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ホテルニューグランドのナポリタンを実食!誕生のきっかけはGHQ、その理由は?

2021/4/29
2021/5/18
ホテルニューグランドのナポリタンを実食!誕生のきっかけはGHQ、その理由は?

4月29日は、ナポリタンの日! カゴメ株式会社が、ナポリタンが昭和生まれの日本洋食であることから、昭和の日を記念日としたそうです! この記事は、そんなナポリタンの発祥誕生秘話や、元祖とされるナポリタンの実食レポートを交えてお伝えいたします!

ナポリタン発祥地は、港町横浜!

パスタという、おしゃれな言葉がまだ馴染み薄い頃……スパゲティと言えば、ナポリタンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか? 茹でたスパゲティに、ハムや玉ねぎ、ピーマンなどの具材とケチャップで炒めた真っ赤なナポリタンは、どこか懐かしさも感じる洋食の定番として、定着しています。

実は、このナポリタン! 発祥は、神奈川県横浜市であることはご存知でしょうか?

通説では、昭和2年に開業した横浜・山下にある老舗「ホテルニューグランド」が発祥地だと言われています! その誕生の経緯には、当時の時代背景が深く関係していました!

誕生のきっかけは、GHQ!?

終戦後日本が米軍により占拠されていた頃、「ホテルニューグランド」はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)将校宿舎として7年間、接収されていました。接収時、アメリカ軍兵士がゆでたスパゲッティに塩、胡椒、トマトケチャップを合えた質素なスパゲッティを食べていたのをヒントに、より栄養価が高く日本人好みの味わいに出来ないか?と考えて出来たのが、スパゲッティナポリタンだったそうです。

ナポリタンといえば、トマトケチャップが使用されているイメージがありますが、「ホテルニューグランド」のナポリタンには、トマトの粗切り・トマトホール・トマトペーストが使用されています。ここで一つの疑問が……私たちがよく知るナポリタンにトマトケチャップが使用されるようになったきっかけは何なのでしょうか?? その謎解きする前に、まずは、「ホテルニューグランド」のスパゲッティナポリタンを実食レポートしてまいりましょう!

ホテルニューグランドのナポリタン実食レポート!

「ホテルニューグランド」のスパゲッティナポリタンは今でも、1階にある「コーヒーハウス ザ・カフェ」で食べることが出来ます。

「コーヒーハウス ザ・カフェ」では、ホテルニューグランド発祥と言われている伝統の3品、「シーフードドリア」「スパゲティナポリタン」「プリンアラモード」が食べることが出来ます。今ではおなじみの料理3品の発祥地とは、驚きですね!

店内は、ゆったりとしたお席の配置で、窓からは、山下公園を眺められます。この時期は新緑の木々がとてもキラキラしていました。

マスクケースの配布や、感染症予防対策で、携帯からメニューが確認出来るようになっていました。希望すれば、紙のメニューも頂けます。

早速実食です。白いお皿に美しく盛られたナポリタン。まずは、パルメザンチーズをかけずにそのまま頂きます。トマトソースの甘味と酸味がさっぱりとしていて、もっちりとしたアルデンテのスパゲティとよく絡んでいます。具材のマッシュルームの香りが噛むとふわっと香り、さっぱりとしたトマトソースとよく合います。また、もう一つの具材のハムも大き目なカットで存在感が抜群! さっぱりソースに肉のうま味がプラスされていきます。

パルメザンチーズをかけると、さっぱりしていたナポリタンにチーズのコクが出て、より深いお味になります。

「ホテルニューグランド」のスパゲティナポリタンは、食材の旨味を感じられる、シンプルながらも、こだわりをしっかり感じられる伝統の一品でした。しかし、トマトソースを使用しているせいか、家庭での再現は少し難しい印象です。では、私たちにとって馴染みの深いトマトケチャップのナポリタンはどのように広まったのでしょうか?

その謎を解くため、「ホテルニューグランド」から徒歩30分ほど、野毛にある「センターグリル」にお邪魔しました!「センターグリル」は昭和21年創業の横浜の老舗西洋料理店! こちらの創業者は、ホテルニューグランドの初代総料理長が経営する「センターホテル」でコックとして務めていたそうで、ホテルニューグランドのスパゲティナポリタンのレシピを教えてもらったそうです。

「センターグリル」では、当時手に入りやすい、トマトケチャップを使用し、ハムやピーマン、玉ねぎ、マッシュルームの具材、2.2ミリの極太麺! まさに、庶民の味、ナポリタンがありました!

伝統の味はホテルニューグランドで生まれ、さらにセンターグリルから庶民の味として広まったのだそうです。

提供されるステンレス皿には「センターグリル」の刻印がされています。

ナポリタンと一緒に楽しんで欲しい「横浜ローズウィーク」

今年開港162年となった横浜市。開港以来横浜市民に親しまれてきたバラを主役にしたイベント「横浜ローズウィーク」が2021年5月3日(祝)〜6月13日(日)に開催されます。

たくさんのバラが咲き誇り、その美しさに癒されます。横浜市内各地で、事業者等と連携し、点在するそれぞれのガーデンを楽しめるのも横浜ならでは! 今回実食させていただいた、ホテルニューグランドの前の山下公園も会場の一つのため、ぜひナポリタンを食べた後は、横浜の歴史ある風景とともに散策をしてみてはいかがでしょうか?

まとめ

開港162年の歴史ある港町横浜のナポリタンの発祥秘話をお伝えしました! 守られる伝統と時代背景などを知ると、食という一つのカテゴリーも大変興味深いものだと感じました。

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