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【三渓園観梅会】和の情緒を漂わせ重要文化財の古建築に溶け合う早春の花

更新日:2021/3/5 obaq
【三渓園観梅会】和の情緒を漂わせ重要文化財の古建築に溶け合う早春の花

生糸貿易によって財を成した原三溪によって造園された三渓園

江戸時代に大名がこぞって庭園を造ったことによって、日本の造園技術が進歩しました。明治時代以降になると事業に成功した実業家が庭園を造るようになりました。横浜市南東部の本牧地区に広がる三溪園は、生糸貿易によって財を成した原三溪によって造園され、1906年に公開されたのです。園内には約500本の梅が植樹され、例年2月中旬から下旬には早春の彩りでつつまれ、「観梅会」が開催されています。2021年は2月14日~28日の期間が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染防止のため各種のイベントは全て中止となりました。

三溪園の正門

三溪園の園内マップ

歴史的に価値の高い建造物が移築された三渓園

三溪園の造園の際、原三溪は京都や鎌倉などから歴史的に価値の高い建造物が移築しました。横浜に引っ越した旧燈明寺三重塔、春草廬、月華殿など数多くの古建築が重要文化財に指定されています。これに加え、原三溪は梅の植栽にも力を注ぎました。全国から古木を集め、2,000本を超える名梅の中には、「臥竜梅」のように現在も元気に育ち続けているものもあります。

重要文化財に指定される旧燈明寺三重塔

重要文化財に指定される春草廬

重要文化財に指定される月華殿

開園当初から三溪園で育つ「臥竜梅」

開園当初から三溪園で育つ「臥竜梅」

観心橋と寒霞橋の間を流れるせせらぎ沿いに続く梅林

現在、三渓園には500本前後の梅が育っています。園内の中央で穏やかな水面を湛える大池の南東に架かる観心橋から、寒霞橋に向かうせせらぎ沿いに梅林が続きます。

園内の中央で穏やかな水面を湛える大池

大池の南東に架かる観心橋

大池の南東に架かる観心橋

大池からのせせらぎに架かる寒霞橋

全体的に白梅の割合が高いようですが、所々に見かける紅梅が色彩に変化をつけています。足元には水仙が咲くエリアもあり、早春の季節感が漂います。

梅林

せせらぎ沿いの梅

せせらぎの水面を彩る梅の花

梅林

色彩に変化をつけ紅梅

足元に咲く水仙の花

梅林からは梅の花越しに眺める旧燈明寺三重塔や旧燈明寺本堂は、落ち着いた和の情緒を漂わせています。

梅の花越しに眺める旧燈明寺三重塔

梅の花越しに眺める旧燈明寺本堂

珍しい「緑萼梅」を見ることができる中国梅林

大池から南門に向かう園路沿いには中国梅林が設けられています。中国の上海市から贈られた「緑萼梅」は、花弁を支える萼の部分が緑色の珍しい姿を見ることができます。

中国梅林

「緑萼梅」が育つ中国梅林

三渓園には古建築や季節の花が、バランスよく溶け合っていますが、園内に3つの飲食店を備えています。待春軒では原三溪が考案した伝統の味で汁のない麺が特徴の「三溪そば」を味わうことができます。

待春軒

三渓園茶寮

雁ケ音茶屋

横浜市の本牧地区に広がる三溪園は、歴史的に価値の高い建造物が移築することによって造園されました。園内では当初から盛んに梅の植栽が行われ、例年2月中旬から下旬には早春の彩りで包まれます。梅の花越しに眺める古建築には落ち着いた和の情緒が漂います。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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