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【東光寺蒲桜祭】日本五大桜に数えられる埼玉県北本市の石戸蒲ザクラ

更新日:2021/3/22 obaq
【東光寺蒲桜祭】日本五大桜に数えられる埼玉県北本市の石戸蒲ザクラ

日本五大桜に数えられる東光寺の石戸蒲ザクラ

桜の花は日本人に春の訪れを感じさせてくれるものです。全国各地に桜の名所がありますが、桜にも名木として評価される貴重な樹があります。1922年には日本五大桜として、三春滝桜、石戸蒲ザクラ、山高神代桜、狩宿の下馬ザクラ、根尾谷の淡墨桜の5本が選ばれました。首都圏では石戸蒲ザクラのみがランクインしています。埼玉県北本市の東光寺の境内で元気に育っています。例年4月上旬に見頃を迎えます。2016年は4月1日(金)前後に見頃となりましたが、2021年は気候の影響もあり、3月の最終週前後に早まることでしょう。

日本五大桜に選ばれる石戸蒲ザクラ

日本五大桜に選ばれる石戸蒲ザクラ

源頼朝の異母弟の範頼が創建したと伝わる東光寺

東光寺はJR高崎線の北本駅から南西に約3キロに建造された時宗の寺院です。駅からは路線バスの「北里大学メディカルセンター・石戸蒲ザクラ入り口」行きに乗車し、石戸蒲ザクラ入口のバス停で下車すれば、境内までは約100メートルです。寺院の創建は不詳ながらも、源頼朝の鎌倉幕府設立に大きな役割を果たした源範頼が、1199年に逝去した息女亀御前の追福のために建造したと伝わります。

JR高崎線の北本駅

東光寺の本堂

東光寺の境内で元気に育つ樹齢約800年の石戸蒲ザクラ

東光寺の境内はあまり大きくありませんが、本堂に接するように威風堂々とした石戸蒲ザクラが枝を広げています。日本五大桜ばかりでなく、国の天然記念物にも指定されています。樹齢は約800年と推定され、樹高約12.1メートル、枝張り南北約16.8メートル、枝張り東西約20.5メートル、根回り最下部約7.2メートルにも及びます。エドヒガンとヤマザクラの自然雑種で、和名「カバザクラ」という世界でただ1本の品種です。

東光寺の入口

東光寺の境内

本堂に接するように威風堂々とした姿を見せる石戸蒲ザクラ

東光寺の境内

ソメイヨシノから数日遅れで開花する石戸蒲ザクラ

樹齢約800年の古木は最盛期には4本の大きな幹に分かれていましたが、1980年前後に樹勢の衰退が進行し、幹は1本に減ってしまいました。現在の蒲ザクラは、かつて4本あった幹の1本と古木を株分けしたものです。開花の時期はソメイヨシノの数日後で、4月上旬に花を開く年が多いようです。白く可憐な花は江戸時代から高く評価され、滝沢馬琴の随筆『玄同放言』に渡辺崋山が石戸蒲ザクラを描いています。開花時期には、蒲桜祭の提灯が巨木を取り囲みます。

かつて4本あった幹の1本と老木を株分けした石戸蒲ザクラ

ソメイヨシノから数日遅れで開花する石戸蒲ザクラ

ソメイヨシノから数日遅れで開花する石戸蒲ザクラ

石戸蒲ザクラを取り囲む蒲桜祭の提灯

蒲ザクラの根元の五輪塔は、源範頼の墓と伝えられています。石戸蒲ザクラは、源範頼が蒲冠者と呼ばれていたことから命名されました。

石戸蒲ザクラの根元で源範頼の墓と伝わる五輪塔

石戸蒲ザクラの根元で源範頼の墓と伝わる五輪塔

東光寺では石戸蒲ザクラが歴史感を漂わせていますが、境内から駐車場に向かうエリアにも桜が植栽され、日本五大桜を引き立てています。

東光寺を囲む桜

東光寺を囲む桜

東光寺の駐車場

埼玉県北本市の東光寺の境内に育つ石戸蒲ザクラは、日本五大桜の一つに数えられています。樹齢は約800年と推定される古木は、例年4月上旬に歴史感を漂わせながら可憐な花を咲かせます。

obaq
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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