シンプルなデザインの武蔵国一之宮、小野神社の御朱印
全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。東京都多摩市に社殿を構える小野神社の御朱印は極めてシンプルなデザインですが、流れるような書体で神社が武蔵国一之宮であることを伝えてくれます。
バラエティー豊富な授与品
小野神社の御朱印は境内の北に設けられた御朱印受付所で頂くことができます。窓口にはオリジナルの御朱印帳や様々な種類の授与品が並んでいます。お守りの中には、かえるやてんとう虫がデザインされたものもあります。
紀元前531年前後に始まると伝わる小野神社
小野神社の歴史は古く、第3代天皇の安寧天皇の時代、紀元前531年前後に始まると伝わります。1051年には、奥州平定に向かう源頼義、義家親子が戦勝を祈願するために参籠しました。江戸時代に入ると、1648年に第2代将軍の徳川秀忠から十五石の朱印を賜り、歴代の将軍に篤い比護を受けました。
拝殿には入母屋造りの建築様式が用いられ、鮮やかな朱色が印象的です。拝殿の奥の透垣の中に建立されている本殿は三間社流造り。鮮やかな彩りを拝殿と競い合っているようです。
緻密な彫刻が施される隋神門
拝殿の正面からは西に石畳の参道が、神社の玄関の役割を担う隋神門に向かってまっすぐ繋がっています。
1964年に再建された隋神門には緻密な彫刻が施されています。正面の龍は今にも動き出しそうです。左右も含め門の全体に十二支と、青龍、朱雀、白虎、玄武の四神が刻まれています。
小野神社では9月の例大祭をはじめ一年を通して様々な年間行事が行われています。毎月の月次祭では神事芸能の披露も行われ日本の伝統文化に触れることができます。
神社は京王線の聖蹟桜ヶ丘駅から北西に約500メートルのところに社殿を構えています。駅の西口から北上した後、宮下通りを西に向かい、けやきの大木の根元に設けられた「一ノ宮の渡し」モニュメントを目印に左折すれば神社へと繋がります。
東京都多摩市の武蔵国一之宮、小野神社の御朱印は極めてシンプルなデザインです。入母屋造りの拝殿と三間社流造りの本殿は鮮やかな朱色の彩りを競い合っているかのようです。正面玄関の隋神門には緻密な彫刻が施され見応えがあります。