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おちょこ片手にほろ酔いで巡るアートなお祭り「西条酒蔵芸術祭」!「ART in 酒蔵」も同時開催!

つ〜じぃ
2020/8/10
2020/8/11
おちょこ片手にほろ酔いで巡るアートなお祭り「西条酒蔵芸術祭」!「ART in 酒蔵」も同時開催!

広島県東広島市の西条といえば日本三大酒所の一つであり、酒まつりで有名ですが、全国から訪れる人と酔っ払いの多さで、街並みを楽しむ余裕があまりないというイメージをお持ちかもしれません。ですが、安心してください。酒まつりでなくとも、おちょこ片手にほろ酔いで西条の街歩きが楽しめるお祭りがあるのです。それが、「西条酒蔵芸術祭→ConnecT←」なんじゃけぇ、一度行ってみんちゃい。

(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年8月10日 編集部更新)

西条酒蔵芸術祭→ConnecT←とは

2019年で7回目となるこのお祭りのコンセプトは、日本酒を嗜みながら、西条という街と音楽とアートをミックスして楽しんじゃおうという贅沢なものです。とはいえ、小さいお子様から大人までをも魅了する仕掛けが用意されているため、ボーダーレスの世代で訪れても楽しく過ごせます。2019年は8月24日、25日、31日、9月1日の4日間で開催、入場無料で10時から16時までです。会場はJR西条駅の酒蔵通り周辺に点在しています。

ART in 酒蔵とは

2019年は西条酒蔵芸術祭と同時開催となったART in 酒蔵は、地元の広島市立大学と尾道大学の学生によって開催されます。このお祭りの始まりは西条酒蔵芸術祭より一足先の2011年。酒蔵通りに点在するアートを巡るアートイベントで、回を重ね広島大学、広島の比治山大学も参加するようになりました。

酒蔵という神秘的で普段は入る事のできない場所で行う意味を、学生一人一人が考えて場と調和させた展示を行い、地域の方に美術を学ぶ学生が日頃どのような活動を行っているのか見ていただき、美術を通し学生や地域の方をつなげる新たなコミュニティの場を築くイベントにしていくことが目的です。

公式サイト https://artinsakagura.wixsite.com/home/about より。

 

ほろ酔いで巡る酒蔵の街

今田文房具店跡

まずは何よりもお酒を手にするという選択肢はいかがでしょうか? 今回(2019年)のほろ酔いセットは500円でおちょこ3杯、または1,000円で7種類の日本酒を飲み放題できる2つのプランがあります。

西条駅から最寄りのほろ酔いスポットは、「今田文房具店跡」です。ここで楽しめるのは、スッキリとした味わいの「萬年 特別本醸造」亀齢酒造と、まろやかでしっかりとした飲み口の「上撰 蔵出し」山陽鶴です。今回はどのお酒も常温なのですが、前者はどちらかといえば冷やした方が本来の軽やかさが味わえそうで、後者は、アルコール度数も高いためか、ゴルゴンゾーラや豆腐ようのような一癖ある濃い味のおつまみが合いそうです。

おっと、お酒ばかりではいけません。この文房具店の跡地がどのようにしてアートになるのか、見ていきましょう。外からは寂れていそうな外観、窓にはカラフルな付箋紙が貼ってあります。中に足を踏み入れたときに懐かしいような鼻腔をくすぐる感触があったのは、なにも日本酒の所為ではありません。使い古された部屋の空気感、床やカーテンのほこり、ディスプレイされた古い文具、机の上にある年季の入ったノートの数々。これらがノスタルジックな雰囲気を醸し出していたのでしょう。

そして不思議なBGMが天井裏から聞こえてきます。関係者によると、会場の下見でたまたま二階に登ったときに天井越しから音楽が流れたら面白いかも!と閃き、その不思議空間に似つかわしい楽曲が制作されたということです。

あさひまちにのご

次にお酒がいただけるのは、文房具店からほど近いスペース「あさひまちにのご」です。こちらは半分カフェ、半分は四日市といって、ここ西条の昔の地名であり、毎月四日に開かれていた市場を再現しています。甘酒やクレープといったカフェメニューと、3種類の日本酒におつまみがいただけます。

飲みやすい白牡丹の「白牡丹純米酒」、特徴的なこくがある西条鶴の「蔵楽 協会六号仕込」、そして女性に人気の賀茂鶴の「梅酒」です。雑味がなくて飲みやすいが味わい深い純米酒の白牡丹と比べると、西条鶴はパンチの効いた味わいでなぜか苦味を感じました。純米酒でつけた梅酒は甘くてまろやかで飲み心地がいいので、飲み過ぎに注意しましょう。

賀茂泉酒造 酒泉館

もうひとつの空間全体を使ったアートであるインスタレーションの会場は洋風喫茶の「賀茂泉酒造 酒泉館」です。ほろ酔い加減をコントロールしつつ、急な階段を登ると、そこには……。

具体的な仕掛けはぜひ体験していただきたいのですが、ここも音楽とアートがつながった空間。窓越しには、学生が展示する「ART in 酒蔵」の会場も見えます。

そうですね、忘れちゃいけないのが、この部屋の入り口、階段を登ってすぐ脇に2本の一升瓶が出迎えてくれました。会場の賀茂泉酒造「緑線 本仕込」と福美人酒造「広島 上撰 純米吟醸」です。広島で発祥したといわれている吟醸酒がここで登場です。よく辛口というのを飲んだときに甘いと感じることがあるのですが、緑線はたしかにやや辛口でした。福美人の方は少し辛味を感じつつも飲みやすくて好みです。

ART in 酒蔵

そういえば学生の部も写真でちょこっとだけご紹介。

期間中に絵を完成させるライブペイントに妄想のマスコットキャラクターを描いた作品や、畳を使ったキャラクター、そして手作りアクセサリーは物販もあります。

街を楽しむ

街歩き

アート展示をやっていない蔵でも見学や有料で試飲できるところがあったり、日本酒の仕込み水でつくるパン屋や古民家を改装したカフェがあるので、酔い覚ましがてらぶらぶらしてみるのも一興です。

アクセス

最寄りはJR西条駅。広島駅からは山陽本線で40分かからずに到着します。岡山・東京方面からは三原駅から40分ほど。西条駅からは徒歩数分で一番近い歴史広場会場に行けます。

おまけ

秋の西条酒まつり情報です。
https://sakematsuri.com

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