目次
メキシコを原産として世界に広まったコスモス
秋の青空の下で風に舞うコスモスの花は、秋の風物詩と言うことができるでしょう。メキシコを原産として、コロンブスのアメリカ大陸到達をきっかけとして、ヨーロッパにもたらされた後に世界に広まったと伝わります。品種の改良によって、「あかつき」と「日の丸」など、日本的な名前のついたコスモスも誕生しました。東京都立川市と昭島市にまたがる国営昭和記念公園では、様々な種類のコスモスが植栽され、例年9月中旬から10月下旬にかけて「国営昭和記念公園コスモスまつり」が開催されています。2020年は9月12日~10月25日に実施されました。
「あかつき」と「日の丸」がバランスよく植栽される「花の丘北花畑」
国営昭和記念公園で「あかつき」と「日の丸」の花を見ることができるのは、「花の丘北花畑」です。
約4,000平方メートルの敷地内にあわせて約50万本、バランスよく育てられています。「あかつき」は濃いピンク地に白い絞りが入り、「日の丸」は白地の中心が濃いピンク色に染まります。例年の見頃時期は10月上旬~下旬です。
約400万本のコスモスが秋の彩りで覆う「花の丘」
「花の丘北花畑」の南に接するのが、「花の丘」です。約1万平方メートルの丘を約400万本のコスモスが、秋の彩りで覆います。丘の下からはコスモスの花が斜面をせり上がっていきます。見頃は10月下旬です。
「花の丘」には遊歩道が設けられ丘の中から上下を見れば、角度を変えてコスモスの花を観賞することができます。
丘の頂上からは眼下にコスモス畑が広がります。頂上の広場にはテントを張ることができるので、ゆっくり腰をすえて時間とともに変化する景観を楽しむことができます。コスモス畑越しには市街地の高層ビルが姿を見せてくれます。
レモンカラーの花にさわやかさが漂う「みんなの原っぱ東花畑」
「花の丘北花畑」、「花の丘」の他にも、「みんなの原っぱ東花畑」にもコスモスが植栽されます。このエリアでの主役は、「キバナコスモス・レモンブライト」です。レモンカラーの花には、さわやかさが漂うようです。見頃は8月下旬~9月下旬です。
「国営昭和記念公園コスモスまつり」に続いて開催される「黄葉紅葉まつり」
「国営昭和記念公園コスモスまつり」が10月下旬に終了すると、次のイベントは「黄葉紅葉まつり」です。2020年は11月3日~11月29日が予定されています。公園の立川口から中央に向かうカナールのイチョウ並木も黄葉が進みつつあり、銀杏も落ちてきそうです。
「黄葉紅葉まつり」の期間中の夜間には、「かたらいのイチョウ並木」や、日本庭園の紅葉がライトアップされます。
東京都立川市と昭島市にまたがる国営昭和記念公園では、例年9月中旬から10月下旬にかけて「国営昭和記念公園コスモスまつり」が開催され、秋の彩りに包まれます。園内の「花の丘北花畑」、「花の丘」、「みんなの原っぱ東花畑」の3つのエリアで趣の異なるコスモスの花を楽しむことができます。