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梅の歴史や種類って?梅まつりを楽しむために知っておきたい豆知識をご紹介!

梅の歴史や種類って?梅まつりを楽しむために知っておきたい豆知識をご紹介!

梅一輪 いちりんほどの あたたかさ。

服部嵐雪の句にもあるとおり厳しい冬の寒さの中で、ほんの少し心をあたためてくれる梅の花を楽しむ梅まつりが今年も各地で開催されます。今回はそんな梅まつりを楽しむための豆知識をご紹介します!

日本人の心に寄り添ってきた梅の歴史

「梅」という字は「木偏」と「毎」という字からなっています。

「毎」は象形文字で、氏族社会で子供を最も多く育てた母親のこと。梅が実をつけるとき、枝のすべてに累々と実をつけていることから、梅はめでたい木々と考えられていたようです。

梅の原産地は中国。約2000年前の中国最古の薬物学書「神農本草経」には梅が「気を下し、発熱による胸部煩満を除く、心をやわらげる、肢体痛を治す」と記されていました。

日本には約1500年前に薬用の「烏梅(うばい)」として中国から伝来したそうです。これは梅を燻製、乾燥したもの。実が烏のように真っ黒になるので「烏梅」といわれ、現在も漢方で利用されています。

奈良時代、7世紀後半から8世紀後半に編まれた日本最古の歌集、万葉集には4500首の和歌のうち、118首で梅が詠まれています。昔は花といえばまず「梅」をさしていたほど、万葉の人々から愛されていたんですね!天皇、貴族から下級役人、防人まで梅の花に心を託したのです。

平安時代には日本最古の医学書「医心方」にすでに梅干しが薬用として用いられていた記述があります。この薬用の梅干しは珍重され、鎌倉、室町の武士の時代にはその保存性の高さ、手に入りやすさ、作りやすさから武士の野戦糧食のひとつとなりました。そして江戸時代には紀州の梅干しが木樽に樽詰めされ、江戸に向けてたくさん出荷され、庶民のたべものとなりました。

今に至るまで梅は花も実も日本人の心に寄り添い続けています。

 

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梅の種類は500種以上、見分けるポイントは?

梅は500種以上の品種があると言われています。日本の植物であり、英名では「Japanese apricot」と表記されるバラ科アンズ属、サクラ属の植物です。実を愛でる実梅、花を愛でる花梅にわかれ、種類によって開花時期が異なります。「早咲き」(1月中旬~2月中旬)、「中咲き」(2月中旬~3月上旬)遅咲き(3月中旬~4月下旬)とあり長い間楽しめ、一重咲きのもの、八重咲のもの、また色も鮮やかな紅色から純白まで色とりどりの魅力があります。

花を愛でる花梅は次のとおり、3系統9分類に分かれます。

野梅系(やばいけい)

原種に最も近い野梅から変化したもの。古代中国からもたらされた梅だという諸説があり、花も葉も小さく、枝も細いのが特徴で、とても良い香りがします。

野梅性

原種に近い梅で細い小枝がとても多く、トゲ状にもなります。

葉は小さめで毛はなく、花は一重咲きと八重咲があり、色は日本人になじみ深い白色や淡い紅色などがあります。また、香りがよいのも特徴。初雁(はつかり)、道知辺(みちしるべ)、冬至(とうじ)などの品種があります。

難波性(なにわしょう)

遅咲きで花弁は八重のものが多く、こちらも香りがよいのが特徴。葉は丸みを帯び、枝は細く良く茂ります。御所紅(ごしょべに)、蓬莱(ほうらい)、難波紅(なにわこう)などの品種があります。

紅筆性(べにふでしょう)

筆の穂先に似た感じで蕾がやや紅くとがり、グラデーションの美しい花が咲きます。紅筆(べにふで)、古金襴(こきんらん)、内裏(だいり)などの種類があります。

青軸性(あおじくしょう)

青白い花弁をつけるのが特徴です。

蕾は緑白色、開花した後のガクも緑色なのが美しく、青白い花をより引き立てます。陽ざしが当たる部分でも枝はいろづくことなく、常に濃い緑をしています。月影(つきかげ)、白玉(しらたま)などの品種があります。

緋梅系(ひばいけい)

