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「なら瑠璃絵」東大寺、春日大社、興福寺のライトアップに夜神楽

「なら瑠璃絵」東大寺、春日大社、興福寺のライトアップに夜神楽

◆2月の奈良の風物詩「なら瑠璃絵」

奈良の有名な三社寺の春日大社、興福寺、東大寺を光の道で繋ぐ「しあわせ回廊 なら瑠璃絵」。
1月は若草山焼き、3月はお水取りがあるが、何もない2月にイベントをしてほしいという希望から始まりました。そんな2010年からはじまった「なら瑠璃絵」は毎年少しずつパワーアップしており、今では毎年40万人という奈良市民より多い人が来場する早春のイベントになりました。
今回はそんな「なら瑠璃絵」の魅力をご紹介いたします!


写真:オープニングセレモニーで鹿のキャラクターRoku(ロク)のライブペインティングが行われた。

◆「光の演出」東大寺、春日大社、興福寺の夜間拝観とライトアップ

まずはメイン会場の奈良春日野国際フォーラム甍~ I・RA・KA ~(以下、I・RA・KAと略す)庭園イルミネーションへ。

輝く鹿と青く美しい光を放つイルミネーションの大地。その中央には冬七夕ロードがあり、冬七夕ツリーにたんざくを飾りつけられます。(たんざく有料500円)

I・RA・KAの建物の前には吉野本葛でとろりとした「しあわせココア」をはじめ奈良のご当地名物屋台が並び、無料休憩所もあります。
からあげ、かすうどん、ラーメンや、キッチンカーのとろけるチーズナンなどの美味しい食事がたくさんありました。


写真:ROKUちゃんは2008年に誕生。作者は恥ずかしがり屋で事務所の社長が司会を務める。

◆「夜参り提灯」ガイド付きツアーで東大寺や春日大社へ!

おなかがいっぱいになったら、I・RA・KAから春日大社か東大寺まで提灯を持って、ガイドさんの説明を聞きながら夜のお散歩。

1回に20名までの無料ツアーで今回は東大寺に向かいます。
提灯はLEDではなくアルコールランプが入った本物の火。提灯の重みがいい感じ!
現在は宿舎はなく移築したという鴎外の門や洋風建築の奈良国立博物館を見た後、東大寺へ。

東大寺ライトアップでは金剛力士像と観相窓から見える大仏様のお顔がみどころ。

中門から柵の向こうにある大仏様を見るという音と光の演出は毎時0分と30分から行われます。

春日大社の長い参道には神様の物語が描かれた節分万灯籠やパステルカラーの可愛い提灯が飾られています。

提灯の灯り以外はかなり暗い夜道なので、雨でぬかるんでいるときはご注意ください。

◆「光の夜神楽奉納」猿田彦に大黒、獅子舞も!

漢國神社韓園講(かんごうじんじゃ からそのこう) チラシより

五穀豊穣の地固(じがため)、家内安全、商売繁盛の縁起、余芸や曲芸の道化(おちょけ)、穢れ祓いの鈴、邪気祓いの剣、終わりを告げる鎮(しずめ)等、七系統に大別され、総演目は二〇を超える。この中には、御杖村に伝わる桃俣獅子舞(もものまた)を「奈良の獅子舞を奈良で受け継いでほしい」と漢國神社の奉納に参加してもらうようになったことによる。講の人間は、漢國神社の神楽の他、桃俣獅子舞の原型を忠実に受け継ぎ、協力体制を作る。

ならどっとFMのDJもされている豊来家玉之助さんをはじめ、過疎化高齢化の村ですが地域の宝である獅子舞を大切に受け継いでいる桃俣獅子舞保存会、八多獅子舞講の三社合同で舞台を行います。

日本語と英語の両面チラシの端には小さな半紙「華紙(はなかみ)」がついています。
これは獅子におひねりを渡すためのもの。おひねりを渡すと三倍もの幸運が舞い込むと言われており、おひねりは獅子頭などの修理や購入にあてられます。

最初の演目はみちひらきの神「猿田彦舞」。
続いての豊来家玉之助さんによる演目「大黒」では大きな袋に入ったたくさんのお菓子をばらまき、観客は大盛り上がり。さすが福の神!大黒様に向かっておひねりも飛びまくりました。

「へべれけ」。
ひょっとことおかめが観客の子供や下戸でも飲めるエアーお酒を振舞います。獅子舞が大きな金の盃を飲み干すと拍手喝采。おかめが奥から覗いたり、女の子らしい動きがめちゃくちゃ可愛い演目です。

次は「抜身中村」。
玉之助さんにこの舞について聞いてみたところ「獅子舞の中を見てもらう事と、獅子を被らずにする事で、きっちりした形を崩さず舞う為に、韓園講でのみ行われます。
半紙を咥えるのは、獅子舞を舞っても息が乱れない事を見せる為です。半紙が破れず濡れずに舞えて初めて一人前の第一歩が踏み出せます。」とのこと。非常に低い姿勢で重みのある太刀を持って舞う姿が印象的でした。

「参神楽」。
二人合わせて140歳の大ベテランによるキレがありかっこいい獅子舞です。
獅子舞は厄をかみ切り福を招きます。

「太神楽曲芸」。
傘の上で枡や輪を回す芸をはじめ、難しい赤と白の毬と篭を使った芸を披露。暗い中では難しい技が次々に行われました。

天狗が獅子舞のお尻を叩く「荒廻シ剣(あらまわしつるぎ)」、最後は「四方鎮(よもしずめ)」…のはずでしたがライトアップ終了の時間が近づきタイムアップ。

晴れの日は春日大社の二之鳥居を入ったところにある祓戸神社(はらえど じんじゃ)、雨の日は感謝共生の館の中で夜神楽は行われます。

学生さんも頑張って獅子舞を演じ、「拍手がもっと欲しい、もっと驚かせたい」と今後が楽しみなコメントをしていました。
観客席の最前列は毎年、写真コンテストのために来ているという近くの学校の写真部や、「獅子舞を撮るには『韓園講』」という神楽撮影ファンの常連さん。この日は多くの方がやってきて、外国人や家族連れの観客も楽しんでいました。

漢國神社韓園講
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◆奈良公園バースデー花火

2020年2月14日は奈良公園の140回目の誕生日!
奈良の和太鼓コミュニティー「寧鼓座(なこざ)」のパフォーマンスに続いて盛大な花火が打ちあがります。
昼間の雨の影響もあり、下半分が煙か雲かで隠れた花火でしたが、やっぱりお祝いの花火は格別。

なら瑠璃絵は会場がとても広いため、今回は期間中に三回行きましたが、それでも回り切れませんでした。来年もまた続きの撮影に行きたいと思います!

なら瑠璃絵実行委員会

〒630-8213 奈良市登大路町49 奈良県奈良公園猿沢池観光案内所内 なら瑠璃絵実行委員会事務局

written by
佐々木 美佳

佐々木 美佳

毎日「京都散歩の旅」のカメラマン。
「アマビエまつり」主催。
雅な文化、民俗風習、旅が好き。
instagram @kyoto.photographer
https://earth-traveler.com/
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