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世界でひとつだけの手作り線香花火!筒井時正玩具花火製造所レポート

更新日:2021/5/28 いいだこ
世界でひとつだけの手作り線香花火!筒井時正玩具花火製造所レポート

日本で唯一の国産線香花火を中心に新しい花火の開発に取り組み、今や幅広い層に支持をされている、福岡県みやま市で玩具花火の製造販売をされている「筒井時正玩具花火製造所」に行ってきました。

 

花火の町みやま市

花火の町がある福岡県みやま市は県の南部に位置し2007年に瀬高町、高田町、山川町が合併され「みやま市」が発足されました。

人口は約35,000人の小さな市ですが、風光明媚で温暖な気候な「みやま」の土地を生かし、全国でもトップ銘柄の山川みかん、セロリ、各種野菜や果物、高品質で生産日本一の有明海苔などの栽培も盛んです。

また、昔ながらの花火製造所が集まる全国有数の花火産地で、花火の町としても有名です。現在は打上花火の製造業者が2社と玩具花火の業者が4社が花火を製造しています。

 

筒井時正玩具花火製造所

昭和4年に創業、子供向けの玩具花火の製造を続けて約90年になる国内唯一の線香花火製造所(福岡県八女市)が1999年に廃業し、日本の線香花火は消えてしまう運命でした。

しかし、3代目「筒井良太」さんが線香花火の製造技術継承を願い、その製造所で修業し、同製造所の廃業と同時にすべてを引き継ぎました。

福岡県みやま市高田町で伝統の光を守り続け、現在に至ります。

三代目筒井良太さんと今日子さんご夫妻

筒井時正玩具花火製造所の線香花火

製造所の線香花火は、火玉が大きく火花が四段階に変化するのが特徴です。

とことん素材にこだわり、宮崎産の松煙(松の根を不完全燃焼させて作った煤(すす))、紙は福岡県八女市の手すき和紙を使用し、藁は自家製の米を作ったものを使用しています。

また、意外と知られていないのが、ワインと同様、線香花火も「熟成」によって味わいが深まります。時を経た線香花火は、どこか柔らかく、温かみのある火花を散らします。残った線香花火はパッケージに入れ、湿気のない場所で保存して、翌年の楽しみにするのも一興です。

東西の線香花火

西の線香花火(スボ手牡丹)は300年変わらない花火の原型です。

現在、国内でこの花火を製造しているのは当製造所のみとなりました。

米作りが盛んな関西地方には、ワラが豊富にあったため、関西地方を中心に親しまれてきました。

 

東の線香花火(長手牡丹)は火薬を紙で包んだ昔懐かしい線香花火です。

米作りが少なく、紙すきが盛んな関東地方でワラの代用品として紙で火薬を包んで作られたことから、この長手牡丹は関東地方を中心に親しまれ、その後、全国に広がりました。

西の線香花火(スボ手牡丹)穂先は斜め上にして息を吹くと良いそうです。

 

東の線香花火(長手牡丹)穂先は斜め下に。スボ手牡丹より燃焼時間が長い

 

玩具花火を世界へ

ヨーロッパには、お家で家族と楽しむ花火文化がないので、一昨年より事業としてデザインスプリントをやってヨーロッパ進出を計画してオランダに行く予定でした。

そして、昨年は、たまたま国際花火フォーラムの会場がイタリアだったので出店しようと思っていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で行けなくなってしまいました。

コロナが終息したら、玩具花火でヨーロッパに進出しようと考えているそうです。

花火を中心とした地域活動

いまの子供たちはゲームでは遊ぶが外で遊ぶことを知らない。玩具花火のやり方も知らない子供が多いのは、玩具花火をする場所もないからと思い、じゃ花火を楽しむ場所を提供すれば良いと考え、7月と8月に玩具花火が出来るスペースを提供して思いっきり花火を楽しめる企画や、昔の遊び(コマやタコに色を塗って遊ぶ)が出来るイベントを開催しています。

 

また、玩具花火で音楽に合わせて花火を上げるイベントも好評で、親子で参加してもらってお父さんたちが私たちの合図に合わせて花火を点火していくと、子供たちは「僕のお父さんだ!」と自慢げに喜んでくれるそうです。

 

みやま市の隣に位置する八女市も高齢化により空き家が多く、何かできないかと考えて思いついたのが、おばあちゃんの家に帰ってくるような感覚で自然に囲まれて思いっきり花火が楽しめる空間を提供したい・・・

長きにわたり活躍した線香花火職人から譲り受けた大切な建物をリノベーションして、親子で思いっきり花火が楽しめるゲストハウス「川の家」を昨年、オープンしました。

川の家のおばあちゃんが季節の野菜で作るお料理も絶品だそうです。

 

現在は、第二弾の「山の家」をみやま市に建設中です。山の家はリラクゼーションを中心とした大人が楽しめるゲストハウスをオープンする予定です。

まだまだ計画中の案件がたくさんあり、花火を中心に地域活性化を図るべく活動をされています。

 

 

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まとめ

日本の伝統を後世に残すことは一言では言い表せない努力があってからこそ今があるのだと今日子さんのお話をお聞きし共感しました。

今もなお、沢山のワクワクすることを計画し着実に実現してしまう今日子さんの次なる目標は、花火を中心とした「みやま市地域活性化」の企画を考えているそうです。

花火が大好きなワタクシは、今日子さんがお話してくださる内容が素敵すぎて楽しくて、たくさん元気を頂きました。

絶え間ない笑顔で楽しそうに夢に向かって邁進されている今日子さんの、これからのご活躍を楽しみに注目させて頂きたいと思います。

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
主に九州を中心に花火撮影をしておりますが、たまに遠くまで遠征します。

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