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總願寺とは?御朱印にご本尊の不動明王の文字が浮かび上がる関東三大不動の一つ

更新日:2021/10/25 obaq
總願寺とは?御朱印にご本尊の不動明王の文字が浮かび上がる関東三大不動の一つ

迦楼羅焔のような朱色の印に不動明王の文字が浮かび上がる總願寺の御朱印

全国各地の神社や寺院では参詣の記念に御朱印を頂くことができます。朱印帳に訪れた神社や寺院の御朱印が並ぶと、貴重な思い出となり写真とは趣の異なる味わいが滲み出てくるものでしょう。埼玉県加須市に建立されている總願寺の御朱印の中央には迦楼羅焔(かるらえん)のような朱色の印に、ご本尊の不動明王の文字が浮かび上がります。大日如来の化身とされる不動明王の三十六の童子の中の吉祥妙童子と山号の文字も押印され、紙面は朱色の印と黒色の文字でバランスよくデザインされています。

埼玉県加須市に建立される總願寺の不動堂

總願寺の御朱印

總願寺では境内の北東隅に建つ庫裏の寺務所で御朱印を頂くことができます。窓口の扉が閉まっていることもあるので、インターホンで用件を伝える必要があります。

總願寺の境内

境内の北東隅に建つ庫裏

庫裏の御朱印窓口

江戸時代に總願上人によって開基されたと伝わる関東三十六不動尊霊場

總願寺は1616年に總願上人によって開基されたと伝わります。「不動ヶ岡不動尊總願寺」とも呼ばれる真言宗智山派の寺院です。関東三十六不動尊の第30番霊場とされ、関東三大不動の一つに数えられることもあります。ご本尊は平安時代の886年に、重い病気で苦しむ光孝天皇の回復を願って智證大師が彫った不動明王像が安置されたと言われています。境内中央の不動堂は1844年に建立され、加須市の指定有形文化財とされています。正面では賓頭盧(びんずる)尊者が温かく迎えてくれます。天井を装飾する絵画や彫刻からは歴史を感じとることができるでしょう。

関東三十六不動尊霊場の一覧

境内の中央に建立されている不動堂

不動堂の正面

不動堂の正面で参詣者を温かく迎える賓頭盧尊者

不動堂内

不動堂の天井

不動堂の正面に並ぶ数多くの授与品

不動堂の正面には、お守り、お札、絵馬などが数多く並んでいます。授与品を求めるには、インターホンで係の人を呼び出す必要があるかもしれません。

不動堂の正面に並ぶ授与品

不動堂の正面に並ぶ授与品

ひょうたん守

ふくろう守り

亀守り

金運守

絵馬

不動堂の正面に掲示される御朱印や授与品の案内

不動堂の東に隣接する大日堂は江戸時代の末期に建立されました。不動堂の南には1890年から寺院の玄関の役割を果たす山門が、バランスよい姿を見せています。

大日堂

山門

江戸時代からの伝統を受け継ぐ年中行事

總願寺では一年を通して多種多様の年中行事が行われています。特に2月の「節分会・鬼追い豆まき式」は350年を超える歴史をもち、9月の秋季大祭「柴燈護摩火渡り式」は約160年続けられています。初詣時期を含め、行事の開催日には数多くの人々が訪れています。

總願寺の年中行事案内

初詣時期の不動堂前

初詣時期の山門前

埼玉県加須市の總願寺は、總願上人によって1616年に開基されたと伝わります。関東三十六不動尊霊場とされ、関東三大不動の一つに数えられることもあります。寺院で頂ける御朱印の中央には迦楼羅焔のような朱印に、ご本尊の不動明王の文字が浮かび上がります。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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