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青森ねぶた祭!話題の「プレミアムシート(13万円)」を体験してみたら最高の時間が過ごせた件

青森ねぶた祭!話題の「プレミアムシート(13万円)」を体験してみたら最高の時間が過ごせた件

青森の夏は、どこよりも熱く、短く、そして、最高。

巨大なねぶたが雪国青森の街に火を灯すようにして練り歩く、青森ねぶた祭。涼しげな浴衣にしごきをギュッと締めたハネトたちは、笛、太鼓、鉦のリズムに乗って、「ラッセラー」の声を響かせます。

沿道で見守る私たちは、その熱気を全身で受けとめ、祭りが佳境に近づくにつれ、青森の街と一体になって体を揺らします。

ねぶたを観ながら飲んだ地酒やリンゴジュースも、立ち寄った店で食べた料理も、青森の人たちのおもてなしも、何もかもが素晴らしかった…。

日本を代表する火祭り、青森ねぶた祭は、まさに「青森」の魂で満ちています。

そんな最高な体験をギュッと詰め込んだ青森ねぶた祭を「プレミアム観覧席」で観覧するのがずっと夢だった私。ついに今年、その夢が叶いましたっ!結論から言うと、もう、マジで最高すぎました。

二人で13万円?プレミアム観覧席は利用する価値あり?

毎年、ホテル青森近くの道路沿いに設けられるプレミアム観覧席。例年100万人以上の人が訪れて大混雑する青森ねぶた祭。プレミアムシートなら、長時間場所取りをする必要もなく、祭りを楽しむことができます。

2~4人で楽しめるプレミアムシートは13万2000円~26万4000円!8人掛けのVIPシートはなんと110万円!夏のボーナスかよと突っ込みたくなる金額です。私は、自分へのボーナスとして、利用してみることにしました。

その内容は、ねぶたを観るために設計された特別な座席で、青森の地酒や、県産食材を使ったお弁当、ソフトドリンクを楽しみながら、祭りの熱気を間近で感じることができるというもの。さらに、VIPシートには専門のコンシェルジュが常駐し、いつでも好きな時に飲み物をオーダーすることが可能。VIPシートはさらに、ねぶた師などによる祭りの解説もあります。

私たちがすべきことは「とにかく青森に行く」ただそれだけ。飛行機なら青森空港から、新幹線なら新青森駅からタクシーで会場に直行しましょう。

青森最大の祭りで、メイドイン青森を、味わう。

ちょっと早く到着したので、お祭りが始まるまで席に座ってのんびりすることに。なんでも、仲良しの友達や大切なパートナーと利用する人のほか、両親へのプレゼントとして予約する人もいるのだとか。粋ですなぁ。

受付でお弁当やドリンク引換券を受け取って、座席へ。この日私が利用したのは、2人で利用できるシート。ゆったりと座れる大きめなイス。横のミニテーブルにはねぶた絵がプリントされたポストカードが!お持ち帰り可能です。

ねぶたがやってくる前に腹ごしらえを。受付で受け取った玉手箱のようなお弁当を開けると…!色々なお料理が少しずつ入っていて、食べるのが楽しそうです。

スタッフさんのお話によると、お弁当は青森市内の仕出店が作っていて。食材は全て青森産。港町八戸のイカ飯や、津軽地方の家庭料理「いがめんち」、津軽豚のスペアリブや、ホタテの素焼き、アンコウのとも和えなどなど。ご飯の上にちょこんと乗ったイクラも嬉しいですね!

青森といえば、地酒!そしてリンゴジュース!

お弁当に舌鼓を打っていると、飲み物が運ばれてきました。私が選んだのは岩手と青森にまたがる「日本一の杜氏集団」として知られる南部杜氏のひとり、駒井伸介さんが醸す日本酒「陸奥八仙」の「プロトタイプ2024」。淡く口に広がる日本酒の香りは、祭りの開幕の乾杯には最高のチョイスでした!

