Now Loading...

「YOSAKOIソーラン祭り」がパワーアップ!組織委員会に聞く、2023年の見どころを徹底解剖!

更新日:2023/8/11 芳村 百里香
「YOSAKOIソーラン祭り」がパワーアップ!組織委員会に聞く、2023年の見どころを徹底解剖!

毎年6月初旬に開催される北海道・札幌市の初夏の風物詩「YOSAKOIソーラン祭り」。新型コロナウィルスの影響を受けながらも「マスク着用」や「映像参加」といった工夫を凝らし、前進し続けた2022年でしたが、今年は踊り子のマスク着用ルールが撤廃されることが決定!完全笑顔のYOSAKOIソーラン祭りが戻ってきます!

更にお祭りとしての魅力もパワーアップ!13年ぶりに復活する会場があったり、審査に「地域貢献点」の導入が行われたりと、長らくYOSAKOIソーラン祭りを楽しんで来た方にとっても、「今年初めて」という方にとっても注目ポイントが目白押し。

本記事では第32回YOSAKOIソーラン祭りの見どころを教えてもらうべく、YOSAKOIソーラン祭り組織委員会の伊藤耕作さんを直撃!今年のテーマである「FOR THE PEOPLE & HOME TOWN!」に込められた想い、そして伊藤さんが語るYOSAKOIソーラン祭りの見どころに迫ります。

200万人が熱狂!YOSAKOIソーラン祭りってどんなお祭り?

YOSAKOIソーラン祭り 踊り子と観客

北海道の初夏を彩るYOSAKOIソーラン祭りは、札幌・大通公園を中心に市内各所で行われている市民参加型のお祭りです。

その魅力は、なんといっても人々から溢れ出るエネルギーを間近で感じられる点!YOSAKOIソーラン祭りの合言葉である「街は舞台だ」のとおり、観光スポットや商店街、公園などが会場になる祭りのため、街中にいながらも踊り子の躍動を間近に感じることができます。

1992年に開催された当時は10チーム、1,000人の参加、観客動員数20万人だったYOSAKOIソーラン祭りも、第32回を迎える2023年は約240チームの応募があり、観客動員数は200万人と予想!北海道を代表する大きなお祭りの一つとなりました。

YOSAKOIソーラン祭りのルーツって?高知の熱気を札幌でも!

YOSAKOIソーラン祭り第1回目の様子第1回YOSAKOIソーラン祭りの様子

YOSAKOIソーラン祭りは、高知県の「よさこい祭り」をルーツに誕生したお祭りです。

よさこい祭りは、「高知に活気をもたらす新しい祭りをつくる」と1954年に高知商工会議所の有志メンバーの提言にてはじまりました。その後「市民参加型の祭り」として高知市で定着をしたよさこい祭りでしたが、1991年によさこい祭りをたまたま見た北海道大学の学生の長谷川岳さんがその熱気に感銘を受け、「札幌市でもお祭りを」と1992年にスタートさせたことに由来します。

YOSAKOIソーラン祭り 子どもたち

多くの人の心を捉え、広がり続けているYOSAKOIソーラン祭りですが、ルールのシンプルさが波及した理由の一つとも言われています。高知のよさこい祭りでは欠かせない「鳴子」を手に持って踊ることと、北海道民謡の一つである「ソーラン節」のフレーズを曲中に入れることの2つのみが採用されたことで曲や衣装、踊りや演出にチームの工夫が反映されやすく、豊かな表現の幅を楽しむことができるのもYOSAKOIソーランの特徴の一つです。

「街は舞台だ!」YOSAKOIソーラン祭りはどこで見られる?

「街は舞台だ!」の合言葉のとおり、YOSAKOIソーラン祭りは札幌市内で楽しめるお祭りです。札幌市内中心部の大通公園を中心に、2023年は13の会場でパレード形式とステージ形式の演舞を楽しむことができます。

中でも注目なのが、「大通南北パレード会場」と「大通公園西8丁目会場」。

◎大通南北パレード会場

YOSAKOIソーラン祭り 大通南北パレード会場

「大通南北パレード会場」は、全長500mにもおよぶ目抜き通りを大きく使った会場です。第一次審査の会場にもなるため、各チーム気合いの入った大迫力のパレードを楽しむことができます。

◎大通公園西8丁目会場

YOSAKOIソーラン祭り 大通公園西8丁目会場

YOSAKOIソーラン祭りのメインステージである「大通公園西8丁目会場」。新緑芽吹く美しい公園の景観を最大限に活かした、開放的なステージが特徴的です。最終日にはファイナルステージが開催され、その年のYOSAKOIソーラン大賞が決定する場所でもあります。

◎その他注目の会場。13年ぶりに復活の「澄川会場」も

YOSAKOIソーラン祭り 道庁赤れんが会場道庁赤れんが会場

2023年は上記の会場以外に11もの会場があります。北海道開拓のシンボル「赤れんが」をバックに踊る会場があったり、地域と祭りが融合する姿を見ることが可能です。

更に注目なのが、今年13年ぶりに復活する南区・澄川会場。高校生と地域が協働して運営するアットホームな会場とのことで、注目間違いなしの会場です。

組織委員会に聞く!2023年「YOSAKOIソーラン祭り」に込められた想い

今回取材に応じて下さったのは、YOSAKOIソーラン祭り組織委員会の伊藤耕作さん。第32回YOSAKOIソーラン祭り開催への想いを中心に、見どころを教えていただきました。

ーーー2023年のテーマである「FOR THE PEOPLE & HOME TOWN!」に込められた想いを教えてください。

昨年(2022年)はコロナの影響もあり、「なんとか開催を…!」という想いで走ってきました。おかげさまで、参加チーム数や人数に関してはコロナ前の水準にまで戻りつつあるのですが、2022年を経て、YOSAKOIソーラン祭りを「コロナ前に戻す」のではなく、「どう新しいお祭りを迎えるのか」が大事だと気がつきました。

YOSAKOIソーラン祭りは高知と同じく人々のためのお祭り。今一度原点に立ち返り、「地域貢献」という想いが僕たちの中で再認識されたんです。

YOSAKOIソーラン祭り ポスター

ーーーそこから生まれたのが「FOR THE PEOPLE & HOME TOWN!」なんですね。「僕たち」というのは、参加チームの方々ですか?

