Now Loading...

テキ屋を続けて祖父の代から60年!あなたの知らないテキ屋の世界!

更新日:2020/11/19 細山 麻実
テキ屋を続けて祖父の代から60年!あなたの知らないテキ屋の世界!

お祭りや花火大会に欠かせない、テキ屋さん!綿あめやタコ焼き・・・楽しみにしている方も多いはず。しかし、実際テキ屋さんはどんな組織でどんな経営をされているのか??詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか??今回はそんな、あなたの知らないテキ屋業について、色々聞いて参りました!今回、テキ屋についてお話しを伺ったのは、横須賀市YRP野比で焼き鳥屋を営む「二ノ宮拓真」さん!普段は焼き鳥屋さんですが、テキ屋さんもやられています!

右奥が二ノ宮さん

「炭火やきとりにのみや」三代目二ノ宮さんにインタビュー

二ノ宮さんの祖父母が屋台の焼き鳥から始まり、ご両親の代で店舗を構え、5年前から3代目の拓真さんがお店をメインで見ています。焼き鳥一筋で60年!店舗と屋台でも販売を現在もされており、代々受け継ぐタレと自慢の手串の焼き鳥で他との差別化を図り経営されているそうです。

その歴史はすごかった!テキ屋の歴史!

テキ屋とは、お祭りに屋台(縁日)を並べる団体の事で、その歴史は古く江戸時代、浅草寺の門番、新門辰五郎からの発祥です。人望が厚く、義理がたい性格だった新門辰五郎から団体はのれん分けし、現在は全国各地に広がっています。横須賀三浦は、その名を受け継ぐ【横須賀新門】がテキ屋の取りまとめをしているそうです。

テキ屋業界の裏話に迫る!

テキ屋さんってグレーな団体と繋がっているのでは??そう疑問に思う方も多いのではないでしょうか??なかなか一般には馴染みが薄いテキ屋業界の裏側について、いろいろ質問してみました!

直球の質問にも快くお答えいただきありがとうございます!

-組織形態は会社に似てる?

ほとんどは普通の会社組織に似た運営で、イメージ的には権力のある一人が取仕切り、その下に下部組織が何人かいて、その中の人が独立したりすることもあるそうです。

-ぶっちゃけ、何が儲かるの?

利益率が高い商品は、かき氷や綿あめ、粉ものなんだそうです。

こんな裏話を聞くと、今後のテキ屋さんの見方が変わってしまいそうですね。

コロナ前、コロナ後の業界の状況、抱える問題点とは?

二ノ宮さんによると、「テキ屋の一番売上があった時代は、祖父母がやっていた時代で、そこから年々売上は下がっています。近年では、コンビニなど便利な商店が増え、屋台商店としての需要は下がる一方です。」とのこと。競合店が年々増えているのですね。

問題も数々あるようで、「お祭りでの屋台の需要は無くならず、ある程度の忙しさがあったのですが、時代とともにテキ屋の屋台販売のデメリット(衛生管理など)で出店は縮小してほしいと言う意見が増加しました。」ともお話されていました。

そして、今回の新型コロナウイルス感染症。お祭りや花火大会の中止で出店が全く出来ないというのは、この60年間ではじめての事態だそうで、テキ屋業界では来年以降、新型コロナウイルス感染症が落ち着いても、お祭りなどが縮小されてしまうのではないかと危惧しているそうです。

「ほとんどのテキ屋は、テキ屋のみで生計を立てていて、副業などはしていない方がほとんど。現状、屋台を出せないと、一銭も稼げないというのが事実です。」

現時点での、テキ屋業界の抱える問題はとても深刻であることがわかりました。

どう変えていく?テキ屋さんが考えるこれからの動き

テキ屋の苦しい現実を語ってくださった、二ノ宮さん!しかし二ノ宮さんの眼光の奥には、テキ屋文化を残しつつ挑戦する新たなビジョンがありました。

二ノ宮さんの説明に熱がこもります

テキ屋業界の革新をするべく、二ノ宮さんは新たにキッチンカーを購入し、三浦半島フードトラック・キッチンカーの組織を作り、イベント等に出店しているそうです。

「キッチンカーのメリットは、一度保健所から許可が出ると6年出店が可能で、屋台よりも安全面、衛生面にもしっかり対応できるなどメリットが多く、イベントからのオファーがもらいやすんです。若い世代のテキ屋さんは、多様な働き方が今後は必要と考えて試行錯誤チャレンジしています。今後は、行政としっかり取り組んで行く必要があると思います。そのためには、新門内でも、基本的な事務手続きから怠ることなく、しっかりとした組織にして行政とタックを組んで行けたらと思っています。」と、熱く語る二ノ宮さん。

「【お祭りにテキ屋の屋台がある】と言う日本の伝統文化として残したいです。なくなってはいけない文化なのです。」

最後に、「オマツリジャパンとして出来ることはありますか?」と言う質問をしてみたところ、「オマツリジャパンさんと新たなお祭りシーンを作っていけたらと思います。【地域が只々盛り上がる!】そんなシーンを一緒に作り出せたらと思います!」とのこと!熱い気持ちに包まれたインタビューとなりました!

まとめ

テキ屋の歴史と伝統を守りながらも、新しい時代に寄り添い新たなチャレンジをされている二ノ宮さん。地元横須賀・三浦を盛上げ、今後もテキ屋文化の火を消さない為に色々と考えていらっしゃることを知りました。2020年夏は、異例の夏としてお祭りや花火大会は中止となり、私たちも縁日を楽しむ事は出来ませんでした。来年の夏、またにぎやかなテキ屋の縁日が並び、笑顔溢れる日がとても待ち遠しいです。二ノ宮拓真さん、今回はインタビューにお答えくださりありがとうございました。

トップ画像:traction / Shutterstock.com

細山 麻実
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
神奈川県横須賀市在住のライター細山です!
地元横須賀が大好き!お祭りやイベントも大好きです!
全国のお祭りレポートをしながら旅に行くのが夢です!

あわせて読みたい記事