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徳島阿波おどり二日目!踊る阿呆編 踊らにゃソンソンを実践してきました!

2019/8/16
2020/6/9
徳島阿波おどり二日目!踊る阿呆編 踊らにゃソンソンを実践してきました!

2019年徳島阿波おどり。残念ながら4日間の会期のうち、後半は台風により中止となってしまいましたが、2日目まではギリギリ開催。

阿波おどりは見るのも楽しいけれど、踊るのはもっと楽しい。徳島阿波おどりは、地元の徳島の連に加え、企業連や、徳島県外の連も多く参加しています。

でもどうやったら参加できるの?そう思いますよね。あるんです!参加する方法が。

踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソンソン!普段は東京高円寺を中心に踊っている私ですが、ド緊張の本場、徳島の桟敷で踊ってきました。

本年度、徳島後半中止で涙を飲んだ方も、これを読んで来年一緒に踊りましょう!

1.高円寺が徳島で踊るということ

今や本場徳島を飛び出し、全国で楽しまれている阿波おどり。中でも東の中心地となっているのは、東京高円寺。8月に開催されるお祭りでは2日間で100万人ほどが集まる、関東最大の夏祭りの一つとなっています。

高円寺で最初に阿波おどり大会が開かれたのは、今から60年以上前。予算もない、道も狭い、皆が集まれる広場もない。そんな中で「見たこともないけれど、四国の徳島には踊りながら進むお祭りがあるらしい」と始まった祭りでした。

しかし、経験者もいなければ、インターネットもない時代、顔は白塗りの踊り手がチンドン屋のお囃子に合わせて踊る。「阿波踊り」と呼ぶのも憚られるので、「高円寺ばか踊り」と名乗っていました。

しかし、「いつまでもばか踊りではいけない」と徳島出身者に手ほどきを願い、現地に弟子入りする者も現れ、今の祭りに成長したのです。

高円寺阿波踊り60年の歴史を語る記念誌。「ばか踊り」時代の貴重な写真も。詳しくはhttp://www.koenji-awaodori.com/へ。

ですから、高円寺で阿波おどりに関わる私たちにとって、徳島はあこがれの地。ここで踊ることは、至上の喜びであり、また武者修行でもあります。「恥ずかしいものを見せてはいけない」という緊張の瞬間でもあるのです。

2.いざ、演舞場へ。

衣装を含む大荷物を抱えて、いざ徳島入り。初日は一日舞台や市内の会場、桟敷で、2日目昼間はあわぎんホールやシビックセンターなど阿波踊りを見て過ごしますが、徳島の踊り手、鳴り物のレベルに圧倒されっぱなし。

一緒に行った同じ連のメンバーと着付けを済ませ、集合場所へ。もう皆さん集まっています。

「高円寺の名に恥じぬよう1人でも多くのご参加をお待ちしております。」の連協会からの文字が脳裏をちらつきます。

スタートは両国演舞場。170mで徳島でも最長。「踊り手泣かせの桟敷」として知られる場所です。

https://www.instagram.com/p/B1GaZYGhdRh/?utm_source=ig_web_copy_link

踊った~!どなたか見ていてくださった。インスタ投稿ありがとう!

憧れの舞台で踊るのは緊張と、爽快感と、なんとも言えない感動です。

3.「新町橋まで行かんかこいこい♪」

そして、新橋町演舞場へ。阿波踊りのお囃子「新橋町まで行かんかこいこい♪」の中で唄われる、もう阿波オドラーの中では聖地巡礼のマストスポット。

桟敷を2本流して、橋の上で輪踊り。

ところで、これは徳島市新町橋の様子を描いたものです。

この絵を描いた人が、400年後のこの盛り上がりを想像したでしょうか。そう思うと、心が沸き立つ気持ちになります。

4.そしてファイナル。相場浜演舞場へ

さて、あっという間に最後の桟敷。テレビ生中継も入り、ドキドキが止まりません。

このライト!盛り上がり!満員のお客様を前に、踊る!

最高だぁぁぁっぁぁ!こんな最高の機会を与えてくれて、ありがとううううううう!

5.徳島の懐の深さ

くたくたに踊った初徳島本番。そこで感じたのは、徳島の懐の深さでした。

高円寺の多くの連は「正調阿波踊り」と考える、正統派、本格派とも言える踊りを目指すことが多いです。

しかし、お話を伺うことができた、とある地元連連長の

「阿波踊りは形にとらわれなくていい。正調は徳島の人でも分からない。高円寺は正調を気にしすぎ。桟敷ではなく、路上の踊りが本当の阿波踊り」

という言葉が心に残りました。

確かに路上で自然発生的に行われる輪踊り。これは騒音問題に厳しい都会や、阿波踊りの根付かない土地ではなかなか難しいことです。

この徳島遠征では私も輪踊に参加しましたが、事前にネタを決めて行うもので、まだまだ即興の踊りなどとてもできません。

でも徳島の輪踊りはダンスバトル。気分の乗るままに踊る、心の表現。ふざけたり、通りがかった人を巻き込んだり、まずは前に出て踊ったことをほめたたえる。そんな余裕のある踊りができるようになったら!本場の歴史、文化の深さを感じた夜でした。

https://www.instagram.com/p/B1JesgPl0mp/?utm_source=ig_web_copy_link

6.飛び入り、にわか連、「水都とくしま連」。観光客が踊れる方法!

さて、連に所属していないと踊れないの?そんなことはありません。「手をあげて、足を運べば阿波踊り」と言われるほど簡単です。ここで徳島阿波おどり当日に参加できる方法をご紹介します。

①飛び入り

前述の輪踊では、観光客も一緒に踊れる場所があります。阿波踊りは、右手と右足、左手と左足を一緒に出して2拍子のリズムに乗るだけ。その場でレクチャーもしてくれるので、初めてでも問題ありません。

②「にわか連」に参加する

演舞場で踊ってみたいなら「にわか連」がオススメ。普段着におそろいの法被を羽織って踊ります。有名連によるレクチャーとリハーサルがあることと、事前の申し込みが不要という気楽さがいいですね。お客さんの視線を浴びながら桟敷で踊る、そこから見える景色は壮観ですよ!

詳細 にわか連について

③衣装もフル装備!「水都とくしま連」

せっかくだから、衣装もちゃんと着て踊りたい!そんな方は「水都とくしま連」に参加しましょう。

こちらは6月半ばから7月半ばまでの募集期間に申し込みが必要。専用足袋や下駄、和装用下着など準備が必要ですが、より本格的な体験ができます。こちらは阿波踊り経験者が参加することも多いですが、未経験者もウェルカム!一緒に踊れば楽しい踊り仲間ができますよ。

詳細 水都とくしま連について

 

もっと踊りたくなってしまった方は、全国に広がる阿波踊り情報をチェック。

阿波おどり情報誌 Awa Dama(あわだま)には全国の阿波踊り情報が。北海道から九州まで様々な地域で阿波踊り大会が行われている。

 

阿波踊りの連は踊る阿呆、弾く阿呆を募集しています。思い切ってコンタクトしてみましょう!

 

そして、1年間練習したら・・・。本場に集結して踊りましょう!踊らにゃソンソン!

 

徳島阿波おどり

日時:毎年8月12日~15日(曜日に関わらず)

アクセス:徳島県徳島市中心部一帯

公式ウェブサイト:https://www.awaodori.tokushima.jp

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