Now Loading...

【いよいよ本日】「1000年の伝統を守りたい」ーー3年振りに通常開催される「相馬野馬追」、執行委員会事務局にインタビュー

2022/7/23
2022/7/23
【いよいよ本日】「1000年の伝統を守りたい」ーー3年振りに通常開催される「相馬野馬追」、執行委員会事務局にインタビュー

福島県相馬地方のお祭り「相馬野馬追」が、7月23日~25日の3日間で開催されます。一千有余年の歴史があり、国の重要無形民俗文化財に指定されています。3年振りに開催される伝統のお祭りを運営する相馬野馬追執行委員会事務局にインタビューを行いました。

相馬野馬追ってどんなお祭り?~歴史と見どころ~

全国的にも高い知名度を誇る相馬野馬追。一千有余年の年月のある歴史と事務局だからこそわかる見どころを伺いました。

ーー相馬野馬追はどういったお祭りなのですか?

相馬野馬追は、毎年7月最終土日月に差し掛かる日にちを馬追の祭事として位置づけています。今年は、7月23日(土)、24日(日)、25日(月)に開催されます。3日間の行事が行われ、相馬中村神社、相馬太田神社、相馬小高神社に供奉する各騎馬会が神社の神輿等を護身し、昔ながらの甲冑に身を包んだ騎馬武者が、雲雀ケ原祭場地本陣を目指し進軍しながら、武勲を挙げ活躍するお祭りです。例年であれば3日間で16万人お越しいただきます。

ーー相馬野馬追の歴史について教えてください。

相馬氏の遠祖と言われる平将門が行っていた野に放った馬を追いかける軍事訓練が起源です。捕らえた馬を神馬として、氏神である妙見に奉納しました。相馬重胤(しげたね)が現在の相馬市に移っても大大領主がこの行事を行い、現在に受け継がれています。

ーー1番の見どころを教えてください。

雲雀ヶ原祭場地で24日に執り行われる神旗争奪戦です。約100~200基の騎馬武者が、花火で打ち上げた神社のご神旗を鞭で取りにいく祭事です。昔の合戦さながらの戦国絵巻的な勇壮な姿を見ることができ、相馬野馬追の醍醐味だと考えています。

ーー1番人気のある祭事を教えてください。

雀ヶ原祭場地で行われ甲冑競馬と先ほど説明した神旗争奪戦です。これを見るために雲雀ヶ原祭場地には3万人ほど集まります。甲冑競馬は、1周約1200メートルほどある雲雀ヶ原祭場地内を甲冑を身にまとった騎馬武者が旗指物をなびかせ、馬に気合をかけながらレースをする祭事です。

相馬野馬追開催の様子はこちらから(南相馬市公式YouTubeチャンネルより)

相馬野馬追コロナ禍の動向

コロナ禍との戦いであった2年間。相馬野馬追の昨年と一昨年の開催状況を伺いました。

ーー昨年と一昨年の開催状況を教えてください。

新型コロナ感染症拡大の影響で、「お行列」などの祭事は中止せざるを得ませんでしたが、「相馬小高神社」で行われる「野馬懸」は関係者のみで執り行われました。「野馬懸」は、相馬野馬追の起源とされていて裸馬を追い込み、神社に献上する祭事です。相馬野馬追の祭事の中止を回避し、縮小開催しました。

今年の相馬野馬追~開催経緯と反響、意気込み~

2年間の縮小開催を経て、今年いよいよ通常開催される相馬野馬追。開催に至った経緯と意気込みを伺いました。

ーー今年通常開催に踏み切った経緯を教えてください

相馬野馬追に出る馬を飼ってくれている方がいらっしゃいます。その方々は相馬野馬追のため、地域のため、伝統を継承するために馬を飼ってくださっています。2年間開催しなかったことで、馬を手放してしまったり、出る気力を失ってしまったりした方もいます。一千有余年の歴史を閉ざさないため、馬を飼ってくださっている方の思いや地域の方々の思いに答えるために、感染症対策を万全にしながら通常開催に踏み切ることにしました。

ーー3年振りに開催されることに対する反響
去年と一昨年は開催できなかったため、当時は残念がるお声を多くいただきました。今年、通常開催が発表されると待ちに待った、やっと見ることができるという反響がありました。。勇ましい姿は魅力的なものであるためやってくれてありがとう、地域の活性化につながるという声が寄せられました。

ーー今回の開催にあたっての意気込み

コロナ禍なので感染対策をしっかりしていきたいと思います。お客さんに安心安全に楽しんでいただくために感染対策の情報発信も充実させたいです。3年振りの勇壮な相馬野馬追を見ていただくために、歴史と伝統のある相馬野馬追を創りあげていきたいと思います。
また相馬野馬追は福島県浜通り地方、東北地方の夏のお祭りの先駆け的な祭になります。福島県は、震災後原発関連の風評被害もあったが、10年経って戻りつつあります。ただ相馬野馬追に関しては、首都圏からのお客さんがお越しいただいていない状況が続いています。JRも首都圏から臨時特急も運行される予定です。シャトルバスの運行もあります。多くの方の来場をお待ちしております。

相馬野馬追ニュース記事はこちらから

相馬野馬追公式サイトはこちらから

相馬野馬追観覧チケット購入方法はこちらから

 

タグ一覧