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佐倉草ぶえの丘で例年5月中旬から6月上旬に開催される「ローズフェスティバル」
花の女王といわれるバラは、北半球の広い範囲で自生しています。日本ばかりでなく、世界各国には無数のバラ園が設けられ、品種改良も盛んに行われています。千葉県佐倉市では1996年にローズガーデン・アルバが開園し、2006年に草ぶえの丘バラ園に発展しました。ヘリテージローズの収集や保存を行うバラ園は、世界的にも高い評価を受けています。2014年にアメリカのグレート・ローザリアンズ・オブ・ザ・ワールド・プログラムから殿堂入りバラ園の表彰を受け、続く2015年には世界バラ会連合から優秀庭園賞を受賞しました。約13,000平方メートルの園内は例年5月中旬から6月上旬には春バラで彩られ、「ローズフェスティバル」が開催されています。2021年の開催期間は5月15日~6月6日です。
ヘリテージローズを中心として約1250種、約2500株のバラが植栽される草ぶえの丘バラ園
草ぶえの丘バラ園では、ヘリテージローズを中心として約1250種、約2500株のバラが植栽されています。
系統ごとに多品種のバラを鑑賞
バラ園の中央のオールドローズガーデンには、パーゴラやアーチが設けられ、絶好のフォトスポットとなっています。
バラ園はオールドローズガーデンを中心に、15のコーナーに分かれて異なる品種のバラが植栽されています。ミスターローズと呼ばれる鈴木省三コーナーをはじめ、世界の原種コーナー、歴史コーナー、中国のバラコーナー、日本のバラコーナー、アジアの原種バラコーナー、ルドゥテコーナー、イエローコーナー、ラ・ボンヌ・メゾンコーナー、香りのコーナー、シングルローズコーナー、ホワイト&ピンクコーナー、シェードコーナーなどでは、系統ごとに特徴を確認しながらバラの花を観賞することができます。
バラ園の南端のサンタ・マリアの谷では、イタリアのバラ研究家のヘルガ・ブリシュから寄贈された品種が木道の左右に並んでいます。
バラ園の入口に接するローズテラスでは、バラ園を一望しながらパスタやデザートなどを味わうことができます。また「ローズフェスティバル」期間中の土日には多彩なイベントが企画されます。2021年には、水藤晶ピアノコンサート、ゆうなみライブコンサート、アコーディオンアンサンブル「風車」コンサートの他、トールペイント作品販売、クレイクラフト作品販売、草ぶえの丘でジャガイモ掘りなどが予定されています。
草ぶえの丘バラ園の名バラ12選
草ぶえの丘バラ園では、バラの愛好家や園芸家を唸らせる品種も数多く見ることができますが、その中から名バラを12種ご紹介します。
草ぶえの丘に溢れる多彩な楽しみ
草ぶえの丘にはバラ園の他に、遊園地やふれあい動物園、キャンプ場などの設備を備えています。芝生広場にはアスレチック遊具が準備されるばかりでなく、ミニ鉄道が走行されています。ふれあい動物園ではポニーの乗馬やヤギのえさやり体験などもできます。
草ぶえの丘に公共交通機関を利用して訪れる場合は、京成佐倉駅北口から佐倉市コミュニティバスの内郷ルートに乗車し「草ぶえの丘」停で下車するのが便利です。「ローズフェスティバル」の開催期間中の土日には臨時の無料送迎バスが運行されます。
千葉県佐倉市の草ぶえの丘バラ園は、世界的にも高い評価を受けています。ヘリテージローズを中心に約1250種、約2500株のバラが植栽される園内は、例年5月中旬から6月上旬には春バラで豊かに彩られ、「ローズフェスティバル」が開催されています。