流れる雲に秋の訪れが感じられる今日この頃、読者の皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます。今年も秋祭りの季節がやってまいりましたが、依然として新型コロナウイルス感染症の拡大が続き、全国各地でお祭りや各種行事の中止が相次いでいます。そのような中、氏子地域のご安寧を祈念するとともに、感染拡大防止と氏子地域の安全を考慮しながら秋祭りを執り行う神社や地域もございます。今回は雪ケ谷八幡神社の例大祭をレポートします。
雪ヶ谷八幡神社の例大祭
令和元年9月撮影
雪ヶ谷八幡神社では、毎年9月中旬の土日を祭礼日として、土曜日に宵宮祭、日曜日に例大祭の神事が社殿にて斎行されます。コロナ禍前の秋祭りでは、連日、雪ヶ谷囃子保存会による奉納祭囃子が鳴り響き、焼きそばや綿あめ等の露店が数多く出店し、地元有志による奉納演芸大会や奉納演奏が行われ、境内には多くの人で賑わっていました。例大祭当日は、氏子六町会による御神輿の宮入が行われ、威勢のよい掛け声とともに各町会を練り歩きます。
令和元年・奉祝大祭
宵宮祭・令和元年9月14日（土）
・宵宮祭祭典斎行（1700-）
・奉納演芸大会（1830-）
奉祝大祭・令和元年9月15日（日）
・各町会御神輿連合渡御（午前中）
− 出御 0800 中原街道石川台交差点
− 宮入 1000
− 出御 1030 各町会へ
・奉祝大祭祭典斎行（1100-）
・奉納演奏（1800-）
− 雪谷中学校吹奏楽部
− ゆきがや太鼓
− 梶原徹也（元・THE BLUE HEARTS）ドラム & 坂本雅幸和太鼓
− 雪ヶ谷囃子保存会
祭礼両日（9月14日・9月15日）
・各町会御神輿渡御
・奉納祭囃子
・境内露店出店
コロナ禍の秋祭り、例年との違いは？
昨年と同様コロナ禍にともない、今年も各町会のお神輿渡御、奉納演芸、奉納演奏、境内の露店出店が中止。一方で、台風接近の影響で一部予定が変更となりましたが、2年連続で中止となったお神輿の町内渡御に代り、特別に雪ヶ谷八幡神社宮司による御幣渡御が氏子地域を練り歩きました。
宵宮祭・令和3年9月18日（土）
・宵宮祭祭典斎行（1500-）
例大祭・令和3年9月19日（日）
・例大祭祭典斎行（1500-）
祭礼両日（9月18日・9月19日）
・御幣渡御（午前中）
・各町会御神輿飾り付け展示・境内（日中） → 南雪谷御神輿飾り付け展示（19日・日中）
・奉納祭囃子（日中）
当日の様子をフォトレポート
御幣渡御
氏子地域への御神徳とコロナ禍の1日も早い収束を願って、雪ヶ谷八幡神社の神職と氏子青年会の皆さまによる御幣渡御が町内を巡りました。御幣渡御は筆者もはじめて聞く神事。もしかしたら、一生に一度の経験。今回、同行取材させていただきました。
台風一過。綺麗に晴れました。
先導(氏青) -> 幟(氏青) -> 大麻(神職) -> 金幣(宮司) -> 氏子総代 -> 幟(氏青)、交通整理の警察官など約10名による渡御。
背景に見える赤い屋根の建物が東急池上線・石川台駅。コンパクトでかわいらしい駅舎です。
雪谷石川台自治会事務所前。18日、19日と2日に分けて、氏子地域六町会を渡御、祈祷します。
石川台希望ヶ丘商店街にて。
氏子青年会の皆さまは、先導や幟を交代しながら練り歩きました。
魚栄商店さんにて、小休止。お茶とお菓子をいただきました。ごちそうさまでした。
池雪小学校付近。遠くに見えるのが、池上本門寺。
新型コロナウイルス感染症に感染の疑いがある患者を受け入れる「荏原病院」前にて。
田園調布消防署 雪谷出張所前にて。消防士さんが出迎えてくれました。
希望ヶ丘自治会館前で小休止。こちらでもお茶をいただきました。
町内を練り歩いた後、神社に戻ります。
お神輿飾り付け展示
残念ながら、当初に予定されていました氏子六町会そろっての御神輿飾り付け展示が叶いませんでしたが、「南雪谷」のお神輿が展示されていました。
南雪谷の御神輿
お囃子
祭礼日両日、境内に祭囃子が鳴り響きました。
雪ヶ谷囃子保存会の皆さまによる奉納祭囃子。
例大祭祭典
雅楽を先頭に参進します。社殿にて祭典が執り行われ、神社神職のほか、氏子総代の皆さまが参列、昇段されました。
雪ヶ谷八幡神社へのアクセス
雪ヶ谷八幡神社へは、東急池上線石川台駅の改札を出て右手。石川台駅前商店会沿いに徒歩で2分。こんもりとした鎮守の杜が目印です。例大祭（秋祭り）は、毎年9月中旬の土日。
東京都大田区東雪谷2丁目25-1（東急池上線・石川台駅より徒歩2分）
雪ヶ谷八幡神社 ： https://yukigaya.info