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例年5月下旬から6月下旬にかけて、水郷佐原あやめパークで開催される「水郷佐原あやめ祭り」
日本には無数の川が流れていますが、その中で最も広い流域面積をもっているのは、三国山脈を源として鹿島灘に流れ込む利根川です。下流域の千葉県香取市、茨城県潮来市は霞ヶ浦にも近く低湿地帯が広がり水郷と呼ばれています。市内に水路が張り巡らされる香取市の水郷佐原あやめパークでは、水辺を利用して花菖蒲が植栽されています。例年5月下旬から6月下旬にかけて園内を初夏の彩りで包み、「水郷佐原あやめ祭り」が開催されています。2021年の実施期間は5月29日~6月27日です。
水郷佐原あやめパークは香取市北部の与田浦の低湿地帯を整備した植物園です。園内には水路や島、橋が作られ、水郷の情緒を漂わせています。
約400品種、約150万本の花菖蒲が植栽される水郷佐原あやめパーク
約8ヘクタールのパークには、江戸、肥後、伊勢系など約400品種、約150万本の花菖蒲が植栽されています。入口を入ってすぐのあやめ広場からは、360度のパノラマで花菖蒲を鑑賞することができ壮観です。
与田浦沿いの園路にはアジサイが列になって花菖蒲に異なる彩りを添えています。
「水郷佐原あやめ祭り」の開催期間中に企画される様々な趣向
「水郷佐原あやめ祭り」の開催期間中には園内の水路を手漕ぎのサッパ舟の運行が行われます。佐原と利根川を挟んで北の水郷地帯の潮来でも「水郷潮来あやめまつり」が開催され「ろ舟」が運行されます。「ろ舟」は自然の前川を往復するため菖蒲は一方向に流れます。ところが佐原のサッパ舟は花菖蒲田に囲まれた水路を周遊するので、舟の前後左右が花菖蒲で囲まれるのです。
サッパ舟の他にも花菖蒲田の傍らでは野点が設けられ、あやめ広場ではよさこいの演舞が行われ、多種多様の楽しみに満ち溢れています。
水郷佐原あやめパークの名花菖蒲20選
水郷佐原あやめパークでは約400品種の花菖蒲が育てられていますが、その中から名花を20種ご紹介します。
「水郷佐原あやめ祭り」の開催期間中に都心から運行される特別特急
水郷佐原あやめパークに公共交通機関を利用して訪れる場合、JR成田線の佐原駅から路線バスの他にシャトルバスが運行されています。「水郷佐原あやめ祭り」の開催期間中の土日には、新宿から佐原や潮来まで特別特急が運行されるので、都心からでも乗り換えなしで佐原まで行くことができます。
利根川の下流域に位置する千葉県香取市の水郷地帯に、水郷佐原あやめパークが整備されています。園内では約400品種、約150万本の花菖蒲が植栽され、例年5月下旬から6月下旬には初夏の彩りで包まれます。「水郷佐原あやめ祭り」の開催期間中にはサッパ舟が運行され、様々な角度から花菖蒲を鑑賞することができます。