2025年8月、東北三大祭りの一つ「秋田竿燈まつり」で、初めて「プレミアム観覧体験」が実施されました。株式会社オマツリジャパンは、青森ねぶた祭での成功事例をもとに、竿燈まつりでも新しい観覧スタイルを提案。初年度ながら、多くのお客様に喜んでいただける取り組みとなりました。
<この記事のポイント>
・料理、観覧、交流がセットになった“特別席”を実現
・担い手の解説付きで、観客の理解と感動を深めた
・地域と祭りをつなぐ高付加価値モデルを構築
初年度のプログラムと手応え

今回のプレミアム観覧体験は、秋田市内の老舗料亭「志田屋」を拠点に展開。祭りが始まる前に会席料理でお腹を満たした後、志田屋2階の観覧スペースにて解説付きで祭りを鑑賞、最後に竿燈に触れたり祭りの担い手との交流する時間を設けた内容でした。
まず会席では、地元食材をふんだんに使った料理と秋田の銘酒で祭り前のひとときをゆったりと過ごしていただきました。料理は「秋田らしさ」が感じられると好評で、日本酒についても「お土産に持ち帰りたい」との声があり、観光消費にもつながる評価をいただきました。



さらに、秋田に根付くおもてなしを伝える「あきた舞妓」との交流や、竿燈の担い手による解説も提供。舞妓との会話を通じて秋田の街や文化を知り、解説では竿燈の仕組みや歴史的背景に触れることで「ただ眺める」以上の理解と感動が生まれました。
演技後に行われる「ふれあい竿燈」の時間では、竿燈の重さを実際に体験したり写真を撮ったりすることもできます。さらに、特製の団扇などをお土産としてお持ち帰りいただき、体験が形に残る喜びを演出しました。こうした総合的な仕立てにより、参加者からは「観るだけでなく秋田の文化に触れる時間になった」「想像以上に満足度が高かった」との声が寄せられました。
この観覧体験は、それぞれVIP個室(最大利用者数:12名)は1,320,000円(税込)、VIP個室席(最大利用者数:8名)は880,000円、プレミアム個室(最大利用者数:4名)が352,000円という価格で提供されました。関東近辺だけでなく、関西からの来訪者も多く、従来認知度が低かった地域からの誘客にもつながりました。
担い手とつくる“学びの観覧”


プレミアム観覧体験の大きな特長は、竿燈の担い手経験者による解説が加わったことです。提灯や継ぎ竹の意味、入場ルートに隠された歴史など、地元ならではの知識を交えて語ることで、観覧は「ただ見る」から「理解して楽しむ」へと変わりました。
担い手からも「竿燈に新しい関わり方を見つけられた」「観客の期待に応えて演技者も進化していける」といった前向きな声が寄せられています。担い手側にとっても、新しい役割を見出す機会となった点は大きな成果です。
プレミアム体験が広げる地域の可能性

今回の取り組みは、単なる観覧席販売ではなく「文化を高付加価値化する仕組みづくり」の第一歩でした。飲食・解説・交流・お土産を組み合わせた体験型の商品は、旅行会社や観光協会からも「既存商品にはない新鮮な切り口」と評価をいただいています。
また、本取り組みは地域全体の観光振興とも親和性が高く、今後の発展性が期待される分野です。ふるさと納税や宿泊との連動についても視野に入れ、将来的な広がりを見据えながら検討を進めています。
来年度に向けた展望

初年度の実施を通じて得られた手応えをもとに、今後はさらに体験価値を高めていく方向を検討しています。例えば、プレミアム感の強化や、商品クラスの多様化、旅行会社との連携拡充といった取り組みを視野に入れています。オマツリジャパンは、こうした改善を重ねながら段階的に規模を拡大し、竿燈まつりにおいても持続的なプレミアム観覧メニューを確立し、それによって祭りの経済的価値を地域に還元する仕組みをつくっていきたいと考えています。
祭り・行事のプレミアム有料観覧体験の造成をお考えの皆さまへ
青森ねぶた祭での成功事例に続き、秋田竿燈まつりでも新しい観覧スタイルを実証的に導入することができました。これにより、伝統を守りながら祭りの価値を高め、地域に経済的な効果をもたらしうる可能性を示せたと考えています。両事例をあわせて、プレミアム観覧という仕組みが全国の祭りや行事、イベントにも展開できることを示すものとなりました。
「祭りを持続可能にしたい」「観光収益を高めたい」「新しい観覧商品をつくりたい」とお考えの自治体・主催者にとって、オマツリジャパンは心強いパートナーです。どうぞお気軽に資料請求・お問い合わせください。