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【山王音頭と民踊大会】盆オドラーのお正月!日枝神社ではじまる東京の盆踊り

【山王音頭と民踊大会】盆オドラーのお正月!日枝神社ではじまる東京の盆踊り

『盆踊り』というと、通常は7月や8月の盛夏に行われているイメージがあるだろう。実は東京の盆踊りシーズンは6月から10月までと実に5ヶ月もの長きにわたる。確かに夏休みの時期には、大きな盆踊り大会も数多く開催され、いかにも夏祭りといった風情が感じられるが、実は盆オドラーにとって最も待ち遠しい盆踊りといえば、山王日枝神社で開催される【山王音頭と民踊大会】なのだ。
鼻息荒く、ガチな踊り勢が集うその【山王音頭と民踊大会】とは?
そして、その魅力とは、果たして?

※2020年の開催は中止が決定しました

盆オドラーのお正月!東京の盆踊りシーズン開幕は日枝神社から

『盆オドラーのお正月』として認識されている、山王日枝神社での【山王音頭と民踊大会】『盆オドラーのお正月』として認識されている、山王日枝神社での【山王音頭と民踊大会】

最近では通年踊りのイベントが開催され、何をもって盆踊りシーズンなのかということを定義するのは難しい。

外堀通り側に構える大鳥居と、山頂までに楽にアクセスできるエスカレーター外堀通り側に構える大鳥居と、山頂までに楽にアクセスできるエスカレーター

しかし都内に関していえば、毎年6月13日から15日までの3日間、山王日枝神社で開催される【山王祭】の関連行事【山王音頭と民踊大会】で開幕し、10月20日、大伝馬町での【べったら音頭大会】で閉幕する、というのが盆オドラー共通の認識だ。

美しく風格のある本殿美しく風格のある本殿

つまり、日枝神社で踊ることはその年の『踊りはじめ』であり、そこで交わされる挨拶も『あけましておめでとうございます』となる。まさに『盆オドラー』のお正月なのだ。
日枝神社に集うことは特別な儀式であり、知っている面々は皆、有休や半休を取り、万全の体制で臨んでいる。

ソワソワ感と緊張感。「東都の守り神」であるパワースポットで盆踊る

山王祭で巡幸する美少年山車(左)と諫鼓鶏(かんこどり・右)山王祭で巡幸する美少年山車(左)と諫鼓鶏(かんこどり・右)

日枝神社といえば、神田神社、通称・神田明神ともに、今も昔も江戸の町を守り続ける存在である。
創建は不明であるものの、文明10年(1478年)、太田道灌公が江戸城を築城するにあたり、川越の無量寿寺(現・喜多院・中院)の鎮守・川越山王社を勧請し、徳川家康公の時代に江戸城の鎮守となった。
長きにわたり『山王さま』として親しまれ、『江戸郷の総氏神』『江戸の産神』『東都の守り神』などと称される。

徳川家所縁の神社である証『丸に二葉葵』の紋徳川家所縁の神社である証『丸に二葉葵』の紋

外堀通り側には大鳥居が構え、エスカレーターで山頂まで楽にアクセスすることができる。山頂から赤坂の街を見下ろすと、ここはまさに江戸の中心!さらには江戸を見守り続けてきた、パワースポットであることを実感することだろう。

氏子の範囲も広く、永田町・麹町・四谷・番町・丸の内・日本橋・京橋・銀座・新橋…と、神田明神と重なる地域も多い。この二社では一年おきに大祭が交互に開催されるものの、盆踊りである【山王音頭と民踊大会】は毎年恒例の行事である。

毎年盆踊り初日には、無事開催を祈願し、櫓前でお祓いが行われる毎年盆踊り初日には、無事開催を祈願し、櫓前でお祓いが行われる

この場所で踊ることは、シーズン開幕のソワソワした緊張感や、興奮に胸高まる気持ちも相まって、まさに特別な想いを感じさせてくれるはずだ。

ここでしか踊れない《山王音頭》を筆頭に、誰もが唸る名曲ぞろい!

