※2021年は新型コロナウイルス蔓延の影響で中止となりました。 2022年には無事に開催されることを願いつつ、コロナウイルスの終息のために感染予防を心がけましょう。 (2021年3月13日 編集部)
(この記事は2020年に公開されたものを再編集しています。2021年3月13日 編集部更新)
江戸時代の溜池を整備した三ツ池公園
横浜市の鶴見区は市の最東端に位置し、区内を鶴見川が南に蛇行しながら流れています。区の北西部には自然が残され、獅子ケ谷市民の森や三ツ池公園などが整備されています。三ツ池公園は、初春には桜の花で包まれ、例年3月中旬から4月中旬にかけて「三ツ池公園さくらまつり」が開催されます。2021年は3月16日~4月15日に開催を予定していましたが、中止となりました。
三ツ池公園は、1787年頃に農業用水の溜池として掘られた3つの池を中心に整備されました。起伏に富んだ約30ヘクタールの園内には様々な草木が植栽され、百樹の森と呼ばれています。
78種の桜が2月中旬から4月中旬にかけて順番に開花する「さくら名所100選」
公園内には約1600本の桜が育っていますが、品種が極めて多く78種に及びます。例年2月の中旬には寒桜が開花し、3月下旬には枝垂桜、4月上旬にはソメイヨシノ、4月中旬には八重桜が順に公園を彩ります。長期間にわたって桜の花が楽しめるため、「さくら名所100選」に選ばれています。
3つの池を囲む桜
公園の正門を入り芝生の広場を越えると下の池の水辺広場となります。
下の池を囲むように桜が育っています。
下の池の西に広がる中の池の間に整備された遊歩道の左右には桜並木が続きます。
中の池の北に接する里の広場では、開放感溢れる芝生広場を桜の樹が取り囲み絶好の花見場所です。
里の広場の西には遊びの森が広がります。数々の遊具を備える中に、全長約67メートル、高低差約12メートルのロングすべり台が設置され、桜などの木々の間を滑り降りると気分爽快です。
水面に映りこむシンメトリックな桜の彩り
中の池の北には、里の広場や遊びの森が整備されていますが、南は上の池です。穏やかな水面には桜の花が映りこみ、シンメトリックな桜の彩りを楽しむことができます。
上の池から南門に向かうエリアは水の広場となり、噴水から吹き出した水がせせらぎを作りながら上の池に注ぎこんでいます。
三ツ池公園は、下の池、中の池、上の池を中心とした公園ですが、正門付近にはコリア庭園が設けられ、韓国の文化に触れることができます。またコリア庭園に隣接するパークセンターには休憩スペースの他、園内の桜や樹木などの展示コーナーなどが設けられています。
三ツ池公園は、江戸時代に掘られた3つの池を中心に整備されました。園内には78種の桜が植樹され、2月中旬から4月中旬の長期間にわたって桜の花が絶えることはありません。池を囲む桜の花の彩りは穏やかな水面に映りこみ、シンメトリックな桜の姿を楽しむことができます。