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忍者修行にライブ活け花!東京の「花まつり」はすごく面白い!都内の「灌仏会」3選

忍者修行にライブ活け花!東京の「花まつり」はすごく面白い!都内の「灌仏会」3選

4月8日はお釈迦さまの誕生日を祝う「花まつり」の日です。この記事では、そもそも花まつりとはどのようなものなのか、また東京で開催されるおすすめの花まつりイベント3つをご紹介します。

そもそも「花まつり」とは?

(国立国会図書館所蔵)

そもそも花まつりとはどのようなお祭りなのでしょうか。ここでは花まつりの起源からしきたりまでご紹介します。

花まつりの起源

釈迦の生誕地に建つマヤ・デヴィ寺院(ネパール)。釈迦の母の名を冠した寺院。

「花まつり」とは、お釈迦さまが生まれた日とされている4月8日を中心に行われる仏教行事です。

正式には、「灌仏会(かんぶつえ)」と呼ばれ、推古天皇の時代には中国から日本に伝わっていたといわれています。記録には「承和七(840)年四月八日に、清涼殿にしてはじめて御灌仏の事を行はしめ給ふ」と残っています。

「花まつり」という名称は、明治時代に入って、浄土真宗の僧侶である安藤嶺丸(あんどう・れいがん)が付けたもの。これにより花の時期の風物詩として、大衆にもこの行事が広がっていきました。

「花まつり」の作法

花まつりでは法要に加えて、境内に花で飾りつけた堂(花御堂)に、誕生時のお釈迦さまの姿をかたどった小さな仏像(誕生仏)を安置します。そして、参拝客は誕生仏に甘茶をかけ、子どもの身体健全などを願うのです。

なぜこのようなことをするかというと、お釈迦さまは花咲き乱れる花畑で生まれたとされているからです。そして誕生してすぐに7歩歩き、右手で天を指し、左手で地を指し「天上天下唯我独尊(意訳:この世の命は全てありのままに尊い)」と言ったと伝わります。すると空に龍が現れ、甘露の雨を降らせたのだそうです。この出来事をなぞり、誕生仏を甘茶で濯ぐ行事が生まれました。

釈迦は母の右腋から産まれたという。(イメージです)

東京の花まつりイベント3選

東京で開かれる花まつりイベントについて、築地本願寺、東本願寺真宗会館、増上寺で開かれるもの3つをご紹介します。

築地本願寺

築地本願寺では4月9日10:00〜16:00の日程で、「きらめく築地花まつり〜みんなの笑顔かがやく1日〜」と題して花まつりを開催します。未生流笹岡家元・笹岡隆甫(ささおか りゅうほ)氏による献花式や稚児行列が行われ、体験コンテンツとして花すくいや花輪投げ、宝探しリレーのほか、築地場外市場の名店・魚がし京富など飲食ブースも出店されています。

またインド大使館・スリランカ大使館の古典舞踊と古典音楽の披露もあります。

東本願寺真宗会館

真宗大谷派東本願寺真宗会館では、4月8日に「ホンモノをホンキで遊ぶ!花まつり」と題してイベントが行われます。「いのちの尊さを感じ、親子で思い切り楽しむ」をコンセプトに、プログラミング教室など体験型のワークショップが開催されます。そのほか、親子コンサートやオリジナル念珠づくりに似顔絵ブース、おやこ食堂ブースなどなど。「真宗会館は忍者の修行道場 お坊さんVS子ども忍者」というイベントも楽しそう!

花まつり閉会の際にはお寺おやつのプレゼントがあるなど、親子連れでの参加がおすすめです。
なおワークショップには事前申し込みが必要です。

増上寺

 

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増上寺では大殿前広場に誕生仏が安置され、色とりどりの花で飾られ、本堂もたくさんの花で飾られることが特徴です。SNSでは「映える」花まつりとして話題になりました。雅楽の演奏があり、最初に明徳幼稚園の園児たちによる可愛らしいお参りがあります。

念仏ののち、参拝者も誕生仏に甘茶をかけてお参りします。希望者には、アマチャヅルとカンゾウという2種類の薬草で作られた甘茶の無料接待。砂糖が入っているかと思うほど甘くて美味しいという感想も見られます。

まとめ

この記事では4月8日を中心に行われる花まつりについて解説するとともに、東京の花まつりを3つ紹介しました。ここで紹介した花まつり以外にも、全国各地でイベントが開催されています。もともと花まつりを知っていた方も、この記事を読んで興味を持った方も、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
オマツリジャパン編集部からは全国のおすすめのお祭りの情報を発信していきます

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