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雪ヶ谷八幡神社、夏越大祓祭・茅の輪のくぐり方は?

雪ヶ谷八幡神社、夏越大祓祭・茅の輪のくぐり方は?

向暑の候、読者の皆さまはいかがお過ごしでしょうか。6月下旬から7月上旬といえば、茅の輪くぐり(大祓祭)や七夕の季節ですね。筆者も、先月6月29日に雪ヶ谷八幡神社で執り行われた夏越大祓祭(なごしのおおはらえ)に参列してきました。

大祓(おおはらえ)について

【雪ヶ谷八幡神社】夏越大祓祭

大祓は、私たちが生活の中で知らぬ間に接し生じた自らの心身の穢れや、災厄の原因となる諸々の罪を祓い清める神事です。清らかな気持ちで日々の生活にいそしむよう願いを込めて、6月と12月におこなわれます。

この風習は古く、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が阿波岐原(あはぎはら)で禊祓(みそぎはらえ)をした神話を起源としています。6月の大祓は「夏越祓(なごしはらえ)」「夏祓(なつはらえ)」と呼び、身についた半年間の穢れを「形代(人の形をした紙)」に移してこれを祓います。12月の大祓は「年越祓(としこしのはらえ)」とも呼ばれています。

形代(かたしろ)の仕方と納め方について

形代

形代の仕方

人形代(ひとがた)」に心身の罪穢を移します。袋から形代を取り出して、ひとり1枚ずつ以下の手順をおこないます。
1. 神社よりお受けになった人形代にご家族それぞれの氏名と生年月日を記入します。
2. 人形代で身体を撫で、半年間の罪穢れを移します。
3. 息を3度吹きかけます。
「人形代(ひとがた)」が入っていた袋に収め、神社へ納めます。

車形代(くるまがた)」も同様に、
1. 車名と登録番号を記入します。
2. 車形代で、車を撫でます。

形代の納め方

神社へ直接もしくは郵送で初穂料とともに、祭典前までにお納めします(未使用分も一緒に袋にお納めします)。なお、神社によって「形代の仕方」や「形代の納め方」が異なる場合もありますので、形代をお受けになるときにご確認ください。

茅の輪(ちのわ)の由来とくぐり方

【雪ヶ谷八幡神社】夏越大祓祭

茅の輪の由来

その由来は、素盞鳴尊(すさのおのみこと)が大勢の神々と共に、日本に住む人達の平和と産業の発展の為に諸国をまわる途中、蘇民将来(そみんしょうらい)と云う貧しい一軒の家に宿を求めたところ、蘇民将来は貧しいながらも喜んでもてなしました。

素盞鳴尊は、一夜の暖い待遇を受けられた事を大変感謝され、「もし世の中に悪い病気がはやり出したら茅(チカヤ)をもって輪を作り腰にかければ、必ず一切の悪疫から免れる事が出来る」と教えになられました。この言い伝えから茅の輪の信仰が広まり、現在は茅の輪をくぐる事によって、悪疫を免れ、種々の罪穢が清められると言われています。

茅の輪のくぐり方

「祓へ給へ(はらえたまえ)」「清め給へ(きよめたまえ)」 「守り給へ(まもりたまえ)」「幸へ給へ(さきわえたまえ)」と唱えながら、
1. まず、茅の輪の前に立ち、一礼して輪をくぐり、左に廻って元の位置(茅の輪の前)に戻ります。
2. 再び、茅の輪の前に立ち、一礼して輪をくぐり、右に廻って元の位置(茅の輪の前)に戻ります。
3. 再び、茅の輪の前に立ち、一礼して輪をくぐり、左に廻って元の位置(茅の輪の前)に戻ります。
4. 最後に、茅の輪の前に立ち、一礼して輪をくぐり、ご神前に進みお参りしまます。

令和3年・雪ヶ谷八幡神社『夏越大祓祭』レポート

【雪ヶ谷八幡神社】夏越大祓祭

当日は、朝からあいにくの天気でしたが、夏越大祓祭が執り行われた時間帯は晴れ間も……。

【雪ヶ谷八幡神社】夏越大祓祭

コロナ禍にともない、一般の参列者は境内祭典(斎場祭)のみ。「形代流し神事」の募集もありませんが、『夏越大祓祭』が始まるころには多くの方が参列されました。

【雪ヶ谷八幡神社】夏越大祓祭

境内で遊んでいた小学生も、興味津々に集まってきました。みんな、いい体験ができましたね。神様もきっとお喜びになったことでしょう。

【雪ヶ谷八幡神社】夏越大祓祭

雪ヶ谷八幡神社の夏越大祓祭は、6月29日の午後4時に祭典(6月30日に夏越大祓祭を執り行う神社も多いので注意です)。

【雪ヶ谷八幡神社】夏越大祓祭

参列者の皆さまで大祓詞(おおはらえことば)を唱和。

【雪ヶ谷八幡神社】夏越大祓祭

本殿祭典は神社役員の皆さまで執り行われました。

雪ヶ谷八幡神社へのアクセス

【雪ヶ谷八幡神社】夏越大祓祭

雪ヶ谷八幡神社へは、東急池上線石川台駅の改札を出て右手。石川台駅前商店会沿いに徒歩で2分。こんもりとした鎮守の杜が目印です。「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」は、6月下旬より7月上旬まで。「年越大祓祭(としこしおおはらえ)」は、12月30日の午後4時より執り行われます。

東京都大田区東雪谷2丁目25-1(東急池上線・石川台駅より徒歩2分)
雪ヶ谷八幡神社https://yukigaya.info

参考資料

・神社本庁(大祓祭) : https://www.jinjahoncho.or.jp/omatsuri/jinja_no_omatsuri/ooharae
・雪ヶ谷八幡神社(大祓祭) : https://yukigaya.info/gyouji/ooharae.html

この記事を書いた人
オマツリジャパン オフィシャルライター
1969年,東京生まれ。ライター。写真家。美術家。masART STUDIO主宰。東京の郊外を拠点に活動。Webメディアで執筆の傍ら,人工構造物をモチーフとしたフォトモンタージュ作品を制作する。目標は,ダイエットと,ITリテラシーを高めること。

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