最近では、そのような表現を使う機会は少なくなってきていますが、高齢者のことを「シルバー世代」などと呼ぶ習慣が以前はありましたよね。若い世代は知らないかもしれませんが、昔は電車の優先席のことを「シルバーシート」なんて呼んでいた時代もあるのです(1997年に改称)。
実は「高齢者=シルバー」というイメージが生まれたのは、この「シルバーシート」に由来するのですが、なぜ高齢者の優先席を「”シルバー”シート」と呼ぶようになったのか、ご存知ですか?
なんとなく、高齢者=白髪=シルバーという連想をしてしまいそうですが、「シルバーシート」が誕生する経緯には、意外なエピソードが隠されていました。
偶然から生まれた「シルバー」の名称
ちなみに、今回ご紹介するエピソードは「図解雑学 電車のしくみ」( 宮本昌幸(監修)/ ナツメ社)を参照しています!
この本によると、まず、1973年、当時の国鉄(JRの前身)は冷房車を導入しようとしていました。この時、暖房は導入されておりましたが、乗客からは「暑いから温度を下げろ」、「寒いから温度を上げろ」というクレームが毎日のようにありました。そんな中、冷房車を導入すると、同じようなことが起きるというのは明白でした。
そこで、そういった苦情の、いわば目くらまし的にものとして、「なにか褒められることをしよう」と考えました。それが、お年寄りのための優先席の導入でした。なお、シートの色はこだわりはなかったようですが、その時、たまたま新幹線の銀色のシートの生地が余っておりました。当時の国鉄は慢性的な赤字であり、わざわざ新たに発注できる余裕がなく、タダで利用できるものは利用しようという考えでした。結果、その優先席は銀色となり、名称は「シルバーシート」となったとのことです。
いやいやまさかの展開ですよね。もし当時、緑色の生地が余っていたら「グリーンシート」となっていたかもしれません。
さて、高齢者といえば、おばあちゃんの原宿とも言われる「巣鴨」! 6月に巣鴨で開催されるおすすめのお祭りがございます!
巣鴨の街がお祭り騒ぎに! 「すがも商人まつり」
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
今年は2023年6月10日・11日に開催される「すがも商人まつり」は、七福神をテーマとし、巣鴨の駅を中心に7か所のチェックポイントを設け、それぞれには先着順に素敵なプレゼントを用意しております。さらにはスタンプラリーの会場にもなっており、すべてコンプリートしたら抽選で、さらにスペシャルなプレゼントをゲットすることができます。なお、このお祭りは岩手県一関市とコラボしており、観光案内所と物産店が出店されております。
巣鴨をご年配の方々の街にしておくのはもったいない! これを機にぜひ若い方も足を運んでいただければと思います。ちなみに、とげぬき地蔵は江戸時代からご利益があるとされている、元祖パワースポットでもあります。
また、体の具合の悪い方には、病気に効く「飲むお守り」なるものがあります「御影(おみかげ)」と呼ばれる紙状のもので、治したい箇所に当てて軽くなでながら、水で飲みこむものとなります。ぜひこちらも試してみたいですね。
この投稿をInstagramで見る
参考文献:
宮本昌幸(監修)「図解雑学 電車のしくみ」( ナツメ社)
「シルバーシート」(雑学ネタ帳)
「御影について」(グランディール )