そうです。YOSAKOIソーラン祭りは、支部長会議というものを2ヶ月に1度行っています。そこで、参加者の方々から自然と出てきたのが「FOR THE PEOPLE & HOME TOWN!」という言葉でした。

YOSAKOIソーラン祭り 参加者フォーラム参加チームと組織委員会が集まり、祭りの未来について話し合う「参加者フォーラム」も実施

ーーー今年新たに始まる「地域貢献点」も「地域への人々への想い」に由来するのですか?

そうです。YOSAKOIソーラン祭りは人と地域に “感動と元気” を届け、人々に愛される祭りを目指しています。審査においてもその点を重視し、「最も観る人の心を動かし、感動を届けたチーム」として「YOSAKOIソーラン大賞」を選出してきました。

しかしこれからは、「地域と共に歩む祭りでなければならない」との想いから、各チームが日頃行っている「地域のための利他の活動」を評価基準に取り入れました。

「地域を感じてほしい」事務局長伊藤さんが思うYOSAKOIソーラン祭りの見どころ

YOSAKOIソーラン祭り 地域色あるチーム

未来への継続のため、改めて地域と共に歩んでいこうと再認識したYOSAKOIソーラン祭り。伊藤さんが思うYOSAKOIソーラン祭りの見どころについて伺いました。

ーーーYOSAKOIソーラン祭りの見どころを教えてください。

YOSAKOIソーラン祭りは札幌市内だけでなく、道内や日本全国からたくさんのチームが参加してくださいます。中には地域を背負って参加してくれるチームがあって、振りや曲、衣装にそれぞれの地域性が散りばめられているんです(過去には衣装から地域の特産品の爽やかな香りがするチームもあったのだそう!)。

チームの演舞を通して「このチームが活動している地域はどんなところ」と想像をめぐらせてもらえるところも、YOSAKOIソーラン祭りの見どころの一つだと思います。

初めてYOSAKOIソーラン祭りを見る方へのアドバイス!

ふーどパーク

演舞だけでなくグルメイベント(『北のふーどパーク』@大通公園西5・6丁目)であったり、観光PRブース(『NIPPON no MATSURI STREET』@札幌駅前通地下歩行空間)があったりと見どころがたくさんのYOSAKOIソーラン祭り。


開催期間も6月7日〜11日の5日間と盛りだくさんで、初めての方にとっては「どう楽しんだらいいのかわからない」ということも多いはず。そこで初めてYOSAKOIソーラン祭りを楽しんでくださる方へのアドバイスをいただきました。

ーーー最後に、今年初めてYOSAKOIソーラン祭りを見に行く方々に、伊藤さんからのアドバイスがあれば教えてください!

どの企画も会場もとても素敵で、是非すべて見てもらいたいのですが、はじめて見てくださる方であれば、金曜日の夜に行われる「ソーランナイト」や土曜日に行われる「サタデーナイトパレード」がおすすめです!

ソーランナイト前年度の受賞チームの演舞を観ることができるソーランナイト!注目チームのステージ演舞を一気に見ることができるためお得感あり!?

「ソーランナイト」では前年度の受賞チームの演舞を中心に行われるスペシャルイベントで、「サタデーナイトパレード」では歴代大賞チームに加え、受賞結果によらず全国の祭りで活躍するチームなどが登場するお祭りになっています。

サタデーナイトパレード今注目チームのパレード演舞を一気に見るならここ!大迫力のパレード演舞は圧巻です

会場自体も「ソーランナイト」は大通公園西8丁目会場、「サタデーナイトパレード」は大通南北パレード会場となっているので、初めての方にはとても見やすいかと思いますね。

開催される6月初旬は、北海道としては新緑が芽吹き始めるとてもいい季節なので、人々のエネルギー溢れる力強いお祭りを、一人でも多くの方に肌で感じてもらいたいです!

まとめ

YOSAKOIソーラン祭り

2023年6月7日を皮切りに、札幌市で11日まで開催されるYOSAKOIソーラン祭り。今年は13年ぶりに復活する会場であったり、地域貢献点が導入されたりと、地域を巻き込みながらより一層盛り上がること間違いなし!

演舞だけでなく、美味しい食を味わえるグルメイベントも開催されますので、1日だけでも北の大地に弾ける満開の笑顔を楽しんでみてはいかがでしょうか。

祭り開催情報

名称 第33回YOSAKOIソーラン祭り
開催場所 北海道札幌市中央区
大通公園西8丁目会場/大通南北パレード会場
開催日 2024年6月5日(水)~2024年6月9日(日)
会場により異なる(詳細は要問合せ)
主催者 YOSAKOIソーラン祭り組織委員会
アクセス 地下鉄大通駅からすぐ(大通会場)
その他の会場は、会場により異なる。
関連サイト https://www.yosakoi-soran.jp/
https://www.mapple.net/spot/1000159/
この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
奈良県生駒郡出身。京都の大学に通う中で知った “本場高知のよさこい”に魅せられ、2012年に “よさこい移住” として高知市へIターン。よさこいを踊りながら、ライターとして活動しています。

オマツリジャパン オフィシャルSNS

あわせて読みたい記事