都内の踊りはじめということで、皆この日を心待ちに参戦する都内の踊りはじめということで、皆この日を心待ちに参戦する

【山王音頭と民踊大会】では、曲にも魅力が溢れている。
《東京音頭》《炭坑節》《大東京音頭》《八木節》といったメジャー曲を筆頭に、秋田の《おこさ節》《ドンパン節》、山形の《花笠音頭》、福島の《相馬盆唄》《相馬甚句(壁塗り甚句)》、千葉の《白浜音頭》といった民謡、毎年『新曲』として発表される新旧ビクターの新曲(古くとも新曲というのは表現が微妙ではあるが)など、実に様々な曲が楽しめる。

6月でありながら、ひと足早く踊り場には浴衣姿が集う6月でありながら、ひと足早く踊り場には浴衣姿が集う

中でも特筆すべきは、日枝神社でしか踊れない《山王音頭》だ。
スクラッチ混じりのいかにも年代物といった録音だが、蔵の中から発見されたこの曲は『ここは東都の守り神』といったフレーズも登場する。

天幕が張られ、天候に関係なく開催される踊り場の風景天幕が張られ、天候に関係なく開催される踊り場の風景

『千代田でチョイ』という掛け声とクラリネットの哀感漂う演奏も印象的な、千代田区のご当地曲《千代田踊り》、そして『元禄花見踊』のメロディラインをなぞりつつ、市丸さん・三浦洸一さん・フランク永井さん・神楽坂浮子さんといった当時の大スターたちの歌声が冴える1958年の名曲《東京踊り》なども見逃せない。

初心者からベテランまで、誰もが夢中になる心憎いセットリストは日によって若干違いがあり、3日間通い続けないと網羅できない点も、盆オドラーの心を掴んで離さないのだ。

【山王音頭と民踊大会】に参加するなら、知っておきたいワンポイント情報

踊り場付近には、祭りの雰囲気を高める露店が連ねる踊り場付近には、祭りの雰囲気を高める露店が連ねる

【山王音頭と民踊大会】は6月中旬ということで、時期的に梅雨入りの頃となるが、会場の櫓の上には大きな天幕が張られ、天気に関係なく開催される。
ただし大変な混雑となり、蒸し暑さも尋常でない。踊りを楽しむためには多少の辛抱も必要だ。

踊りの最後に披露される締め太鼓踊りの最後に披露される締め太鼓

踊りによってはうちわと手ぬぐいを使うものもある。あらかじめ用意しておくと安心だ。
手ぬぐいは毎年配布もあるものの、人数分用意されている訳ではない。既にもっている人間は、新たに参戦する者へと快く譲ろう。

また、足元は砂利であることや、立地的に山頂となり、階段で高低差のある参道を歩くことになるため、下駄よりも歩きやすい草履がオススメだ。

境内にはインスタ映えするスポットも多々。ぜひ時間に余裕を持って楽しみたい境内にはインスタ映えするスポットも多々。ぜひ時間に余裕を持って楽しみたい

踊り場のすぐ前にも屋台が出店し、踊りに疲れた際の休憩にも時間を持て余すことがない。年によっては本殿前に茅の輪くぐりが設けられることもある。見かけた際には、ぜひ心身を清めて厄災を払い、無病息災を祈願してはいかがだろうか。
なお、日によっては少し早い時間から踊りが開始することもある。
ぜひ時間に余裕をもって参加すべし!

盆ボヤージュ!

インフォメーション

名称 【2020年開催中止】山王音頭と民踊大会 日枝神社納涼大会 盆踊り 
開催場所 東京都千代田区永田町2丁目10−52丁目10−5
日枝神社
開催日 2020年6月13日(土)~2020年6月15日(月)
18:30
アクセス 地下鉄「赤坂見附駅」
地下鉄「溜池山王駅」から徒歩5分
関連サイト http://www.tenkamatsuri.jp/minyo/inde...
written by
大ちゃん/佐藤智彦

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