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「上州焼き饅祭り」巨大饅頭を一気に焼き上げ|観光経済新聞

更新日:2021/8/4 高橋 佑馬

2019年からスタートした、観光経済新聞のオマツリジャパンコラム記事連載!2021年も「お祭り」をフックに、旅に出たくなる記事の連載をして参ります!奇祭好き、ケンカ祭り好き、お神輿好き…等、様々なライターさんに記事を執筆いただく予定ですので、ぜひご覧ください♪(オマツリジャパン編集部)

巨大饅頭を一気に焼き上げ

上州と言えば、今は群馬県といわれているかつての上野国(こうづけのくに)を指す地域だ。上州という言葉自体は今も地元でなじみ深く、上州名物は「かかあ天下にからっ風」なんて話もよくいわれる。この上州の南部に位置し、利根川を挟み埼玉県と面している伊勢崎市のお正月に欠かせないお祭りがある。「いせさき初市」と「上州焼き饅(まん)祭」だ。

いせさき初市は、その名の通り1年の初めに行われる市。この日は伊勢崎のメインストリートにだるま市が立ち、通り一面高崎だるまで真っ赤に染まる。立派な眉やひげをたくわえたりりしい顔に囲まれるのは、なんとも新年から縁起が良い。このだるまの通りを抜けた所にあるのが、鎌倉時代の1213年に創建された伊勢崎総鎮守の伊勢崎神社。いせさき初市と同じ日に行われる上州焼き饅祭の会場だ。

上州焼き饅祭とは、その名の通り饅頭(まんじゅう)を焼くお祭り。なぜ饅頭かというのは、この地域の名物が「焼きまんじゅう」だからに他ならない。焼きまんじゅうとは、小麦粉を蒸してつくった饅頭に甘辛いみそダレを付けて食べるものだが、これを神事に扱う。扱うといっても普段手に入るような饅頭ではなく、なんとその姿は直径55センチ。重さは5キロもあるという饅頭が四つも用いられる。この饅頭に4人の選ばれし年男、年女が朱色の墨で願い文字を書いていき、その後に巨大な焼き台で一気に焼き上げるのだ。

四つで20キロもあるので運ぶだけでも大変なのだが、白装束の男たちが表に裏にエイヤとひっくり返していく様子は見ものだ。その中でも特段見どころなのが、巫女(みこ)によるみそ塗り。自分の背丈よりも長いはけを使って塗っていく様子はもはや名人芸。勢いの良い塗りっぷりは絵になる。焼きあがった饅頭は、一つ当たり300人前に切り分けられ無料で参拝者に配られる。饅頭は素朴な小麦粉の味わいながら、上に乗った甘辛いみそが合いうまい。1月はまだからっ風の吹く寒い時期ではあるが、お正月から福がもらえるお祭りだ。

 

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高橋 佑馬
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
1991年生まれ。仙台出身、埼玉育ちの祭り好きです!東北、関東のお祭りがメインですが、全世界おもしろいお祭りがあったら駆けつけます!お祭りのレポートは現地の臨場感を大切に写真・動画を活用し紹介。各地のグルメ情報もお伝えします!

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