そしてもう一本は、リンゴの名産地青森県平内町のリンゴ農園「釈迦のりんご園」のリンゴジュース「三代峰(たか)ブレンド」。王林、ジョナゴールド、シナノスイート、シナノゴールドなどの平内産のリンゴをブレンドしたプレミアムなジュースです。お酒もジュースも、氷入りのワインクーラーに入って運ばれてくるので、程よく冷えた状態がずっと楽しめるのも嬉しいところ。

お酒を楽しんでいると、地元大学生による津軽三味線の実演が始まりました!こんなふうにして、祭りが始まる前から青森を深く感じられるのも、プレミアム観覧席の魅力ですね。

VIP席はさらにすごい!

スタッフさんに取材も兼ねていることを伝えると、特別にVIP席の様子を見せてくれました。ラッキー!ボックス状になったVIP席には、利用客の要望に一つ一つ丁寧に応えてくれるコンシェルジュが常駐。席を立つことなく、飲み物を注文することができます。

そしてさらに、ねぶた師の姿が!この日はねぶた師の福士裕朗さんがねぶたの仕組みや歴史、楽しみ方を解説していました。ハネトによる「ラッセラー!」の掛け声のレクチャーも!

VIP席の床の高さは90センチ。視界を遮られることなく祭りの雰囲気に浸ることができるのも魅力です。テーブルに置かれた照明は、地元メーカーの株式会社北電が「津軽びいどろ(北洋硝子株式会社)」とコラボして製造した商品とのこと。青森づくしで雰囲気を盛り上げます。

一体感が半端ない。自分のためだけにねぶたがやってくる?!

私が利用した2人掛けのプレミアムシートに話を戻します。青森の地酒を飲んでほろ酔い気分で席に座って待っていると、いよいよやってきました!大型ねぶた!それを追うようにして隊列をなす囃子方と、ハネトの「ラッセラー」の掛け声!こんなに近い客席で見たのは初めてかも。


打ち寄せる波のように次々と姿を現すねぶたが客席に向かって見栄を切ると、客席から歓声が沸き、時間を追うごとに青森の街と観客が一つになっていきます。祭りの興奮を肌で感じられる、最高の時間が過ぎていきます。

名物の「出世大太鼓」は空気を震わせながら通り過ぎていく!太鼓の音が響いて、Tシャツがブルっと震える感覚が、たまりません。

地酒の力もあって気分が良くなり、思わず立ち上がって「ラッセラー」と叫ぶ私。プレミアムシートは段差があるので、立ち上がっても周りのお客さんの視界を遮ることはありません。オマツリジャパンのスタッフの皆さんも一緒になって盛り上げてくれて、記念撮影のお手伝いもしてくれます。

時々、ボトルのお酒を飲んで休憩したり、ドリンクバーで追加のドリンクを注文したり、隣の席の人と仲良くなっておしゃべりしたり…。プレミアムシートの特権を活用しながら、青森ねぶた祭の一番良い場面を見せてもらいましたっ!

そうそう、ねぶたは青森を代表する最高の催しですが、私たち人間も最高に「催す」時があります。そんな時も、お手洗いを探す必要はありません。プレミアムシート専用のお手洗いが用意されていて、長蛇の列に並ぶことなく「催す」ことができます。近くのホテル青森も祭りに協力的で、館内のお手洗いを開放しています。

とにかく最高、リピしたい

はてさて、自分へのボーナスとして利用させてもらった、13万円のプレミアムシート。聞けば、この取り組みで得られた収益は、地域経済および青森ねぶた祭の担い手に還元する仕組みなのだとか。最高の時間が過ごせた上に、地域貢献までできてさらにいい気分です。帰り際、スタッフさんに「また来年お会いしましょうね!」と言われた私は迷わず「はい!」と応え、脳内でリフレインする「ラッセラー」の掛け声に体を揺らしながら、心地よい夜風の吹く夜の青森の街へと消えていったのでした。

いやぁ、ほんと、最高でしたよ。

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