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3年ぶりに開催!「庭紅葉の六義園 夜間特別観賞」都心の静かな秋の輝きをレポ

更新日:2023/1/6 やた 香歩里
3年ぶりに開催!「庭紅葉の六義園 夜間特別観賞」都心の静かな秋の輝きをレポ

東京都文京区にある「六義園」は、江戸中期から続く歴史ある大名庭園。年間を通して庭園美が楽しめますが、秋の紅葉はひときわ美しく、都内でも人気の紅葉観賞スポットとなっています。

その六義園で、2022年11月23日~12月4日まで、夜間特別観賞が開催されました。2020・2021年はコロナ禍により中止になったので、実に3年ぶりの開催。紅葉のライトアップと、初の試みのプロジェクションが秋の夜を彩りました。その様子をレポートします。

「六義園」で3年ぶりに紅葉のライトアップを開催

3年ぶりの六義園のライトアップは、混雑防止のために1日2,500人までの人数制限をし、チケット(1人1,000円)は事前決済でのオンライン購入のみでした。

六義園

夜間の入場は正門からのみ。

筆者が訪れたのは2022年12月1日(木)でしたが、人数制限もあってか、並んでいる人も十数人程度で、スムーズに入場できました。

六義園

園内に入るとさっそく、立派な紅葉が出迎えてくれました。

この先の門を抜けると、いよいよ中心部に入っていきます。

出汐湊では池に映る雪吊りが幻想的

門をくぐると、ひときわ目を引く見事な紅葉が。

六義園

これだけ見事だと、やはり写真を撮りたくなりますよね。ここで大勢の人が立ち止まって写真を撮っていました。

園内は基本的に一方通行ですが、通路は、立ち止まって撮影する人は右側に、通行する人は左側に…というように分けられていました(場所によっては右側が通行者、左側が撮影者になるところも)。

これなら撮影したい人も落ち着いて写真を撮ることができますね。

六義園

さらに順路を進むと、大きな池が見えてきます。
六義園は「回遊式築山泉水庭園」、つまり広い池を中心に作られた庭。

六義園提供元:公益財団法人東京都公園協会

昼間のようにはっきりと池の造形美が見えるわけではありませんが、ぼんやり水に映る樹木が幻想的です。

六義園

対岸に見える雪吊り(冬場に雪で枝が折れないように縄で吊る技法)の松も、ライトアップされて輝いています。

六義園

千鳥橋や渡月橋も印象的にライトアップ

全体的に派手なライティングではなく、落ち着いたライトアップでした。それが古い日本庭園らしい趣ある眺めになっていたと思います。

わいわいと大勢で観賞するのではなく、少人数で、あるいは一人で、ゆっくり雰囲気を楽しみながら散策したいお庭です。

六義園

足もとを照らすライトも何種類かありましたが、こんな紅葉模様の可愛らしいものも。

六義園

大きな銀杏の木はかなり落葉していて、足もとが金色の絨毯のようです。

六義園

六義園

紅葉ビューポイントとして人気の千鳥橋の周辺は、真っ赤な紅葉が見頃になっていました。
ライトアップで赤さが際立っています。

六義園

千鳥橋の反対側には滝見茶屋があり、その奥には、滝や水分石(みずわけいし)があります。
このあたりは紅葉こそ少なかったですが、ライトと緑が水に映って、透明感が際立っているように思いました。

六義園提供元:公益財団法人東京都公園協会

順路は千鳥橋を渡り、さらに先へ。なお、橋を渡りながらの撮影は禁止されていました。

千鳥橋くらいまでは結構人が多かったのですが、千鳥橋を越えたあたりから、少しずつ人もばらけていって、混雑しているような感じはなくなりました。

園内のところどころに緋毛氈と離宮傘がセットされたフォトスポットがあります。

六義園提供元:公益財団法人東京都公園協会

六義園

紅葉した木々も美しいですが、地面の敷き紅葉も見事。ところどころにぼんやりと光が落ちていて、それが景色に奥行きを出しています。

六義園

六義園

順路はおおむね決まっていますが、園内の奥の方に入ると、脇道に入っていくこともできます。

少し脇道に入ると、池の対岸から見えていた雪吊りの松の近くに行くことができました。
ここは吹上茶屋です。

六義園

園内の茶屋は、和菓子とお抹茶を提供する抹茶茶屋や、お団子などがいただけるもみじ茶屋、文京区商店街連合会加盟店による出店が夜間も営業していました。

寒い日に暖かいものを飲んだり、甘いものをいただいたりできるのは嬉しいですね。

下の写真は山陰橋(やまかげばし)。この周辺も紅葉スポットとして知られています。

六義園

赤と緑が重なって、さらに下の水に映り込んで、とても複雑な眺めになっています。

こちらも人気の紅葉スポットの渡月橋。

六義園

美しい紅葉と、水と石。日本庭園の美しさを堪能できる景色でした。

初の試み、土蔵の壁にプロジェクション

2022年に初の試みとして実施されたのが、土蔵の壁へのプロジェクション。

明治時代、三菱の創業者である岩崎彌太郎がこの六義園を買い取り、別邸としていました。この土蔵は岩崎家が所有していたころに建てられたものだそう。

六義園

白い土壁に、四季の移ろいの映像が流れます。

映像の中に和歌が映し出されるのがとても六義園らしい演出。六義園という名称は、中国の漢詩の分類法「詩の六義」にならい、紀貫之が『古今和歌集』序文において和歌を「六体」に分類したことに由来します。

和歌と非常に縁が深い「六義園」だからこその発想ですね。

六義園

日本の四季と繊細な言葉が重なる、美しい映像が流れていました。

六義園

この試みはぜひ次回以降も続けて欲しいです。

都会の静かな庭園美を満喫できた「六義園」

樹々の向こうに並ぶビルが見えるのも、都心にある庭園だからこそ。JR山手線駒込駅から徒歩7分という都心にありながら、約88,000平方メートルの広さがあり、静かな環境が守られています。

六義園

六義園では2019年以前は、春の桜と秋の紅葉の時期にライトアップを実施していました。

2019年以前のライトアップはかなりの混雑で、入場までに数十分待ちだったという話も聞きます。社会状況にもよりますが、2023年以降に訪問される際は、その点にご留意ください。

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この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
花火や花見、季節のイベントなどが大好物。車の運転ができない分、飛行機・鉄道・バス・自転車そして自分の脚を駆使して全国を飛び回る、自称「鈍足の旅人」。

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