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第2回 高崎HANABIコンクール開催!万全の防疫体制で元気を届ける

更新日:2021/4/9 おーわ
第2回 高崎HANABIコンクール開催!万全の防疫体制で元気を届ける

花火系散歩屋のおーわです。

全国の若手花火師さんが匠の技を披露する場として2020年に新設された高崎HANABIコンクール。

その第2回大会が2021年3月20日に開催されました。

本大会は主目的の花火競技に加え、流行が続く新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の収束祈念も込めてのものとなりました。

本記事では第2回 高崎HANABIコンクールの様子についてお届けしてまいります。

高崎HANABIコンクールについて

高崎HANABIコンクールは群馬県高崎市で開催される花火競技大会で、概要は以下の通りとなります。

  • 会場:道の駅くらぶち小栗の里
  • 最大号数:7号玉
  • 担当煙火店:菊屋小幡花火店および競技参加複数社
  • 公式サイト:高崎HANABIコンクール | 高崎市

2020年に新設された花火競技大会で、40歳以下の若手花火師さんが花火作品を披露する場として現在に至ります。

コロナ禍だからこそ花火を…第2回大会開催へ

2020年2月1日に第1回大会が開催された高崎HANABIコンクール。

それから程なくして日本国内においても新型コロナウィルス感染症が蔓延し、全国各地で花火大会が中止や延期に追い込まれる事態となります。

2021年になっても流行は収まらず、春以降に開催される花火大会の中止・延期の悲報が届くように…。

このままでは高崎HANABIコンクールもどうなるか…と思っていた矢先「夜空から高崎を元気に!」という想いから、2021年3月20日に第2回大会が開催されることが決まりました。

“オール高崎”で臨む感染症対策

第2回 高崎HANABIコンクールを開催するにあたり、会場周辺を中心に万全な防疫体制が敷かれました。

  • 入場可能人数の制限(最大4,500名程度)
  • 入場ゲートの設置
  • 観覧場所の拡張
  • 飲食ブースの設置

第1回大会からの大きな変更点として、本大会では観覧客の動線部分に入場ゲートが設置されました。

国道406号線上に設置された入場ゲート

入場ゲートでは居住地などを記入した用紙の提出、検温、消毒、人数管理が行われ、実施前後の防疫が図られました。

入場ゲートの様子

本大会では観覧場所の拡張も行われ、道の駅くらぶち小栗の里周辺に加えて、新たに国道406号線上でも観覧が可能に。

新たに観覧場所となった国道406号線の様子

入場人数制限と観覧場所の拡張によって一人あたりのスペースを確保しやすくすることで、全体的な密集度の低下が図られました。

道の駅くらぶち小栗の里の様子(打ち上げ開始約40分前)

この他、密度が高くなりやすい観覧場所での飲食を禁止し、消毒液などを備えた飲食ブースが別途用意されました。

当日は安心して花火を楽しんでいただくべく、たくさんの高崎市職員の方が対応に当たっていました。

いざ、花火打ち上げ!

万全な感染症対策が敷かれる中、いよいよ花火の打ち上げへと入っていきます。

本大会の花火打ち上げプログラムについては以下の通り。

  • オープニング花火
  • 花火競技(全18社)
  • エンディング花火

当初は19:00からの開始が予定されていましたが、悪天候ということで10分程度前倒して行われることとなりました。

オープニング花火

まずは菊屋小幡花火店さんによるオープニング花火が打ち上げられます。

第1回大会は純粋に美しさを重視した内容でしたが、本大会では子供たちがより楽しめるようなかわいらしい型物花火も組み込まれていました。

終盤にはオリンピックのシンボルマークを思わせるような5色の花火も!

「高崎HANABIエール〜夜空から高崎を元気に〜」というテーマにふさわしい、老若男女が楽しめる花火での幕開けとなりました。

花火競技

続いて、メインプログラムとなる花火競技へと入っていきます。

高崎HANABIコンクールにおける競技は2.5〜5号玉(複数発)および7号玉(1発)を使用し、競技参加者にて設定した作品名に沿って1分以内で表現する方式となっています。

まずは菊屋小幡花火店さんによるコンクール基準玉花火が披露されます。

コンクール基準玉花火「藍より青し」(菊屋小幡花火店)

基準玉花火に続き、18名の若手花火師さんが手掛けた作品が打ち上げリストに従って披露されていきます。

第2回 高崎HANABIコンクール 花火競技打ち上げリスト

花火競技No.4「止まない雨はない」

花火競技No.14「冬の終わりを告げる淡雪」

本大会ではコロナ禍により暗くなってしまった世の中を照らそうという想いからか、全体的に明るい気分になれる作品が多い印象でした。

ところで、先述の打ち上げリストをご覧になって「あれっ?」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。

実は高崎HANABIコンクールにおける打ち上げリストには作品名のみが記されていて、どの煙火店さんが手がけたものか分からないよう意図的に伏せられているのです。

これは審査員側が作品をより公正に審査・評価するための措置ですが、観覧する側としても「どの煙火店さんが手がけたんだろう?」とワクワクしながら楽しめるのも面白いポイントだったりします。(ちなみによく鍛えられた花火ファンは作品を見ただけで分かってしまうようですw)

エンディング花火

競技終了後、菊屋小幡花火店さんによるエンディング花火が打ち上げられます。

時間にして約4分半、幅400mから繰り出される疾走感と迫力ある花火で盛大に締め括られました。

気になる花火競技の結果は?

第2回 高崎HANABIコンクールの結果は以下の通りとなりました。

  • 1位 (株)マルゴー 齊木 啓介「よるの向日葵」
  • 2位 (有)伊那火工堀内煙火店 上野 寛「燈火 ~煌煌なる儚き世界~」
  • 3位 (株)小松煙火工業 伊藤 航也「ウォーターオパール」

第1位 「よるの向日葵」/(株)マルゴー 齊木啓介

第2位「燈火 ~煌煌なる儚き世界~」/(有)伊那火工堀内煙火店 上野寛

第3位「ウォーターオパール」/(株)小松煙火工業 伊藤航也

第1回大会では全プログラムが終了した後に表彰式(一般の観覧客も参加可能)が行われましたが、本大会では感染症対策の一環で高崎市公式ホームページでの発表のみとなりました。

まとめ

2021年3月20日に開催された第2回 高崎HANABI コンクール。

本大会は「高崎HANABIエール〜夜空から高崎を元気に〜」をテーマに、若手花火師さんたちが作品を披露するという本来の目的に加え、コロナ禍で落ち込んだ高崎の方々へ元気を届けようという意味を兼ねての開催となりました。

当日は万全な防疫体制のもと、高崎に元気をもたらす創造性豊かで美しい花火が披露されました。

本記事が第2回 高崎HANABIコンクールについて気になった方の参考になれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございますm(__)m

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
花火系散歩屋。関東を中心に年間で20〜50回ほど花火を観覧・撮影しています。花火がもっと楽しくなるブログ「ハナビディア」の運営も行っています。

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