目次
2021年の特別企画「小田原ちょうちん光アートフェア」
人通りの多い道は夜でも街灯で照らされ、安心して歩くことができます。ところが町の隅々まで電気が通わなかった時代に提灯の明りをたよりに夜道を歩いていたのでしょう。神奈川県小田原市は箱根越えの旅人のために、江戸時代の中頃から提灯の生産が盛んに行われてきました。
例年7月下旬には小田原城址公園で「小田原ちょうちん夏まつり」が開催されています。ところが2021年は新型コロナウイルスの感染拡大のため企画の変更を行い、11月23日~12月26日の期間で「小田原ちょうちん光アートフェア」が行われています。
小田原市内の小学校の児童が作った約1600個のちょうちん
「小田原ちょうちん光アートフェア」では、小田原城址公園の本丸広場に市内の25の小学校の児童が作った約1600個のちょうちんが展示されます。夜間には明かりが灯され、展示テントからは小田原城天守閣を背景に温かな光がこぼれ出ます。
ちょうちんは、本丸広場の中央から西のエリアに設けられたテントの中に展示されますが、東のエリアはイルミネーションの鮮やかな光で包まれます。
天守閣の白壁に映し出されるプロジェクションマッピング
「小田原ちょうちん光アートフェア」の期間中には、天守閣への入館時間が18:00までに1時間延長され、夕闇に浮かぶ殿守に入ることができます。真白な外壁をスクリーンとしたプロジェクションマッピングも魅力的です。また、期間限定の御城印の販売も行われます。江戸時代に小田原藩主を務めた大久保氏の家紋の御朱印を中心に、稲葉氏と阿部氏の家紋が小田原ちょうちんにデザインされています。
本丸広場の南端のフォトスポットに設置されるカメラ台を利用すれば、インスタ映えする写真を撮影することができるでしょう。
小田原城址公園内に点在する常盤木門、銅門、二の丸隅櫓などの城郭もライトアップされ、日中とは異なる表情を見せてくれます。
2つの商店街で行われる「バルーンアート」や「まちなか小田原ちょうちん装飾」
小田原城址公園の南に接するお堀端の通りと駅前通りには、「小田原城本通り」の愛称がつけられました。お堀端の商店街では「バルーンアート」、駅前商店街では「まちなか小田原ちょうちん装飾」の展示が行われます。
2つの商店街の接点に設けられた北条ポケットパークもイルミネーションで照らされます。
「小田原ちょうちん光アートフェア」の期間中の土曜日、日曜日には、観光センターにぎわい広場で「忍者ショー」や小田原駅前で「えっさホイおどり」などのイベントも企画され、小田原城を中心として様々な楽しみが満ち溢れています。
江戸時代の中頃から提灯の生産が盛んに行われてきた神奈川県小田原市では、例年7月下旬に「小田原ちょうちん夏まつり」が開催されています。ところが2021年は企画の変更が行われ、11月23日~12月26日の期間で「小田原ちょうちん光アートフェア」が行われています。小田原城址公園には市内の25の小学校の児童が作った1600個のちょうちんが展示され、本丸広場を温かな光で包みます。