2023年8月5日から14日までの10日間、奈良県奈良市で「なら燈花会」が開催されます!
東大寺や春日大社、奈良のまちを蝋燭で灯すこのイベント。この記事では、2022年の開催レポートと合わせて2023年の開催情報をお届けします!
3年ぶりの「なら燈花会」を家族で楽しむ。
観光客があまりこない奈良の夏をなんとかしたい。
そんな想いを持った「NPO法人なら燈花会の会」の前身である「奈良の夏のイベントを考える会」の方々が、1999年に初めたなら燈花会。それから、24年の月日が経ち、どのようなかたちになっているのだろうか?是非、目を通して頂きたい。
なら燈花会ってどんなお祭り?
ゆわゆわ・・・
ふわ・・・
ゆわゆわ・・・
「なら燈花会」と赤の文字で書いたカップの灯心(とうしみ)から自由奔放に揺れ動く、炎。
その炎の光がカップをすり抜けて、コロナ禍の終息を願う、奈良に集まる人々の願いを、やさしく包み込む様に丸く照らしている。
その灯は各地域に数多くの人の手で置かれ、手作りの絶景と呼ばれている。あなたも、そんな奈良の真夏の絶景を体感してほしい。
そもそも燈花とは、灯心の先に形成される花の形をした、蝋の塊のことで、仏教においてこの塊を縁起の良いものとし、それに由来し「燈花会」とされている。
【開催日時】2022年8月5日(金)~14日(日)
【会場】東大寺、春日大社、浅茅ヶ原、興福寺、浮雲園地ほか
【詳細】なら燈花会公式サイト
すべての人が参加できる「なら燈花会」
協賛金500円で散華を進呈できる「なら燈花会」。家族できているならば、見るだけでなく、子供と一緒に燈花を灯す体験をしてみてはどうか?そこで何を感じるとるだろう?感じたことを共有し合ったり、親子で願い事をする経験も、なら燈花会ならではの楽しみ方だ。
1人の人が願いをもって一燈する。それをここでは、「一客一燈(いっきゃくいっとう)」と呼んでいる。
各エリアの燈篭紹介
真夏の夜を飾る燈篭。奈良を訪れたらぜひ立ち寄ってほしい場所を会場とし、温かな優しい灯りが広がる。
ここからはいくつかの会場をご紹介したい。
~浅茅ヶ原~
真っ暗闇の中に、バレーボールくらいの竹で編まれた円形の中に、ポツン、ポツンと存在を感じさせながら一燈の灯が、訪れる人々を先へ先へと導いている。
竹素材と灯の合わさる波長が、奈良の大地にいることを、体感として教えてくれる。
背の高い竹のオブジェに近づくほど、ポケットからスマホを取り出して、子供とのワンショットを取りたくなっている自分がいることに気づく。
暗闇の中だからこそ、より輝いて見える一燈の灯。まるで、子育てなどに大変さを感じたときほど、暗闇の灯の様に輝いて見えるものがあると、示唆を頂いているようだ。
~猿沢池と五十二段~
池の周囲に点々と一燈の灯が連なって、本物と池面に映る灯の光が二つ、上下に浮き出ていた。まるでどのようなことがあっても寄り添って歩む家族のように。
そんな情景を、730年前に創建された興福寺の五重塔が見守ってくれているようだった。
~浮雲園地~
青々とした芝生の上に、一燈のカップが白線の内側に丁寧に並べられている。
そんなことをもお構いなしに、奈良公園の鹿が芝生の草を食べようと、歩きまわっている姿が調和の雰囲気を醸し出していた。その在り様を見ながら、人と自然がうまく融合しているようで、なんだかほっこりもした。
夜になると鹿の姿が人と入れ替わり、手作りの絶景に様変わりしていた。一つ一つが光輝き奈良公園の土地に宝石がちりばめられているようだ。
家族で楽しもう!グッズ販売のご紹介
なんと!ご自宅でも願いを灯に込められる、お財布的にもリーズナブルな燈花会セット。ご家族とゆったり、ろうそくに火を灯して見てはどうでしょうか?
・おうちで燈花会セット (カップ5個・ろうそく10個)¥3,000
・おうちで燈花会セット (カップ10個・ろうそく20個)¥5,000
・おうちで燈花会 ろうそく単品 (30個)¥3,000
・燈花会オリジナルカップ 1箱 (100個入)¥22,000
・燈花会オリジナルろうそく 1箱 (300個入)¥16,500
・燈花会オリジナル防風リング 1個¥77
(2022年の情報です)
ここに、紹介している場所以外にも、浮見堂、東大寺、興福寺など、まだまだ絶景を作り出している場所がたくさんあり、是非、ご家族・ご両親と足を運んでほしい。真夏の10日間に開催されている「なら燈花会」。浴衣を着て、夜風を感じながら、奈良の夜と温かい灯りを楽しんでほしい。
2023年開催情報!
【開催日時】
2023年8月5日(土)~14日(月)
点灯時間19:00〜21:30
【会場】
東大寺、春日大社、浅茅ヶ原、興福寺、浮雲園地ほか
※東大寺は8月13日・14日のみ、春日大社は8月14日のみ開催