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<ご当地クイズ>秋田のナマハゲより怖い!? 岩手の「スネカ」誰もが戦慄するその名前の由来とは? ヒント:スネは体の部位

更新日:2023/1/22 マサ
<ご当地クイズ>秋田のナマハゲより怖い!? 岩手の「スネカ」誰もが戦慄するその名前の由来とは? ヒント:スネは体の部位

正解の前にまずは「ナマハゲ」について解説しましょう。

みなさん秋田の伝統行事「男鹿のナマハゲ」はご存知でしょうか? サムネにもあるとおり、「怖いお面」「ワラの服」「包丁」などの装束で家に訪れ「悪い子はいねが」と、子どもたちを脅かす、あれです。

ナマハゲというと、見た目は怖い鬼みたいですが、実は鬼ではなく家の中の邪気を払う「神様」なのです。また家の中の悪霊を祓ってくれるだけでなく、怠け癖を戒めたり、無病息災や家内安全、更には豊作・豊漁をもたらしてくれる、怖いどころか、むしろありがたい存在なんです! もちろん、あのお馴染みの「悪い子はいねがー!!」のセリフのとおり、子供のしつけにも絶大な効果があります。

 

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そして、ようやく本題となりますが、神様であるナマハゲは「来訪神」とも呼ばれていまして、実はナマハゲ以外にも、この来訪神は日本各地にいろんな姿で存在します。その中でも代表的な10件は、「来訪神:仮面・仮装の神々」として2018年11月、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。

その10件のうちの一つが、クイズに出題した「吉浜のスネカ」なのです。岩手県大船渡市に伝わる「吉浜のスネカ」は「男鹿のナマハゲ」とよく似ていて、小正月(1月15日)の晩に恐ろしい面をと、蓑の服を身にまとって家々を訪れます。この面が、とにかくめちゃくちゃ不気味で怖い!

 

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さてクイズの正解ですが、「スネカ」という呼び名は「スネカワタグリ」を縮めたものです。冬の間、長いこと囲炉裏にあたって火斑(ひがた)ができた怠け者の「脛皮(すねかわ)」を「たくる(剥ぎ取る)」ことから来ています。めちゃくちゃ怖い!

 

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「来訪神」に話を戻すと、全国各地の来訪神行事の発祥時期ですが、それぞれ異なるにも関わらず、鹿児島の島々以外は、大体姿形が似通っているというのは不思議ですよね。ちなみに、「来訪神」は日本のみならず世界にも存在しており、広い意味ではなんとサンタクロースも「来訪神」とのことです。

来訪神「ナマハゲ」を体験できる観光まつり「なまはげ柴灯(せど)まつり」

さて、その「来訪神」を代表する「ナマハゲ」ですが、体験できる場所があるんです。体験と言っても自分が「ナマハゲ」になる、「ナマハゲ」の実演を見る、「ナマハゲ」の衣装を作るなど、様々な楽しみ方があります。その場所は「男鹿真山伝承館 なまはげ館」となります。こちらに行けば「ナマハゲ」の全てが分かります。

 

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その「なまはげ館」のある真山(しんざん)神社では、毎年2月に「なまはげ柴灯まつり」という、ナマハゲの魅力を身近で体験できる祭りが開催されます。

 

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今年で60回を迎えるこのお祭りは秋田県男鹿市(おがし)北浦の真山(しんざん)神社で行なわれます。
こちらでは、「ナマハゲ」が家々を訪れる場面を、集まった人の前で再現したり、更には、「ナマハゲ」による「なまはげ踊り」、「なまはげ太鼓」等が行われます。
そして、お祭りの終盤には、市内各地区の特色を持つなまはげが、松明をかざし山から会場へと乱入してきます。雄叫びをあげながら会場を練り歩き、クライマックスとなります。子どもたちの叫び声で溢れる中、役目を終えたナマハゲは山深くの神のもとへと帰っていきます。
先の「なまはげ館」とセットで行けば、あなたも立派な「ナマハゲ」通!

なお、「秋田はちょっと遠いな~」と思ったアナタ。そんなアナタには都内、それも銀座で体験できる場所があります。それが「なまはげ銀座店」です。そのまんまの店名ですが、秋田の古民家を完全移築するという本気ぶり。ここでは、なまはげショーを毎晩2回開催しております。「ナマハゲ」を気軽に体験したいならば是非こちらへ。勿論、秋田名物の料理、お酒も充実しておりますよ。

参考記事:
【なまはげ】ってどんな行事?経験者が語る知られざる裏側とは?」(THE GATE)
来訪神の文化的意義を知る」(NHK解説委員室)
なまはげ柴灯まつり」(男鹿のなまはげ)
ユネスコ無形文化遺産「吉浜のスネカ」」(大船渡市)

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
雑学大好き、人間大好き男です!
異文化交流という名目の下、週末は色んな人と飲んでおります。

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