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大倉山公園内に整備される梅林
首都圏には網の目のように鉄道のネットワークが張り巡らされ、数多くの人々が行き交っています。中でも東京の渋谷と横浜を結ぶ東急東横線は日時を問わず旅客が溢れています。沿線には住宅街や商店街が繋がり、横浜市港北区の大倉山も人気スポットとなっています。大倉山駅の北方約500メートルの丘には大倉山公園が整備されています。園内には梅林が設けられ例年2月中旬から3月上旬にかけて早春の彩りで包まれ、「大倉山観梅会」が開催されています。2020年には2月22、23日に実施されましたが、2021年は新型コロナウイルス感染防止のため中止となってしまいました。
「大倉山観梅会」の恒例イベント
大倉山公園の梅林では約1万平方メートルの敷地内に、46種類約220本の梅が植栽されています。「大倉山観梅会」が行われると、梅林内には特設ステージが設けられ、和太鼓や筝、尺八の演奏、舞踊、獅子舞などのイベントが企画されます。大倉山梅酒の「梅の薫」の試飲販売も恒例となっているようです。
梅林の中央で紅白の色彩のコントラストを見せる「淡路枝垂」と「白滝枝垂」
梅林内は梅を鑑賞しながら散策する人々が溢れていますが、中央に人の輪が消えないエリアがあります。薄紅色の花が頭上から覆いかぶさってくる「淡路枝垂」に圧倒されてしまうのです。「淡路枝垂」の東には、白色の「白滝枝垂」が育ち、枝垂梅が色彩のコントラストを見せています。
梅の木を縫うように散策用の園路が整備されているばかりでなく、せせらぎが流れ、随所に四阿も設けられ、梅林内には和の情緒が漲ります。
プレ・ヘレニック様式の白亜の殿堂、大倉山記念館
梅林の東には大倉山公園の中心施設である大倉山記念館が建造されています。日本では珍しいプレ・ヘレニック様式の白亜の殿堂は、横浜市有形文化財に指定されています。公園の敷地は大倉山の高台にあり、眼下には横浜の市街地の光景が広がります。大倉山駅から公園までは坂道が続きますが、500メートル前後なのでゆっくり上り、季節の彩りや眺望を楽しみたいものです。
大倉山公園梅林の名梅10選
大倉山公園梅林では46種類の梅を見ることができます。「淡路枝垂」や「白滝枝垂」の他にも個性的な梅が溢れています。その中から10品種の名梅をご紹介します。
横浜市港北区の大倉山公園には梅林が設けられ、46種類約220本の梅が植栽されています。梅林は例年2月中旬から3月上旬にかけて早春の彩りで包まれます。