野梅系から派生した種類で、その名通り鮮やかな紅色の花をつけるのが特徴です。もっとも顕著な特徴は枝や幹の内部も紅いこと。白い花弁でも枝の断面が紅いものはこの種類です。葉は小さく、形もよい色味のきれいな花を咲かせるものが多いのです。

紅梅性(こうばいしょう)

明るく鮮やかな紅色の花弁が特徴です。若枝の表皮はあまり濃くならず、緑色を帯びていることもあります。紅千鳥(べにちどり)、緋の司(ひのつかさ)、鴛鴦(えんおう)などの品種があります。

緋梅性(ひばいしょう)

紅梅性よりもさらに花弁の色が濃く、深みのある紅色で、黒みを帯びた紫紅色のものなどがあります。枝や幹の断面は一層赤みが強く、枝は黒褐色。鹿児島紅(かごしまべに)周防梅(すおうばい)などの品種があります。

唐梅性(とうばいしょう)

唐梅性の大きな特徴は日にちが立つと花の色が変化すること。咲き始めは淡いピンク、または紅色で、徐々に薄れて咲き終わる頃は白色になります。下向きに咲くのも特徴。唐梅(からうめ)という品種が代表的なものです。

豊後系(ぶんごけい)

杏と梅を勾配させた品種が豊後系。枝は太く、葉も大きく丸みがあり、表面に毛がついています。秋には羽柄と枝先が紫紅色に色づくもので、花弁が大きくあまり香りがしないのが特徴。杏に花が似ていて、淡い紅色のものが多いです。

豊後性

杏との勾配が強く、花は桃色のものが多い。枝は茶褐色で太く、丸みのある葉の表面に毛がある。遅咲きの大輪で、香りは低い。滄溟の月(そうめいのつき)、武蔵野(むさしの)、八重揚羽(やえあげは)などがあります。

杏性

花は遅咲き、枝も細く葉も小さめ、豊後系ですが葉の表面は毛がなくなめらか。秋になると枝と羽柄に赤みを帯びるものも。遅咲きの大輪、香りが低いのが特徴です。八朔(はっさく)、緋の袴(ひのはかま)、江南所無(こうなんしょむ)などの品種があります。

早咲き、中咲き、遅咲き

早咲きの代表的な品種は「八重寒梅」「白難波」「八重冬至」「烈公梅」など。この早咲きの時期の梅まつりでは、かたいつぼみが多い中、ほころんだ梅を一輪ずつさがしながら散策する「探梅」が楽しめます。

中咲きの代表格は「虎の尾」「月影」など。輪郭がはっきりした一重の「月影」、やわらかくふわっとした「虎の尾」など。この時期は春の気配の中でたくさんの梅の見事なさまを身体全体で感じる「賞梅」が楽しめます。

遅咲きの代表格は「白加賀」「春日野」など。この時期の楽しみ方は「送梅」と言われます。

梅まつりに行ってみよう

この時期、各地で開催される梅まつりではにぎやかなイベントや夜空に花がはえるようにライトアップするものなど楽しい企画が満載。雅な梅に春の訪れを感じて、日本人であることの喜びをわかちあってみませんか。

<東京都の主な梅まつり>

・湯島天神梅まつり 2019

開催場所: 湯島天満宮(湯島天神)

開催日時:2019年2月8日(金)〜3月8日(金) 8:00~19:30

公式HP:http://www.yushimatenjin.or.jp/pc/ume/

・小石川後楽園「梅香る庭園へ」

開催場所: 小石川後楽園

開催日時:2019年2月9日(土)~3月3日(日) 9:00~17:00(最終入園は16:30)

・せたがや梅まつり

開催場所: 羽根木公園

開催日時:2019年2月9日(土)〜3月3日(日) 10:00~16:00

公式HP:http://setagaya-umematsuri.com/

・郷土の森 梅まつり

開催場所: 府中市郷土の森博物館

開催日時:2019年2月2日(土)〜3月10日(日) 9:00〜17:00(入場は16:00まで)

公式HP:http://www.fuchu-cpf.or.jp/museum/event/1000084/index.html

・梅まつり~梅花彩る江戸花屋敷~

開催場所: 向島百花園

開催日時:2019年2月9日(土)〜3月3日(日) 9:00〜17:00 (入園は16:30まで)

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