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日本の獅子舞はどこから伝わった?歴史と古来の獅子舞を伝える祭りや場所を紹介

日本の獅子舞はどこから伝わった?歴史と古来の獅子舞を伝える祭りや場所を紹介

獅子舞は日本人にとってとても身近な存在です。しかし、獅子舞はどうして生まれ、どのような過程を辿って日本に伝わったのかを知る人は少ないでしょう。実はインド、ネパール、中国、朝鮮半島と様々な国を超えて伝来したドラマがあります。それらを知った後に日本の獅子舞について見てみると、新しい発見があるに違いありません。では、歴史を時系列に見ていきましょう。

日本の獅子舞の起源はインド?中国?

獅子舞の起源は一説によると、紀元前3世紀のインドにあると言われています。当時、インドを統一したアショーカ王は、戦いで多くの犠牲者を出したことを悔いて、仏教をインド全土に広めることにしました。そこで作ったのが、「アショーカ王の石柱」(参考:ブログ「なまぐさ坊主の聖地巡礼」)です。この石柱には一部、獅子が彫られているものがあり、これが獅子に関する最古の記録となっています。インドにはライオンが生息しており、昔から霊獣として崇められていたようです。これが、中国に伝わって仮面舞踊に取り入れられ、朝鮮半島を伝って日本に来たという説があります。

一方で、中国における獅子に関する記録は、紀元前2世紀に遡ります。当時は漢の武帝の時代で、シルクロードが開通したため、西域から多くの珍しいものが伝えられました。その中に獅子(ライオン)がいたようで、武帝はそれを自らの宮殿の近くで飼っていたようです。ライオンをペットとして飼っていたとはビックリですね。ここで言う西域とは、西アジアの広い地域を指す言葉ですが、その中でも現在の新彊ウイグル自治区クチャ県にかつて存在した「亀茲(キジ)国」から伝えられた舞楽が、日本の獅子舞の原型になったという説もあります。

謎に満ちたネパールの獅子

さて、インドと中国どちらが獅子舞の起源なのでしょうか。詳細は謎に包まれていますが、両国に挟まれたネパールの記録について考察することは、その1つの手がかりになるかもしれません。ネパールの仮面劇で「マハーカーリーピャクン」というものがあるのですが、そこには女神マハラクシュミの乗り物として獅子が登場します。

▼#mahalaxmiで検索すると女神マハラクシュミと獅子がたくさん出てきます。

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これを手かがりに獅子の起源に関する研究をした人物がたくさんいて、金蘭姫(キムナンヒ)という人の論文によればネパールのネワール族がチベット経由で中国と交易を行っており、中国から獅子の文化を輸入したのではないかとのこと。また、ネパールの獅子のたてがみが五色であることから、中国の陰陽五行説に影響を受けていると考えた馬場雄司という人物もいます。何れにしても、伝来経路はインド→ネパール→中国ではなく、中国→ネパールという経路があったことは否めません。

朝鮮半島で日本の獅子舞の原型ができた

何れにしても、獅子舞は中国で大きな発展を遂げたのは間違いないようで、唐の時代(618年~907年)には貴族も、軍隊も、民衆も、みな獅子舞を舞って楽しんでいたようです。しかし、それ以前に獅子舞は朝鮮半島にも伝来していました。

韓国の最も古い歴史書「三国史記」によれば、552年に干勒(ウルク)という人物が当時朝鮮半島にあった新羅という国に亡命して、そこで舞を伝えたとされています。それを元に北青獅子という韓国独自の獅子舞が作られたという説があるようです。中国で獅子が流行る前に、韓国で獅子舞は舞われていたのですね。

▼韓国の北青獅子

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ついに獅子舞が日本上陸!612年に奈良に伝来

歴史書「日本書紀」によれば、日本に獅子舞が伝来したのは612年です。朝鮮半島の百済より味摩之(ミマジ)が伝えたとされており、現在の奈良県で普及を行なったとのこと。最初は向原寺や土舞台という場所で子供達に教えていたようです。全国に獅子舞が普及するきっかけになった出来事は、752年の東大寺の大仏開眼供養式典でした。全国から人が集まる大舞台で獅子舞(当時は技楽の形式)が行われたため、それが仏教とともに全国に伝播するきっかけとなったようです。このときに使用された獅子の面は現在、奈良県の正倉院に保管されています。一般公開されていないようですが、こちらのサイトで実物を見ることができるのでご確認ください。

他にも江戸時代にはお伊勢参りを流行させた御師と呼ばれる人々などが各地で舞ったこともあり、獅子舞はさらに日本全国に伝わりました。1999年には全国7878箇所で獅子舞が行われていたという記録もあります。

▼お伊勢参りとともに広まった伊勢太神楽の獅子舞

アジアを大移動した歴史のロマンを感じながら獅子舞を楽しもう

このように、獅子舞の歴史は長く奥深いです。これらを丁寧に学んだ上で、獅子舞を見るとたくさんの発見があるでしょう。例えば中国の獅子と日本の獅子とでは色や素材、舞いに違いがあり、それは日本古来の信仰と結びついて発展した結果だと実感できます。また、今年は新型コロナウイルスの関係で、既に獅子舞の実施を中止した地域も多くあるようです。それでも、東大寺や正倉院、向原寺などこの記事でご紹介した奈良の獅子舞に関連する場所を巡るのも良いかもしれません。ぜひ、歴史を感じながら、獅子舞をより深く楽しんでみてはいかがでしょうか。

written by
いなむ

いなむ

獅子舞マニアです。ライターやカメラマンをしています。趣味は、獅子舞の鼻を撮影することです。その他クレイジーな祭りにも潜入します。
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