京都に行くなら桜の季節でしょうか?それとも紅葉の季節?春や秋だけに限らず、この時期に行われる「節分祭」でも、京都の魅力を存分に味わうことができるんです。
京都に数多くある神社で行われる「節分祭」の中から、いくつかをピックアップしてご紹介します。
(この記事は2019年に公開されたものを再編集しています。2020年1月27日 編集部更新)
吉田神社
開催日 2月2日〜4日
福豆(抽選券付き)200円
吉田神社の節分祭は室町時代から行われており、京洛の一大行事といわれるほど伝統的で大きな節分祭です。境内や表参道に800ほどの屋台が並び、大人も子供もワクワクすること間違いなしです!
2日には「追儺式(ついなしき)」という、四つ目の黄金仮面を被り、盾と矛を持った方相氏が赤・青・黄の鬼を退治する儀式が行われます。3日には、参拝者が持ってきた古いお札などを焼き納めて浄化する「火炉祭」が行われるのですが、この火炉は高さが5メートルにもおよび、見るだけでも圧巻です。
また、節分祭の期間中は、普段立ち入ることのできない斎場所「大元宮」が特別公開されるので、ぜひこの機会に参拝されてはいかがでしょうか。
須賀神社
開催日 2月2日〜3日
須賀神社の節分祭では、この2日間しか手に入れることのできない「懸想文」が人気です。懸想文とは今でいうラブレターのことで、顔を布で隠し、水干姿に烏帽子を被って境内に現れる懸想文売りから買うことができます。この懸想文、鏡台やタンスに入れておくと容姿端麗・衣装持ちになり、良縁に恵まれるのだとか。
そのほかにも、節分祭限定で味わうことができる豆茶と須賀多餅も、ぜひ味わっておきたいですね。節分は、鬼に豆を投げて退治するといった雄々しいイメージがありますが、須賀神社では、ひと味違った節分祭を楽しむことができますよ。
五條天神社
開催日 2月3日
五條天神社には日本最古の宝船図があるといわれ、2月3日の節分祭にだけ、参拝者に「宝船図」を授与してくれます。
もともとは宮中や親王、公家にだけ献上されていた宝船図ですが、大正時代になると一般の人にも授与されるようになりました。厄除け・病除けを祈願すれば1年間つつがなく暮らすことができるという、とてもありがたい絵図です。
八坂神社
開催日 2月2日〜3日
福豆 (抽選券付き)300円
「祇園さん」の通称で親しまれている八坂神社の節分祭は、とても華やかです。舞妓さんや芸妓さんが舞踊を奉納した後に行う豆まきが特に人気で、福豆をゲットしようとたくさんの人で賑わいます。
また、節分祭のみで授与される「串札」はクチナシ色のお札が竹串に挟まれており、1年間の厄災を祓うご利益があるといわれています。
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八坂神社の節分祭 今日は大晦日にあたるので、豆撒いて邪鬼を追い払って、立春を迎える行事。 #八坂神社 #八坂神社節分祭 #節分祭 #舞妓 #舞妓さん
大原神社
開催日 2月3日
大原神社の節分祭では、追儺式のかけ声が「鬼は内、福は外」。宮司らが境内に向かって「鬼は内、福は外」とかけ声をあげながら豆をまくと、現れた鬼が本殿に逃げ込んでいきます。鬼は神様の力で改心して福の神になり、今度は福豆を本殿前に集まった参拝者に投げる…そんなストーリーになっているのだそう。
物語性のある追儺式に参加できるのも、大原神社の節分祭の魅力ではないでしょうか。
「四方参り」は京都の節分の伝統行事
四方参り(よもまいり)をご存じでしょうか?
節分の日、鬼門(北東)から現れた鬼は北東の「吉田神社」、南東の「八坂神社」、南西の「壬生神社」、北西の「北野天満宮」の順に追われて逃げ、最後に北野天満宮に閉じ込められるといわれています。
4つの神社を順番どおりに巡り参拝すれば、邪気を祓って幸福を得ることができるといわれており、1000年以上続く伝統行事となっているのです。
全部の神社を1日で巡らなくてもよいので、ゆっくりと自身のペースで京都の伝統行事を体験してみてはいかがでしょうか。
最後に節分祭の楽しみをもうひとつ
京都には多くの神社があり、たくさんの魅力的な節分祭が行われます。邪気を祓い、福を授かるために参拝することはもちろんですが、節分祭限定で授与されるお札などを手に入れられるのも、楽しみのひとつですね。
さらに、抽選券付きの福豆で当たる賞品は毎年豪華で、なかには家電や宿泊券、料亭の食事券なども!節分祭参拝のついでに、今年の運だめしをしてみてはいかがでしょう。