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本殿の前で「撫で牛」が参拝者を温かく見守る牛天神北野神社
全国各地に点在する神社の境内で様々な動物の像を見かけることがあります。稲荷神社では狐が主役となることが多いのに対して、天満宮や天神社では足を折り曲げて座る牛を見かけることがあります。この臥牛は撫でると願いが叶うと言われています。東京都文京区に社殿を構える牛天神北野神社では、本殿の前で「撫で牛」が参拝者を温かく見守ります。菅原道真をご祭神とする神社の境内には道真が愛した梅が植栽され、例年2月上旬から下旬にかけて季節の彩りで包まれ、「牛天神紅梅まつり」が開催されています。2021年には2月1日~25日の期間で行われました。
夢の中で菅原道真からのお告げを受けた源頼朝が創建した牛天神北野神社
牛天神北野神社は、源頼朝が1184年に創建しました。頼朝がこの地にあった岩に腰をかけ休んでいたときに、牛に乗った菅原道真が夢に現れ、「二つの喜びがある」と告げられたのです。翌年にはその喜びが現実のものとなり、その岩を奉じて牛天神を創立したと伝わります。境内の中央では樹齢100年を超えるご神木の木斛(もっこく)が、大きな枝を広げています。
濃淡の異なる数種類の紅梅が豊かな彩りを見せる境内
神社には本殿を中心に数十本の紅梅が育てられています。決して数は多くはないのですが、富士梅、豊後梅、桃梅、しだれ梅、寒紅梅など数種類の濃淡の異なる紅色の梅がバランスよく溶け合っています。
紅梅まつり期間限定のご朱印やお守り
「牛天神紅梅まつり」の期間中には境内で、甘酒、しょうが湯、梅の実などのふるまいが行われます。授与所では期間限定のご朱印やお守りの授与を受けることができるばかりでなく、神社の境内で取れた梅の実を5年から10年寝かせた梅酒の「北野の福紅梅」をゲットすることができます。
東京都文京区に社殿を構える牛天神北野神社は、菅原道真をご祭神とし、本殿の前で「撫で牛」が参拝者を温かく見守ります。神社の境内には数種類の紅梅が植栽され、例年2月上旬から下旬にかけて濃淡の異なる紅色の花がバランスよく彩ります。