿も修繕を受けるようになったのだと言います。

また東日本大震災の被害により、津波で流されてしまった獅子頭の復元をして欲しいとの依頼が多数寄せられたんだとか。

↓こちらの動画では、震災の津波で流されてしまった獅子頭を、宮本卯之助商店によって復元した取り組みの一例が紹介されています。

職人に聞いた①神輿製作の現場とは?

今回の取材では、宮本卯之助商店の職人さんが作業する現場を見せていただくことに。
宮本卯之助商店 山下さんにお話を伺ってきました。

今回お話を伺った山下さん。

山下さんが製作していたのは…とある町会の子供神輿。

完成間近の子供神輿。大人神輿とほぼ同じ作り。大迫力!

大人が担ぐ「大人神輿」を小さくした子供用の神輿で、どこか簡略化して製作するのがほとんど。
ですが今回見せていただいた子供神輿は、大人神輿を忠実に小さくリサイズして製作されたとのこと。
山下さんも“少子化のこのご時世に、この精度で子供神輿を作る町会はすごいよね”とおっしゃっていました。祭りと神輿にかける町会の熱い想いが伝わってきます!

職人に聞いた②どんな神輿でも直せるの?

解体された神輿

もし、ご自宅の電化製品が壊れてしまった場合はどうしますか?
修理を頼もうと思った時には、その製品を作ったメーカーにお願いするのが一般的ですよね。
ですが、神輿や太鼓などの祭用品の場合、長年使用していていざ修繕を頼もうとした時に、どこで作ったもの分からない…ということもしばしば。

宮本卯之助商店では、どこで製作されたものでも基本的に修繕は対応いただけます。

依頼があった神輿は一つ一つ、丁寧に解体してから修繕を行うとのこと。解体してみると当時の職人の技が光っていて、感動することもあるそう。
材料も当時になるべく近づけるために、現代の工場で製造された釘ではなく、手作業で作られた釘を使用することもあるんだとか…!
こんな所にも職人のこだわりが感じられますね。

職人に聞いた③何人くらいの職人さんが関わっているの?

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5日間でわかる《漆の基礎知識》 最終回は漆塗りの「道具」について。 漆塗りの作業では、工程ごとにさまざまな道具を使い分けます。今回は大きく3つの道具をご紹介します。 ①刷毛【はけ】 一般に女性の黒髪が適していると言われていて、用途によって幅や毛の長さ、種類などを使い分けます。鉛筆のような原理で削り出せるので、職人自身が用途に合わせて刷毛出しを行います。 ②ヘラ 檜、竹、まゆみ、ニレなど材質はさまざまあり、使用する用途に合わせて大きさや幅、しなりなどを見極め、職人自身でつくり上げます。 ③定盤【じょうばん】 漆の仕事をする際に使われる作業板や台です。この上でさまざまな材料や漆を練り合わせたり、つくったりしていきます。 いつも黙々と作業が進められている塗師【ぬし】さんの部屋。社内でも1、2を争うほど静かなのでは…と勝手に感じております。今回ご紹介した漆塗りの道具など、じっくり見る機会は社内でも実は少ないかもしれません。 全5回、ご覧いただきありがとうございました! #宮本卯之助商店 #miyamotounosuke #太鼓 #taiko #神輿 #mikoshi #kaDON #asakusa #浅草 #職人 #手仕事 #漆 #urushi #漆塗り #塗師 #伝統 #神輿修理 #道具

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宮本卯之助商店では、各工程ごとに分業体制を取っており、全体で30名程の職人さんがそれぞれの工程を担当しているんだとか。
木を彫る人、漆を塗る人、彫金を施す人…等 いくつもの工程を経て一つの神輿・太鼓が製作されています。また、職人全員が太鼓も、神輿も両方を作れる技術を身につけるために、各工程を数年単位で異動して技術を高めていくそうです。
もちろんそれぞれの工程の技術は深掘りして高めていくのですが、特化し過ぎず、あらゆる技術を習得する体制にしているんだとか。
このような体制にすることで、誰かがお休みしてもその代わりを務めることが出来る。職人全員でものづくりをしている様子がうかがえます。

また「職人」というと、男性社会のイメージですが、女性も活躍中。取材時も漆塗りの工程を、女性の職人さんが担当されていました。

終わりに

今回は、神輿・太鼓製作の老舗中の老舗!浅草に拠点を置く「宮本卯之助商店」の職人さんにお話を伺いました。
お話を伺う中で印象的だったのは、職人さんそれぞれが1つの工程の技術を深堀するだけでなく、神輿は神輿、太鼓は太鼓…と分業してしまうのではなく、全行程の技術をまんべんなく身につけているということ。
また、顧客からの相談に柔軟に応じ、その確かな技術を持って応えることで信頼を築いているということが印象的でした。
社是として掲げられ、宮本謹製の神輿の作人名でもある「重義」とは義を重んずること、正しいことを行うことを意味し、職人さんの在り方そのものであると感じました。

神輿、太鼓や、獅子頭など、祭り用品の製作や修繕でお困りのお祭り主催者の方は、一度宮本卯之助商店にご相談してみてはいかがでしょうか。

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written by
オマツリジャパン編集部

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