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京都仁和寺でコロナウイルス収束まで覆面を提供

更新日:2020/7/8 佐々木 美佳
京都仁和寺でコロナウイルス収束まで覆面を提供

◆世界遺産真言宗御室派総本山仁和寺

仁和寺は京都の西側、近くは大きな敷地の妙心寺や金閣寺に続く「きぬかけの路」があります。

名前の「御室」は天皇や皇族が住む所という意味があり、宇多天皇が仁和寺にお住まいになられたことから「御室御所」とも呼ばれています。
そして仁和寺は仁和4年創建でその元号が寺号になっています。

◆仁和寺の御殿参拝者にはマスク(覆面)を提供!

というTwitterやインスタの記事を拝見し、早速、仁和寺へ行って来ました!

勤行で御祈祷をした覆面を配布

歴代門跡(天皇ゆかりの和尚様)を祀っている霊明殿では朝6時から門跡が朝のお勤め「勤行(ごんぎょう)」を行なっています。(非公開)

覆面(覆子/ぶくす)はこの勤行で毎朝、御祈祷したものを配布しています。

通常のマスクとの違い

覆面は衛生面でのマスクとは違い、法要や文化行事で使われる儀礼用のものです。
通常は無地ですが、参拝者の皆様にお配りしているものは、お参りの印として病気平癒のご利益のある薬師如来の種字「バイ」の梵字を押印しています。

今後の法要の予定について

「金堂におきまして宗会の皆様による新型コロナウィルス感染症終息祈願法会が勤められました。一日も早く普段の生活に戻れる様、終息を切に祈り続けます。」というインスタの記事については真言宗御室派の宗会議員より声が上がり、新型コロナウィルス感染症終息祈願法会を行いました。
現在、一般の方も参拝できるコロナウイルス収束の法要などは特に予定はありません。

覆面の配布期間について

僧侶と職員が毎日200〜300枚作成しており、コロナウイルス収束まで続けます。

以上、マスク配布のレポートでした。

昨今の社会情勢におけるマスクエチケットに対して、啓発を目的に行ったそうですが、この和紙で作ったマスクの反響はとても大きく、お問い合わせや取材も多いのだとか。
お忙しいところご対応いただきありがとうございました。

◆京都で一番最後の桜「御室花まつり」

さて、仁和寺と言えば「御室桜」!
毎年四月上旬~中旬頃、遅咲きの桜「御室桜」と、「御室ツツジ」(コバノミツバツツジ)が楽しめます。

境内の桜と御室ツツジ、御室もみじ(種々のカエデ)は現在、植樹中でどんどん増えています。
背が低く、小人が出てきそうな可愛い御室桜が咲くと、京都に新緑の時期がやってきます。

他に仁和寺で行われる季節の行事は新緑のもみじライトアップや、10月第3日曜に開催される「福王子大祭」。これは福王子神社に祀られる班子皇后(寛平法皇/宇多天皇の母君)が神輿に乗って宇多天皇に逢いに帰って来るという神仏習合のお祭り。秋には紅葉ライトアップも行われます。

その他に仁和寺は第32期竜王戦(将棋)第二局の対局が行われた場所でもあります。

◆一泊100万円の宿坊で文化体験

そして仁和寺といえば、もう一つ知りたい話題がこちら。「素泊り100万円」という衝撃的なニュースが2018年に話題になりました。

このプランは、仁和寺の中にある、約7000平米もの広大な敷地をもつ御殿を一組限定で5名まで貸し切りでき、雅楽や声明などの日本文化を体験出来るというものです。

通常非公開の堂宇内部の拝観や夜間ライトアップ、生花と舞楽のコラボレーションなどと、仁和寺らしさ満載の一夜を過ごせます。


写真:美しい苔に出逢えるお庭

仁和寺は「御室流」といういけばなの家元でもあります。仁和寺は中世には世間の名匠、技芸練達者に称号を授与し、 文化発展に寄与してきました。近世になりこの称号を授与された花道家が集まり御室流を支えることになり今日の隆盛をみるに至っています。
また、定期的に京都御所にいけばなを飾るのは大覚寺の嵯峨御流泉涌寺の月輪未生流、そして仁和寺の御室流のみです。このようなところからも天皇ゆかりの門跡寺院の格の高さを感じます。

 

御室八十八ヶ所霊場

文政10年(1827)当時、本四国(四国八十八ヶ所)への巡拝が困難であった為、時の仁和寺29世門跡済仁法親王の御本願により四国八十八ヶ所霊場のお砂を持ち帰り、仁和寺の裏山に埋め、その上にお堂を建てたのが御室八十八ヶ所霊場の始まりです。
現在は、巡拝のほか、全長約3キロのコースを健康維持で歩かれる方や、トレーニングを兼ねてジョギングしている方も多くおられます。
これからは現代人が健康管理のために取り組んでいるトレイルやマインドフルネスといった要素も取り入れ、地域住民、多くの世代、諸外国の方が集う、新しい、88ヶ所を目指し【OMURO88】と呼んでいます。

コロナウイルスに負けないよう、健康的に免疫力UPになりそうですね。

世界遺産 真言宗 御室派 総本山 仁和寺

〒616-8092
京都府京都市右京区御室大内33
TEL/075-461-1155
FAX/075-464-4070
http://www.ninnaji.jp/

御室花まつり

●開催期間:2020年3月20日(金・祝)〜5月6日(水・祝)
●時  間:8時30分〜17時30分(受付17時まで)
●特別入山料:大人500円 高校生以下は次世代への文化支援につき無料
●御室花まつり内容
①国指定名勝 御室桜(見頃:例年4月上旬〜中旬)
②御室ツツジ(コバノミツバツツジ)(見頃:3月の下旬〜4月上旬)
③御室もみじ(新緑)(見頃:4月下旬〜6月まで)
【御室花まつり】期間中は、仁和寺境内(伽藍)への参拝は特別入山料を頂戴いたします。

※コロナウイルスの影響で中止や延期になったイベントや行事は京都観光naviで最新情報を更新しています。

仁和寺の新刊「令和に守り伝えたい 仁和寺の祈り」販売開始!

東寺 灌頂院(かんじょういん)で毎年1月7日~14日に行われる「御修法(みしほ)」は真言宗の十八本山会の各山主が集まる法要で、長者さまとはその年、代表を務められる方のこと。令和初の長者さまによる本が発売されました。

佐々木 美佳
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
毎日「京都散歩の旅」なカメラマン。
舞台、雅な文化、民俗風習、旅が好き。
instagram @kyoto.photographer
https://earth-traveler.com/

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