光の演出で輝く新江ノ島水族館の館内
毎年冬季には全国各地の駅前や商店街、公園が鮮やかな光で彩られます。ほとんどのイルミネーションは屋外で行われますが、神奈川県の江の島の片瀬西浜に面する新江ノ島水族館では、水に生きる生物が暮らす館内が光の演出で輝きます。2020年12月1日~2021年3月7日の期間には、「ジュエリウム」が開催されています。
「ジュエリウム」は、水族館のアクアリウムに宝石のジュエルを組み合わせた、新江ノ島水族館オリジナルの造語です。期間中には宝石の透明感、色彩、輝きの3つの要素をイメージした展示や演出が館内に施されています。
新江ノ島水族館の入口前に設置される「泡の小部屋」の間を抜けて、エントランスホールに入ると、正面に「ジュエリウム」のイルミネーションが輝き、天井は和かな色彩で彩られています。
光に揺れる泡の間を群れ泳ぐ相模湾大水槽のマイワシ
エントランスホールからは「ゆらぎの海廊」が、相模湾大水槽へと導いてくれます。
相模湾の岩礁や沖の様子を思い描くことができる水槽には、高さ約4メートルの海藻ツリー「光の宿る木」が水底に根を張ります。館内のBGMに合わせて水槽の周囲が彩られ、光に揺れる泡の間を約8,000匹のマイワシの群れがうねります。
クラゲの透き通った体に吸収される豊かな色彩
相模湾大水槽に隣接する「クラゲファンタジーホール」は、文字通りファンタジックな空間となっています。ホールの中央には球形水槽のクラゲプラネットが設置され、天井からクラゲ形のイルミネーションが降り注ぎます。
「クラゲファンタジーホール」の豊かな色彩は、多種のクラゲの透き通った体に吸収されていくようです。
「クラゲファンタジーホール」から様々な生物を観察しながら最後の展示水槽を過ぎると、「光の路地」を通って出口に向かうこととなります。
有人潜水調査船「しんかい2000」の展示やイルカ・アシカショー
「ジュエリウム」の期間中は、新江ノ島水族館の館内は趣向を凝らした光で演出されますが、それは相模湾大水槽や「クラゲファンタジーホール」などの限られたエリアで、大半の水槽は通常の展示と変わらず水に生きる生物を観察することができます。有人潜水調査船「しんかい2000」の展示もあるばかりでなく、1日数回イルカやアシカのショーも行われています。オーシャンデッキからは江の島が見え、ウエルカムラウンジには相模湾に打ち寄せる波が迫ってきます。
神奈川県の江の島の片瀬西浜に面する新江ノ島水族館では例年冬季に「ジュエリウム」が開催され、水に生きる生物が暮らす館内が光の演出で輝きます。「クラゲファンタジーホール」では、クラゲの透き通った体に豊かな色彩が吸収されていくようです。