(この記事は2020年1月に公開されたものを再編集しています。2020年12月10日 編集部更新)
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関東三大梅林の一つに数えられる越生梅林で開催される梅まつり
埼玉県北西部の越生町に広がる越生梅林は、水戸偕楽園、熱海梅園とともに関東三大梅林の一つに数えられています。例年2月中旬から3月中旬には紅白の梅の花で彩られ、「越生梅林 梅まつり」が開催されます。2021年は2月13日から3月21日に行われる予定です。
650年を超える歴史をもつ越生での梅栽培
越生での梅栽培の歴史は古く、南北朝時代にまで遡ります。1350年頃、大宰府から天満宮を分祀して越生に神社を造営する際に、菅原道真にちなんで梅が植樹されました。これがきっかけとなって、越辺川沿いに梅が植えられていったのです。
紅梅から白梅の順に約1000本の梅が花を咲かせる越生梅林
梅林の規模は年々広がり、約2ヘクタールのエリアが越生梅林と呼ばれるようになりました。園内には白加賀、紅梅、越生野梅などの梅が約1000本育てられています。紅白の梅の割合は凡そ紅3割、白7割で、例年2月中旬に紅梅が開花を始め、続いて白梅が花を開きます。3月中旬までは梅の香が園内に漂います。
梅林の中には遊歩道が整備され、どこからでも360度のパノラマで梅の木が延々と繋がっています。頭上は梅の花で覆われているので、梅の花のトンネルを歩いているように感じられます。お気に入りの場所にシートを敷いて弁当箱を広げると、その味わいは数倍増しになることでしょう。
エリアの南西部に設置された見晴台からは、角度を変えて上から梅の花を眺めることもできます。エリアを埋め尽くす梅の花に圧倒されるに違いありません。
エリアの北西部の広場は屋台村となり、軽食やスナック、スイーツなど様々な種類の露店が休憩用のベンチを取り囲みます。
まつり期間中に行われる多彩なイベントに加え梅の木の間を走り抜けるミニSL
※2020年12月9日時点で2021年のイベント詳細は未定です。
広場には特設のステージが設けられ、まつりの期間中の土日祝日には、和太鼓や獅子舞、伝統芸能などの演舞が行われます。埼玉県のゆるキャラが勢揃いすることもあります。
「越生梅林 梅まつり」で最もユニークなのは、ミニSLが運行されることでしょう。期間中の土日祝日の10:00~15:00に、梅の木々の間を全長253メートル、蒸気をあげながら走り抜けるのです。サイズはミニであっても、大人も乗りたくなりそうです。親子はもちろん、孫子連れでも楽しいひと時を過ごすことができることでしょう。
越生梅林では観梅帰りの土産も豊富です。エリア内の各署に売店が設けられています。梅林を含め越生町一帯では2万本を超える梅が育てられているのですから、梅を素材としたあらゆる種類の食品が勢揃いしています。
関東三大梅林の一つに数えられる越生梅林は、例年2月中旬から3月中旬には紅白の梅の花で彩られ、「越生梅林 梅まつり」が開催されています。まつり期間中には多彩なイベントが企画されるばかりでなく、園内一周のミニSLが運行され、世代を超えた楽しみに満ち溢れます。