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【上野五條天神社うそ替え神事】菅原道真を相殿神として合祀した医薬祖神

更新日:2021/1/29 obaq
【上野五條天神社うそ替え神事】菅原道真を相殿神として合祀した医薬祖神

相殿神として菅原道真を合祀した上野五條天神社

東京都台東区の上野公園には、博物館や動物園など数多くの文化施設が設置されていますが、園内には数社の神社が社殿を構えています。公園の西部には上野五條天神社が建立されています。創建当初から医薬祖神を主神としていますが1641年頃、菅原道真を相殿神として合祀されました。年間の行事の中には医薬祭の他、毎年1月25日には菅原道真ゆかりの「うそ替え神事」が行われています。

上野五條天神社の年間行事案内

上野五條天神社の境内に立つコロナウイルス終息祈願の幟

幸運を招くスズメ目の小鳥ウソ

学問の神様として崇拝される菅原道真は生前、ハチの大群に囲まれたときに小鳥のウソに救われたという逸話が残ります。全長15センチ前後のスズメ目の小鳥は、幸運を招く鳥と考えられるようになりました。ウソに幸運を運んでもらうことを期待して、木鷽や鷽の描かれた絵馬が求められるようになったのです。

社務所に掲示される「うそ替え神事」の案内

社務所に掲示されるウソの写真

鷽絵馬の返納と授与を行う「うそ替え神事」

新年を迎えると前年の鷽を返納し、新しいものに替えるようになり、「うそ替え神事」が行われるようになりました。前の年に知らず知らずのうちに使ってしまった「嘘」を、天神様の「まこと」に替えて頂くのです。上野五條天神社では社務所前にテントを設置し、鷽絵馬の返納と授与を行っています。

社務所前の「うそ替え神事」のためのテント

社務所前の「うそ替え神事」のためのテント

上野五條天神社で授与される鷽絵馬

毎月開催される医薬祭

江戸時代に菅原道真を合祀した上野五條天神社の創建は、110年頃まで遡ると伝わります。日本武尊が東夷征伐のために上野忍ヶ岡を訪れたときに、薬祖二柱に救われたことに感謝し両神を祀ったとされています。木々に囲まれる静かな境内では、毎月10日には病気平癒の祈祷を行う医薬祭が開催されています。境内に掛かる絵馬も家族や知人の健康を願うものが多いようです。

薬祖二柱を祀る本殿

境内

境内

手水舎

境内に掛かる絵馬

上野五條天神社は上野公園の上野駅側ではなく不忍池側に社殿を構えています。池の東岸から忍坂を登れば鳥居の姿を見ることができます。

不忍池東岸から上野公園に向かう忍坂

忍坂に沿って並ぶ提灯

忍坂沿いに建つ鳥居

上野五條天神社の周辺の上野公園の西部には、花園稲荷神社、上野大仏、上野東照宮が隣接し、いずれに訪れても個性的な空気を感じとることができます。

花園稲荷神社

上野大仏

上野東照宮

東京都台東区の上野公園内に社殿を構える上野五條天神社は医薬祖神を主神としていますが、菅原道真を相殿神として合祀しました。毎月10日に行われる医薬祭に加えて、毎年1月25日には「うそ替え神事」が開催されています。

obaq
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
2010年より旅行系のフリーライターとして各種メディアで記事の執筆を行っております。「おまつり」には各々の地域の歴史や伝統、文化が凝縮しています。関東地方で開催されている「おまつり」を中心に、その魅力を紹介して参ります。

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